人事部に聞く(17)〜コンビニエンスストア業界〜2012年02月09日 (木)
【2月5日の放送】
毎月、さまざまな業界の情報を知るシリーズ『就活情報 人事部に聞く』。今回は、お弁当やお菓子、雑誌など、生活に欠かせないものを店頭に置く「コンビニエンスストア業界」です。コンビニエンスストア業界で最も売り上げが多い株式会社セブンーイレブン・ジャパン採用部の長井由衣さんにお話を伺いました。

Q.コンビニエンスストア業界の最近の傾向を教えていただけますか?
A.景気の悪化を背景に小売業の苦戦が続いていますが、コンビニエンスストア業界の業績は着実に伸びています。日本フランチャイズチェーン協会の調査によれば、2010年のコンビニエンスストア業界の売り上げはおよそ8兆5千億円。10年間で2割増えています。また、2010年の店舗数はおよそ4万6千店。こちらも、10年間で2割増えています。
Q.コンビニエンスストアは町中で多くみかけるんですが、今後も増えていくんでしょうか?
A.「コンビニエンスストアの店数は、飽和状態に近づいているのではないか」という指摘がありますが、私たちは今後も増え続けていくと考えています。例えば、巨大なオフィスビルの中には複数のコンビニ店が進出するニーズがあるし、駅のホーム、工場の中にも出店のニーズがあります。
また、高齢化や1世帯あたりの人員が少ないことでもコンビニエンスストアのニーズは高まっており、ニーズを掘り起こせばまだまだ、売り上げを伸ばすことができると考えています。最近では高齢者の1人ぐらしで車が運転できない人が目立ってきており、”買い物難民”といわれています。こうした人は地方都市に多く、そういった地域にも今後、新規出店の余地があると考えています。
Q.現在、長井さんの所属されるセブンーイレブン・ジャパンの社員数と採用人数はどのくらいですか?
A.正社員はおよそ6,000人。今、採用活動している来年4月入社予定の採用数は確定していませんが、今年4月入社の250人よりは増え、300人を越える見込みです。
Q.今後の採用活動の日程は、どうなる予定ですか?
A.去年の12月からエントリーが始まっていますが、選考は4月からになります。グループディスカッションや個人面接など、3段階ほどの選考過程を経て、4月中には内々定を出す予定です。
Q.コンビニエンスストアの会社の仕事にはどんな仕事があるんですか?
A.コンビニエンスストアの会社の仕事というと店の店長や店員を思い浮かべるかもしれませんが、それは主ではありません。店の店長は、いわば昔の商店街の店主がフランチャイズの加盟をした人。当社では新入社員などの研修のため、社員が店舗で働くこともありますが、全社員の3分の1近いおよそ1,800人が1人で複数の店を受け持ち、経営のバックアップを担当するカウンセラーの仕事をしています。
Q.その他の人たちは、どんな仕事をしているんでしょうか?
A.残りの人のうちのおよそ800人は、会計事務を行っています。コンビニエンスストアの会計事務は、本部が店に代行して全て行っているため、膨大な作業量になります。
さらに全体の半数にあたるおよそ3,000人の社員は商品開発、出店開発、さらにはPOSシステムの開発、物流など、コンビニの舞台裏を支える様々な仕事を行っています。
Q.長井さんはこれまでどんな仕事をされてきたんでしょうか?
A.当社の社員はほとんど全員が、先ほどの話に出た1人で複数の店を受け持ち経営のバックアップをする経営カウンセラーの仕事を経験をすることになっており、私も神奈川県横浜市内の地区の店舗を受け持ち経営カウンセラーの仕事をしていました。しかし、その経営カウンセラーの仕事をする前に店舗で経験を積むため、研修として横浜で店員、副店長、店長を3年の間に経験しました。
Q.経営のカウンセリングの仕事は、どんな風に行うんですか?
A.当社では1人の経営カウンセラーが受け持つ店舗は1つの地域の7〜8店。近隣の区域を受け持つ同僚と情報交換しながら、会社から貸し出された携帯電話、パソコン、車を使ってほとんど社外で勤務します。1つの店に1回2時間は滞在して様々な情報交換、アドバイスを行いました。
Q.店舗へのアドバイスは、どんな風に行うんですか?
A.経営カウンセラーが店舗を訪れてまずチェックすることが4つあります。(1)売り場、(2)品揃え、(3)清掃、(4)接客。これが基本4原則です。
さらに、アドバイスすることは、店舗経営を店長、店員が自分で出来る仕組み作りをサポートすること。さまざまなノウハウがありますが、中でも重要なのは情報集めです。運動会のある日などの地域の情報、暑さ寒さなどの気象情報を事前につかんでいれば、その時の売れ筋商品を揃えることができます。
1店舗あたり年商1.2億円の仕事を7〜8軒も任せられるのだから、経営カウンセリングの責任は重大です。店舗の人たちと同じ方向を向いてともに走っていくので、非常に濃密な人間関係を築くことができました。
Q.長井さんは、業界で仕事をされてきて、その魅力はどんなところに感じていますか?
A.コンビニエンスストアはそれまで見えていなかったニーズを掘り起こします。一般のライフスタイルを変えてしまうほどの力を持っているところが魅力です。例えば、コンビニエンスストアが出始めた35年ほど前、おにぎりや弁当はお金を出して買うものではありませんでしたが、今ではなくてはならないものになっています。また、私が経営カウンセリングの仕事をしていた時に提案したコンビニで印鑑証明や住民票など、役所の手続きをすることなどは今、実現しています。
時代のニーズに変幻自在に対応することがコンビニエンスストア業界の魅力です。
Q.コンビニエンスストア業界で求められる人材はどんな人材なのか、教えてください。
A.コンビニエンスストアの仕事は、フランチャイズに加盟するオーナーや様々な提携・協力をする会社との共同作業が多いため、回りの人に信頼される人柄が求められます。また、それまでにない新しい商品やサービスを開発していく会社でもあるので、柔軟な発想を持つ人も求められます。
Q.最後に、大学生、就活生へのメッセージをお願いします。
A.今は、就活のための情報が多すぎて、判断に迷う時代です。しかし、自分の中でぶれない価値観を早く作ることが大切だと思います。軸となる価値観を作ることで、様々なことが決めやすくなると思います。
「緊張しましたが…」
セブン-イレブン・ジャパン採用部 長井由衣さん
緊張しましたが、皆さんにコンビニエンスストア業界のビジネスの広さ、仕事のやりがいが伝わると嬉しいなと思ってお話させて頂きました!
これからも、お客様のニーズに応え、利便性を追求していきますので、応援宜しくお願い致します。
投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:15:14 | カテゴリ: 就活情報 ここを押さえろ! | 固定リンク





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