7月24日(水)からだの知恵袋「あの人ばかりがうまくいく?」


【坐禅】…正しく座り、静かな時間を過ごすことで心身を安定させます。
以下の三要素を心がけます。
▽「調身(ちょうしん)」…姿勢を整える
▽「調息(ちょうそく)」…呼吸を整える
▽「調心(ちょうしん)」…心を整える

【坐禅のしかた】(ご紹介したのは臨済宗の手法です)
●「調身」
…床や畳の上にあぐらを組んで座ります。座布団やクッションをお尻の下に当てると、姿勢を作りやすくなります。可能な方は、両足の甲を反対側の太ももに乗せます。難しい場合は、片足の甲のみ、またはあぐらの姿勢のままでも構いません。いすに腰かけて行う「いす坐禅」の場合、少し浅めに座りましょう。
手は、右手を足の上に置き、左手をその上において親指の先を合わせます。天井から一本の糸でつられているようなイメージで上半身を伸ばします。肩の力を抜いてあごは軽く引き、舌は上あごの歯の根元に自然につけて口は軽く閉じます。目は開けた状態で、視線だけを四十五度ほど落とし、1mほど先の床を眺めるようにすると自然に「半眼」の状態になります。
上体を左右に揺り動かし、自然に止まるところで静止します。

●「調息」
…ゆっくり鼻で呼吸しますが、体調に応じて口呼吸でも結構です。
まず鼻から息を吐きだして、次に鼻からゆっくり息を吸い込みます。
この時、吸った息をへその下まで届けるように「腹式呼吸」をします。
呼吸に合わせて、「ヒトーツ」「フターツ」と頭の中で数を数えながら、ゆっくりと息を吐き出します。10(とお)まで数えたらまた1に戻り、これを繰り返します。数を心で数えながら、呼吸を観察する方法を、「数息観(すうそくかん・すそくかん)」といいます。
 
●「調心」
…呼吸に意識を向けましょう。坐禅をしていると、普段は感じることのない色々な考えや感覚に気づいたり、周りの物音が鮮明に聞こえたりします。ことさらに気にかけず、優しく呼吸に意識を戻すようにします。これを繰り返すうち次第に音や考えにとらわれることもなくなっていきます。

【放送で用いた禅の鳴らし物】

「左:柝(たく)/ 右:引聲(いんきん)」

【今日の禅語】
『月在青天水在瓶』(つきはせいてんにあり みずはへいにあり)
あるべきところにある、当たり前のことを当たり前にやることが大切であること。

【参考書籍】
「人生がうまくいく人の自己肯定感」(三笠書房) 「ぷち瞑想習慣」(清流出版)

 

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