あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.41 スポーツインストラクター

インタビュー
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「みんなの元気をささえます」 体を動かし、汗をかく爽快感!
その楽しさを伝える仕事が、スポーツインストラクター。

今回の主人公は、東京・北区のスポーツクラブでインストラクターを務める石井早弥香さん(26)です。
今やスポーツクラブに通うのは、運動が得意な人や若者ばかりではありません。
健康が気になる中高年や運動が苦手な人にも、楽しく体を動かして欲しいと、石井さんは、持ち前の元気と笑顔で、お客さんを元気にしていきます。
エアロビクスや流行のヨガなどのレッスン、スタジオ全体のプログラムの作成、個別のお客さんのトレーニング指導など、インストラクターである石井さんの仕事は多岐に渡ります。
石井さんがお客さんと一緒に健康づくりに取り組む姿を通して、「スポーツの楽しさを伝える」仕事の醍醐味に迫ります。

■ スポーツインストラクターとは? ■ スポーツインストラクターになるには? 
■ 収入・待遇は?■ 先輩からの声

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◇スポーツインストラクターとは?  エアロビクスなどのダンスや、マシントレーニング、水泳などを教えるのが仕事です。スポーツインストラクターには、「フリー」で教える立場の人もいますが、主人公の石井さんの場合は、民間のスポーツクラブの「社員インストラクター」です。
 こうしたスポーツクラブに勤める場合、教えることだけが仕事ではありません。石井さんの場合は、スタジオ業務全般を担当しています。毎日のオープン前の掃除に始まり、3ヶ月ごとのレッスンプログラムの改定、また、フリーのインストラクターの契約、スケジュール調整なども石井さんたちの仕事です。最近では、ダイエットや体力向上などの目的を持ったお客さんのための個別プログラムを作ったりもします。
 お客さんに楽しんで体を動かしてもらいたい・・・そのために、さまざまな仕事をこなすのがスポーツインストラクターです。
◇スポーツクラブの現状  民間のスポーツクラブは、1980年代から増え始め、現在では、全国に2000軒近くあります。高齢化社会の進展、医療費の自己負担率の上昇、健康意識の高まりなどが要因と言われ、中高年の利用者が増えています。現在、全国のスポーツクラブの会員のおよそ半数が40歳以上。地方になると、7割を超えるクラブもあります。
 スポーツ自体はあまり得意でも好きでもないというお客さんをやる気にさせ、スポーツの面白さを知ってもらうことが大事になってきています。そのために、中高年向けのレッスンプログラムを用意したり、個別トレーニングに力をいれたり、その他、温浴施設を充実させるなどのクラブが増えています。
◇どんな人が向いているの?  スポーツインストラクターは、サービス業であり、指導する「先生」です。体力を使うだけでなく、お客さんとのコミュニケーションに気を配らなくてはなりません。そのため、精神的なストレスがたまることもあります。
 何よりも明るく元気で、はきはきしている人が向いています。大勢のお客さんの前で見本を見せ、レッスンを盛り上げ、時には手取り足取り指導しなければいけないこともあります。
 一方で「先生」として、正しいからだの動かし方や、トレーニングの機械の使い方など、時には厳しく指導しなければなりません。正確な知識を身につけ、きちんと伝えつつ、お客さんが運動を楽しみ、健康になっていくのを喜びに感じられる人が向いているでしょう。

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■ スポーツインストラクターになるには? ■ スポーツインストラクターとは?■ 収入・待遇は?■ 先輩からの声

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◇どうすればスポーツインストラクターに?  スポーツインストラクターになるには、特に資格は必要ありません。しかしスポーツクラブに入社している人の大半は、専門学校(スポーツヘルス学科など)や、大学卒(体育学科、文学部など諸々に渡る)などで、体育学や栄養学などを学んだ人です。また、その人自身なんらかのスポーツを経験した「スポーツが大好き」な人がほとんどです。
 教えるための資格は、各スポーツクラブで独自の研修制度や試験により、取得できるようになっています。また、公的な資格もあり、大学時代にとっている人も少なくありません。公的な資格としては、健康運動指導士・健康運動実践指導者(厚生労働省)、スポーツプログラマー(文部科学省)などがあります。
◇ステップアップの道すじ  入社したインストラクターは、会社の研修を受けて、エアロビクスやヨガ、体操などの資格をとり、レッスンを持てるようになります。
 ステップアップには、何パターンかあります。
1)  専門性を身に着けて、場合によっては独立し、
フリーのインストラクターとなる。

体力的には厳しい仕事ですが、50歳近くまで教えている人もいます。中高年のお客さんの中には、安心感があり、話しがしやすいので、ある程度の年齢のインストラクターの方がいいという声もあるようです。
2)  社内で、チーフインストラクター、マネージャーなど、
マネージメントに関わって、スポーツクラブ全体の運営を行う。
3)  トレーニングの技術を磨き、トレーナーとして活躍する
生理学や解剖学などの知識を駆使して、個人の体力、運動能力や健康状態に応じた運動プログラムを提供し、お客さんの健康、ライフスタイル全般を考えていくことが、スポーツインストラクターの大きな付加価値となります。


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■ 収入・待遇は? ■ スポーツインストラクターとは? 
■ スポーツインストラクターになるには?■ 先輩からの声

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◇収入  各スポーツクラブによって違いますが、石井さんの会社の場合、大卒で、初任給およそ20万円。短大・専門学校卒でおよそ17万円です。
 フリーのスポーツインストラクターの場合、レッスン毎に契約をし、様々なスポーツクラブで、大体週に10〜20レッスンを持っているそうです。
◇スポーツインストラクターのある一日  各スポーツクラブの営業時間に合わせて、勤務体系が決まります。
 早朝から深夜まで営業しているところもあり、朝、昼、夜の3交代制をとっているところがほとんどです。
(3月・平日早出の場合)
ある一日
◇生活サイクルと休日  スポーツクラブは土日も営業している場合が多く、土日に休みが取れないことがほとんどですが、石井さんの会社では、週に2日、交代で休みをとっています。特に春は、新規会員を募集するため、キャンペーンをうったり、入会体験レッスンをしたり、会員のスキーツアーなどを企画して、盛り上げるために、大忙し!残業なども避けられません。
 また、休みの日を使って、社内や外部の研修を受けにいくこともあります。新しいエクササイズがどんどん誕生しているので情報収集も大事です。
 休日も、運動を楽しんでいるスポーツインストラクターが多く、石井さんも大学時代からやっていたチアリーディングを続けています。
 とはいえ、体も精神も使う重労働なので、オフの日にいかにしっかり体を休めることができるか、オンオフの切り替えが大切だということです。

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■ 先輩からの声 ■ スポーツインストラクターとは? 
■ スポーツインストラクターになるには?■ 収入・待遇は?

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◇ここが面白い!
  • 生涯お客さんの健康・肉体改造につきあえること。(男性24歳)
  • お客さんに「良かった!」「体が変わった!」と言われたり、笑顔が見られるとうれしい。とにかく「見られる」仕事なので、みんなが必死に見ていると、レッスン中一人一回は目を合わせよう、声をかけようと思う。(女性25歳)
  • レッスンだけでなく、会員の旅行の企画や、プログラムにまで関われるのでやりがいがある。(女性23歳)
◇ここが大変!
  • 医者ではないのに、お客さんは医者だと思って色々聞いてくる。(男性25歳)
  • スポーツクラブの社員の場合、体や食物のことばかりでなく、マネージメントについても勉強するのが大変(男性24歳)
  • 食事が不規則になりがち。でも食べないと力がでないので、食べることには気を配る。(女性25歳)


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NHK日本放送協会