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4月2日

(土)

午後9時30分~9時54分

第1回『花のある暮らしへようこそ!』

世界的トップフローリスト`カトリーヌ・ミュレー`登場!!

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
花の都パリを代表するトップフローリスト カトリーヌ・ミュレー。
第1回はカトリーヌが毎年手がけるオペラ座のフラワーデザインの様子から始まります。今年のテーマは「春の田園」、ゲストを迎える大階段がカトリーヌの春で彩られました。
今回のレッスンは、彼女を一躍世界的なスターにした代表作「ブーケ・オートクチュール2011」を1本1本の花を束ねるところから完成まで、すべてのプロセスをテレビ初公開。世界最高峰フローリストのアイデアとテクニックにため息が出ます。

ブーケ・オートクチュール2011

カトリーヌを一躍世界的なスターにした「ブーケ・オートクチュール」最新の2011年スタイル。

【花材】
ラナンキュラス、クリスマスローズ、アネモネ、パフィオペディラム、カラー、つた

手を伸ばして、ブーケ全体のバランス
ブーケを作る時には、時々ブーケを持つ腕をまっすぐ伸ばし、遠くからブーケを見ること。最終形をイメージして全体の形を確認しながら作業しましょう。
ブーケ・オートクチュールの特徴である、丸いフォルムを意識して作業して ください。

スパイラルテクニックを使ってらせん状に束ねる
らせん状に花を束ねてくスパイラルテクニックを使うと、茎を傷めずに束ねることができ、自然に丸みが帯びてきます。

膨らんだ茎の束は、内側を切って完成型をきれい
に!
花を束ねていくとどうしても茎が膨らみます。このままだと茎が膨らんできれいなフォルムではありません。まっすぐ伸びた束が理想です。
内側を切って出来上がりがきれいになるよう整えましょう。

今回のカトリーヌの魔法

たった一輪の蘭で、エレガントなブーケに大変身!
シックなブーケに、一輪のパフィオペディラムを差しただけで、エレガントなブーケに大変身。カトリーヌも「まるで蝶々が舞っているようでしょ」と目を輝かせます。花を知り尽くしたカトリーヌならではの華麗な演出です。

4月9日

(土)

午後9時30分~9時54分

第2回『心を贈るブーケ』

パリで流行のスタイル。田園風ブーケを作る。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
あかねが、友達にプレゼントする「田園風プレゼントブーケ」を作ります。自然やフランスの田園風景が好きだというあかねの友だちのために、カトリーヌはパリのトレンドである、自然の草花の生命力を生かした田園風のブーケを制作。
レッスンでは、思い思いに伸びる花たちをまとめるこつや、様々な色のバランスをとるためのポイントなどをカトリーヌが丁寧に伝授。

田園風プレゼントブーケ

パリのトレンドの一つ「田園風ブーケ」をカトリーヌがレッスン。

【花材】
ポピー、ラナンキュラス、桜の枝、わら

目立つ色の組み合わせは、バランスに注意。
黄色の花の中に真っ赤な花を入れるのは、色のバランスを作るのがとても難しいので避けた方が良いでしょう。今回であれば黄色のバラに、オレンジのラナンキュラスというように、色合いが近いものを組み合わせるのがポイントです。

パリの最新流行 生命力を感じさせるスタイル。
空間を生かして大きくボリュームがあるように見せるよりも、花の数を沢山使い花の生命力を感じさせるようなブーケが、今のパリのトレンドです。

花の個性が出るように
花のもつ個性を活かして配置してください。花がもともともっている曲がり方や大きさを
そのまま活かしていくことが大切です。自分が入れたい所に花を入れるのではなく。自然な感じがでるように入れていきましょう。
例えばポピーはブーケから飛び出すようにいれると可愛いですね。

今回のカトリーヌの魔法

桜の枝を使いブーケに生命力を与えます
ブーケの中に枝ものを入れることで、よりナチュラルな感じになります。まるで庭で摘んできたようにブーケがイキイキとしてきますよ。パリの人たちにはこういった自然なスタイルが人気です。

パリの花屋さん

[店名]
L'Arrosoir(ラロザワー)
[フラワーデザイナー]
Alan & Christie

住所/80 Rue Oberkampf, 75011 Paris

オーベルカンフ通りをサンモール通りに向かって少し入ったところにある、L'Arrosoir=ジョウロという名のお花屋さん。
優しいご主人のアランと元気なクリスティーが切り盛りする、アンティークな感じが魅力的な、パリでも珍しい雰囲気の花屋さんです。
大胆かつ繊細、田園の風景が見えてきそうなクリエイティブが自慢です。

4月16日

(土)

午後9時30分~9時54分

第3回『花を贈りましょう』

恋人に花束を贈りませんか?

