2011年11月15日 (火)「しろばんば」のふるさとへ【中山庸介】
日曜日、伊豆市湯ヶ島に行ってきました。
ここで朗読会が開かれ、光部キャスターと出演してきました。
伊豆・湯ヶ島といえば、私にとっては、大好きな作家・井上靖が育った故郷です。
朗読会まで時間があったので、いまも井上靖が眠る墓地にお参りにいってきました。

下田街道沿いには、「井上先生墓所」の文字。
井上靖のお墓は、湯ヶ島の集落を見下ろす熊野山という小高い山の上にありました。

薄暗い竹やぶを歩くこと10分。

山の上の広場に、垣根で囲まれた芝生が広がるひときわ大きな墓があります。
いまも氏と、妻のふみさんが眠る墓地でした。

自署が刻まれた「井上靖」「ふみ」の文字。
しゃがんで、手を合わせました。
子どものころ、風邪をひいて自宅で寝ているときに「しろばんば」を読みふけったこと。
「夏草冬濤」や「北の海」で旅に出る洪作に憧れ、自分もまたインド亜大陸やアジア放浪の旅に出かけたこと。
青春時代に出会った本が自分の価値観や生き方に影響を与えているとすれば、まぎれもなく井上靖の小説はそのひとつです。
その、井上靖さんの一番近くに来ることができた。
じーんと体がしびれる思いがしました。

墓石の裏側には、平成3年に氏が亡くなった後に妻ふみさんがこんな文を刻んでいます。
「柔道六段 お酒大好き 心宏く温かき人 多忙な中にも幸せな一生を終える」
ありきたりではない、ユーモアとあたたかさにあふれたこの言葉から、井上靖さんの人柄や、奥様ととても仲良かったのだなあという様子が伝わってきて、不思議と涙がこぼれました。
その妻・ふみさんも3年前、98歳で亡くなりました。

ふと墓石から空を見上げると、ちょうど藪の切れ間から青空と、天城の山々がよく見えます。
いまも、井上靖氏は奥様と一緒に寄り添って、ふるさとを眺めている、そう感じられてなりませんでした。
投稿者:中山 庸介 | 投稿時間:16:15
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コメント
こんにちは。
私も「しろばんば」のファンです。今から46年前の4月、私は中1でした。受け取ったばかりの国語の教科書にこの小説が載っていました。運動会のシーンでしたが、続きが読みたくて、教科書に書いてある作者欄を見て、その日のうちに本屋で探して買いました。夢中で読みふけったのを覚えています。以後、何度となく読み返しました。
「洪ちゃ」が歩いた湯ヶ島をぜひ私もたどってみたいと思います。
かつしかポン子
投稿日時:2011年11月18日 19:45 | かつしかポン子
TVで最近拝顔できないと思っていましたが、朗読会等のお仕事が入っていたのですね。
井上靖さんの著書がお好きとのこと、何が一番お好きですか?
とても癒される風景と描写のある内容でした。ありがとうございました。
今後の出演番組を事前にお教えいただければ嬉しいです。
投稿日時:2011年11月19日 00:30 | 一ファン
一ファンさま
コメントありがとうございます。
最近は、朝の「おはよう静岡」「正午ニュース」
「ニュース845静岡」を担当しています。
全国放送では、26日(土)午前11:30~放送の
「新日本紀行ふたたび」でナレーションを担当しています。
もしよろしければ、ご覧ください。
投稿日時:2011年11月24日 14:33 | 中山庸介(本人)
ご返答嬉しく思います。
しかし、、、
Webを読んだのが、27日(日)夜でした。。。
最近多忙でして、Webを見る機会が減っていました。
せっかくお教えいただいたのに、26日見逃してしまいました。
残念!!
すみません。
朝のニュースを見る機会が多いですが、時々しか拝見できていません。
しっかり見るようにしますね。
頑張ってください。
いつも応援しています。
投稿日時:2011年11月27日 21:55 | 一ファン
師走ですえねぇ。
お忙しいご様子。
こちらもそうですが、、、
それ故に、
登場なさる番組を事前にお知らせいただければ嬉しいです。
寒い折りです、お体に気を付けて!
ご自愛ください。
投稿日時:2011年12月18日 18:30 | 一ファン
ずいぶん長い間ご無沙汰いたしております。
いかがお過ごしですか?
きっとお忙しくてここに書き込めないのかと察します。
TV(朝のニュース)でも拝見しないので、4月の異動で転勤なさったのでは?と寂しく思っていますが、アナウンサーのブログに中山さんおコーナーがあるので、異動なさってはいないものと思います。
またお時間を見つけて近況をお知らせくださいね。
なんの番組を見ればお尊顔を拝見できますか?
投稿日時:2012年04月18日 22:16 | 一ファン
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