木曜日 仕事学のすすめ
放送内容
2009年11月(全4回)

現場流 スーパー人事力

トランスレーター:藤巻幸夫

仕事学のすすめ。11月の主人公はJR東日本代表取締役副社長の新井良亮さん。新井さんは栃木県の地元の高校を卒業後、国鉄に入り、蒸気機関車の石炭運びや電車運転士など鉄道の現場を経験した。その間大学の夜間部に通う程の頑張り屋で、そこで学んだ組織論を生かし、その後、人事部でさまざまな制度改革を行った。更にその後「エキナカビジネス」という新規プロジェクトを立ち上げ、女性を抜てき、さまざまな障壁を乗り越えて実現させてきた。常に現場の目線で考え、努力した人を正しく評価したいとしてきた、人事の極意を新井さんに語ってもらう。
シリーズ内容 本放送 再放送
第1回 エキナカをつくった“熱い”人材たち 11月5日 11月12日
第2回 “頑張れば報われる”組織に 11月12日 11月19日
第3回 不可能を可能にする説得術 11月19日 11月26日
第4回 トップが語る人事のツボ 11月26日 12月3日
新井良亮 ARAI Yoshiaki

1946年、栃木県生まれ。足尾高校卒業後、日本国有鉄道入社。足尾線通洞駅、桐生機関区を経て、68年八王子機関区電気機関助士、71年4月中央大学法学部入学、同年12月中野電車区運転士、75年3月大学卒業。その後渋谷駅、新宿駅勤務を経て、77年6月東京西鉄道管理局総務部人事課。87年4月東日本旅客鉄道(JR東日本)入社、東京圏運行本部総務部人事課。97年東京地域本社事業部長。2000年6月取締役に就任。02年常務取締役。03年JR東日本ステーションリテイリング社長(05年6月まで)、エキュート立ち上げなどを経て、09年6月JR東日本代表取締役副社長事業創造本部長就任。

第1回

エキナカをつくった“熱い”人材たち

新井さんがエキナカビジネスに取り組んだのは、鉄道事業が今後大きな成長を見込めない中、駅という空間を最大の経営資源と考え、お客を乗客としてだけでなく、消費者や、顧客としてとらえ直す可能性に気づいたからだった。その事業のリーダーとして当時としては異例の女性を抜てき、その理由をこれまでの経験から「マーケットは男性でなく女性がつくるものだ」と考えていたからだ。
新規事業を始める中で、どんな障壁があり、それをどう乗り越えていったのか。またどのように部下をやる気にさせたのか、新井さんにそのコツを語ってもらう。
第2回

“頑張れば報われる”組織に

高校卒業後、国鉄に就職したものの景気悪化の中で家庭待機をさせられた新井さん。縁故採用のものが春から業務に就いていたことを知った新井さんは、組織に疑問を感じ始める。その時に「頑張れば報われる組織に」と思うようになり、一念発起して働きながら大学に進学、組織論を学ぶことになった。
その後、念願の人事課に配属されたが、マージャンや飲み会などつきあいが多く、仕事する時間を下さいと先輩たちに食ってかかることもあったという。その後パソコンを導入したり、本人の異動先の希望を聞くなどの人事制度改革に乗り出した。
新井さんの苦労した人生を語ってもらいながら、どのように人事制度を変え、頑張れば報われる組織にしようとしたかを語ってもらう。
第3回

不可能を可能にする説得術

新井さんがエキナカビジネスを始めるに当たって一番気を使ったのが地元の商店街との折衝だった。「駅に商業施設ができることでお客をとられるのでは」と反対意見が噴出したのだ。その時新井さんは「どっちが得するか損するではなく、お客にとって何が一番喜ばしいのか一緒に考えていきましょう」といって説得に当たった。また地元にもメリットがあるように駅の間口を大きくとり、駅から街が見渡せるようにも工夫した。
また「車両のラッピング広告」を提案したときも車両の美観景観を損ねると社内から反対があったが、新井さんは新しいことに取り組んでいかないと組織は停滞すると説得を重ねた。 ビジネスマンに必要な相手への説得術を新井さんから学ぶ。
第4回

トップが語る人事のツボ

いままで人事部で多くの人間に面接してきた新井さん。15分で相手がどのような人物かわかると豪語する。左遷されたと嘆く社員にも「長い人生の中では地味な仕事をすることもある。しばらく休養をもらったと考えて力を蓄えて次のステージを目指せばいい」と励ますと同時にグループ企業に40代の若い社長を次々と抜てきしている。そこには社員のモチベーションを上げることが結果的に組織にプラスに働くという彼の考えがある。どんな若手の人材が求められ、どんな中間管理職が望まれるのか、人事のプロがその極意を語る。

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