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌのアトリエをひとりの男性が訪れました。気になる女性へ渡すブーケを作ってもらうためにカトリーヌのところを訪れます。
第3回は、カトリーヌが心を込めて恋人へのプレゼントブーケを作りました。
カトリーヌは恋人の心を動かすために香りにこだわってブーケを作りますが、果たして恋は成就したのでしょうか?

愛の告白サプライズブーケ

香りにこだわった、ナチュラルスタイルのロマンチックなブーケを作ります。

【花材】
バラ(バロネスロスチャイルド、イブピアジェ)、ビバーナム、ライラック、ミント

花の茎は斜めに切り落としましょう。
花の茎は斜めに切り落として水と接触する断面積を多くし、花瓶の底に茎がついても切り口を塞がないようにします。

繊維の多い花材の場合は、より細かく水を吸う工夫を。
繊維の多い花材の場合は、より水を吸いやすくするため、十文字に切れ目を入れるか、ハンマーで叩くなどしましょう。

香りをプラス。ブーケの周りにミントをまとわせて。
ブーケの周りにミントを入れて香りをつけます。さわやかな香りがプラスされてもらう人の気分も爽やかにしますよ。ミント以外にもブーケに巻く素材に気を使えば、香りが融合されて、とても素敵なブーケが出来るはずです。

ツタをたらすとロマンチックに。
ツタは巻きつけるだけではなく、垂らして使うことによって、より自然でロマンティックなブーケに仕上げることができます。

今回のカトリーヌの魔法

花を一気に束ねる
一本一本花の置き場所を考えながらブーケを作っていくのが普通ですが、今回カトリーヌ・ミュレーはより自然な雰囲気を出すために、机の上に横一列に並べた花を、両サイドから一気に束ねました。一瞬の偶然を利用した花束の完成です。まるで野原で摘んできたかのようなナチュラルで素敵なブーケが完成しました。
【 こぼれ話 】
愛の告白のために彼女へ贈る花束をカトリーヌに作ってもらった男性とその相手の女性は、本当に密かに心を寄せているお二人。この撮影のあと彼女は「こんな素敵なブーケをもらったんだから、サンジェルマン・デ・プレのカフェで二人の時間を過ごしたいわね」とパリジェンヌならではのオシャレなひと言。カトリーヌのブーケが彼女のハートに火をつけたようですね。

パリの花屋さん

[店名]
Odorantes(オドラント)
[フラワーデザイナー]
Christophe & Emmannuel

住所/9 rue Madame 75006 Paris
Web/http://www.odorantes-paris.com/

芳香を放つという意味を持つ「Odorantes」という店名通り、香りにこだわった花屋さんです。今回クリストフさんが作ってくれたブーケも、春の爽やかな香りを放つチューリップとフレッシュなラベンダーを組み合わせて、可憐かつ上品な仕上がり。クリストフさん曰く「春の香りが溢れ出すブーケ」なのだとか。
モノトーンを基調にしたシックな店内には、エマニュエルさんとクリストフさんの芸術的な感性に溢れています。お店のドアを開ければ飛び込んでくるような香りに溢れたオドラントさんです。パリ旅行の滞在の間、ホテルやアパルトマンに飾るブーケを作ってもらってはいかがですか。

4月23日

(土)

午後9時30分~9時54分

第4回『器で花をドレスアップ』

花瓶などの器に飾るレッスン編。カトリーヌが部屋に花を飾る素敵な生活を提案。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌは、花瓶に飾るお洒落な3つのフラワーデザインを披露しました。
部屋のイメージや花瓶のスタイルで花のアレンジも花の表情も変わることをカトリーヌは提案します。カントリー風、モダン風、バロック風という3つのスタイルでいろんな表情を作りました。カトリーヌの経験の引き出しから次々にお洒落なアイデアが飛び出します。部屋をイメージチェンジしたい時や友達が遊びにくる時の参考にしてください。

カントリースタイル

パリの郊外を思わせる田園のイメージ。まるで野原で花を摘んできたような花束です。

【花材】
チューリップ、ダウカス、スカビオサ、アストランティア、セタリア、ライラック、ユーカリ、ツタ(アイビー)

流行のブーケは、なだらかな曲線を描く丸型に
中心の花が高すぎると、ピラミッドのような形になってしまい、今の流行ではありません。
トレンドのブーケは丸型。中心を高くせずに、なだらかな曲線を描く丸型をイメージすると、よりお洒落になりますよ。

今回のカトリーヌの魔法

ツタを巻きつけて、器と花を一体に。
ツタを器に巻きつけて一層ナチュラルに仕上げる演出。
器と花が一体となって、本当に野原に咲く花をイメージできます。見た目をより自然なものにするためのアイデアです。

モダンスタイル

最新パリモードのスタイリッシュなデザイン。
ガラスの器で一層際立つ真っ直ぐなラインと花が描く曲線が融合し、インパクトを与えます。
カトリーヌは、女性がスタイリッシュな彼の部屋にブーケを飾ることを想定して作りました。

【花材】
バンダ、アロカシア、カンガルーポー、アガベ、アネモネ、カラー、パフィオペディラム、アンスリウム・クラリネルビウム、ツタのつる(アイビー)

花の向きを固定したいときは針金で止める
花の向きを意識して固定させたいときは針金を使います。
大切なのは無理に花を固定させずに、あくまでも自然な花の向きを活かすこと。

プレゼントするブーケにサインを書く
中心の花が高すぎると、ピラミッドのような形になってしまい、プレゼントするブーケに自分のサインを書いてみましょう。
ブーケを贈られた男性もきっと喜びますよ。

バロックスタイル

4種類の赤いバラを使ったエレガントなフラワーデザインです。

【花材】
ブラック・バカラ、ラ・パッション、ダルセイ、バロネス・ロスチャイルド

【 こぼれ話 】
最後のバロックスタイルの赤いバラを作るときカトリーヌは一枚ジャケットを羽織ってきました。そしてカメラに一言「エレガントにしたいので、私もジャケットを着たわ。」と笑顔。花と向き合う時、気持ちからそのスタイルになるのですね。

パリの花屋さん

[店名]
Baptiste(バティスト)
[フラワーデザイナー]
Baptiste Pitou

住所/38 rue croix des petits champs 75001 Paris
Web/http:// www.baptiste-fleurs.com/

ワイン倉庫だった場所を活かした、シックな装飾の雰囲気のある花屋さん。オーナーのお兄さんもパリで有名なフローリストのオリビエ・ピトゥ氏。
いまパリで流行の自然な味わいを活かした「田園風」のデザインをフランス語で「champetre(ションペットル)」と呼びます。無造作なイメージをもたれがちなションペットルスタイルですが、細部にまで工夫を施し見る人を飽きさせません。
バプティスト・ピトゥさんは、お客さんが楽しい気分になれるように、白いアネモネやピンクのラナンキュラスを使って、カラフルなお菓子がいっぱい詰まったような楽しいブーケを作りました。

4月30日

(土)

午後9時30分~9時54分

第5回『テーブルを花で飾りましょう』

ムース(吸水フォーム)で飾るレッスン編。花を飾るとお部屋に人を呼びたくなるはず。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌは、ムースを使って2種類のお花をデザイン。
アジサイのフラワーケーキとニンジンのフラワーケーキというスイーツのような名前のカトリーヌの遊び心に溢れた作品です。お友達をお部屋に招いた時、こんなお花があったらきっと驚くでしょうし、ポイントアップ間違いなしですね。

アジサイのフラワーケーキ

青と薄紫と白のコントラストとアジサイのもつ柔らかさに癒される作品。

【花材】
アジサイ、ラナンキュラス、ライラック、スイートピー、ツタ(アイビー)

ムースは時間をかけて中まで水を浸みこませる。
ムースは均等に水が行き渡ることが重要です。焦らずに水の中に自然に全部沈み、水が染み渡ったらOKです。

5本の花でアウトラインを作って全体のバランスを決める。
お椀を伏せたような形はフラワーアレンジの基本形の一つ。
初心者におすすめのお椀型のアレンジでは5本の花でアウトラインをつくって全体のバランスを決めていくといいでしょう。

ニンジンのフラワーケーキ

まるで彫刻やアートを見ているような作品。黒と赤と紫のインパクトある作品。

【花材】
ニンジン、カラー、アネモネ、ラナンキュラス、レナンセラ、バンダ、スカビオサ

組み合わせが難しい同系色の花でも3つ目の花を加えると調和します。
例えば今回使用したワインカラーのラナンキュラスと赤のラナンキュラスはよく似ているからこそ合わせにくいのですが、よく似た色の別の花を入れることでうまく溶け合います。今回は濃い赤色のアネモネを入れてみました。
ブラックカラーやニンジンも色の調和を助けていますね。

今回のカトリーヌの魔法

ムースをニンジンで囲んじゃった!
お客様を招く時は、サプライズはとても重要です。会話も弾むし、なんと言ってもお客様が喜んでくれます。
今回は色に特徴のある黒いニンジンを使ってムースを囲んだカトリーヌ。上向きでも下向きでも構わないようです。バランスをみながら自分の感性で楽しんで。

パリの花屋さん

[店名]
WAX FLOWER
(ワックス・フラワー)
[フラワーデザイナー]
Thierry & Grégory

住所/14, rue Bernard Palissy 75600 Paris
Web/http://www.waxflower-paris.com/

石畳が続くサンジェルマン・デ・プレの裏路地にWAX FLOWERはあります。
店名はこのお店を経営するティエリーさんとグレゴリーさんの2人が好きな花「ワックスフラワー」から名付けたのだそうです。天井が高く、大きな窓から降り注ぐ太陽い照らされたお店はとても爽やかな印象です。
今回は2人の好きなワックスフラワーを使って可憐なブーケを作っていただきました。

5月7日

(土)

午後9時30分~9時54分

第6回『パリ流パーティースタイル』

パリ流花の楽しみ方。パーティーを盛り上げるフラワーデザイン。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌがパリの高級住宅に住むマダムからホームパーティのためにフラワーデザインしてほしいと依頼を受ける。カトリーヌにとってはこれが本業。プロフェッショナルとしてのカトリーヌの姿をたっぷり紹介。パリ風の高い天井、シンプルな色合いのモダンなリビングが見る見る生まれ変わります。滝のように降りそそぐ蘭の花、テーブルの上を散歩するムスカリ・・・。テーブルの上が庭のようになりました。そして、カトリーヌの魔法は、カリフラワーの一種ロマネスコに刺した細いガラスの管に花を活けるというアイデアでした。カトリーヌの想像力に溢れたフラワーアレンジの数々が登場しました。

パリ風パーティースタイル

暖炉の上に飾った花は天井近くまでの高さがあるアレンジ。そしてテーブルの上は鉢植えの花をそのまま飾るなど、まるで庭のようなフラワーデザイン。典型的なパリスタイルの部屋をカトリーヌが一変させます。

【花材】
◆暖炉の上のアレンジ
胡蝶蘭(ファレノプシス)、カラー、ビバーナム
◆テーブルの上のアレンジ
キャットグラス(エンバク)、ロマネスコ、スイートピー、ムスカリ、バイモ、シクラメン
◆部屋の空間を彩るアレンジ
アジサイ(白)、バラ(オーハラ)、アマリリス、アジサイ(青)

ムスカリを何本か引き上げて動きを出す。
ムスカリの束を花瓶に入れる際は、束ごと花瓶に入れるだけでなく、何本か引き上げて高さに差をつけ、動きを出します。自然に咲いているように見せましょう。パリ風はいかにも作られたようなデザインではなく、より自然にというのがトレンドです。

鉢植えの花を土がついたままテーブルに置く。
シクラメンは鉢から出して、土がついたままテーブルに置きます。
ナチュラルさを目立たせることができり演出です。
それから大切なオリジナリティを表現するため。ゲストがあっと驚くような演出もパーティーのフラワーアレンジでは大切です。

球根を自然な感じで配置、散歩するイメージで。
ムスカリの球根をつかって、ロマネスコやシクラメンのそばに置きます。
ムスカリの球根は同じ方向にならないように。自然な感じで置くのがポイントです。
まるで球根が「緑の小径」を散歩しているようですね。楽しいアレンジですね。

見上げるような高い位置に、花を配置する。
天井に向かって伸びるカラーと、流れ出るようなランを使って暖炉の上をアレンジ。
華やかさをより強調するために天井に向けて花を飾ります。
ポイントは、見上げるような高い位置に花を配置することで視線が上がりとてもダイナミックなアレンジになるということ。滝のように降りそそぐランとカラーが部屋に入ると目に飛び込んでくるはずです。

今回のカトリーヌの魔法

ガラス管を使って一輪挿しにする
ロマネスコに直接。水を入れた小さなガラス管を入れ、そこに薄いピンクの花びらが可愛らしいスイートピーを一輪挿します。
ロマネスコが独創的な一輪挿しに変身しました。
凛としてオシャレなこの魔法。ゲストをビックリさせるほか、ロマネスコが花瓶の一部になり、より自然な雰囲気を演出しました。

パリの花屋さん

[店名]
Vertige(ヴェルティージュ)
[フラワーデザイナー]

Agathe Braconnier

住所/14, rue Bernard Palissy 75600 Paris
Web/http://www.vertigemarais.com/

古くから芸術家が集い、パリ文化が花開くマレ地区の一角にあるのがVertige(ヴェルティージュ)です。
デザイナーのアガタさんは`champetre(ションペットル:田園風)`デザインが流行する前から、素朴なフランスの片田舎を感じさせつつも洗練されたイメージのブーケを作ってきた、いわば田園風デザインのパイオニア。
この日は、アガタさんお得意の田園風ブーケを作ってもらいました。選んだ花はカラフルなポピーと小さな花が可愛いカリンの枝を使って。よりナチュラルな雰囲気を演出。野原で摘んできたようなどこか懐かしさを感じさせるブーケが完成しました。

5月14日

(土)

午後9時30分~9時54分

第7回『週末は花に囲まれて』

お部屋を花で満たすプチアレンジ。週末は花で癒されてみませんか。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
パリに音楽留学している日本人ケイトさんの部屋をカトリーヌが飾ります。週末を花に囲まれて過ごしたいけれどあまりお金をかけたくないという彼女の願いにこたえて、カトリーヌは部屋を花で満たしていきます。空き缶がオシャレな花器に、そして空き瓶もカトリーヌが花を飾るとおしゃれな花瓶に大変身します。アイデア次第で花に満ちた素敵な生活を送ることができます。

週末は素敵な花に囲まれて

サイドボードの上には、透明な空き瓶を隙間なく並べて立体的に花を見せます。大きなガラスの器がなくても同じ演出効果が発揮できるアイデアです。
さらに注目はテーブルの上におくガラス容器に花を散らす工夫。殆どお金がかからず部屋をぱっと明るくみせることができました。

【花材】
◆テーブルの上のアレンジ(ガラスの花器)
アジアンタム、バンダ(ロイヤルブルー)、バンダ(ピンク)、スミレ、レナンセラ
◆テーブルの上のアレンジ(空き缶リメイク花器)
アネモネ、ラナンキュラス、バラ(ラ・パッション)、トクサ、アンスリウム、クラリネルビウム、オーレア
◆サイドボード上のアレンジ
スチールグラス、ミスカンサス、レナンセラ

透明の空き瓶を花瓶として使う。
透明の空き瓶を花瓶として使います。
特に海外の空き瓶はオシャレなものもあります。
お金をかけずに、身近にあるものを使っても可愛いアレンジができます。

水の中に花を入れる。
花瓶の水の中に花を入れてみましょう。
瓶の丸いカーブで虫眼鏡をのぞいたような効果が出て、一味変わった演出ができます。
少し古くなったランなどのブーケがあれば、こうして水の中に沈めて飾るのもオススメです。

ガラスの器の下に鏡を置く。
ガラスの器の下に鏡を置くと、下からも光が当たって花の色がより鮮やかになります。

部屋にあわせて、キーになる花の色を見つける。
お部屋にあわせてキーになる花の色を見つけましょう。
そうすることでアレンジに統一感が生まれます。
今回は赤とボルドー色をキーの色にしてアレンジしました。

今回のカトリーヌの魔法

空き缶を葉で包んで花の器にする
アンスリウムやクラリネルビウムのような大きな葉で包んだだけで
空き缶が素敵な花の器に大変身!
手軽でお金をかけない斬新なアイデアですです。

パリの花屋さん

[店名]
Comme à la campagne
(コム・ア・ラ・カンパーニュ)
[フラワーデザイナー]

Sylvie & Laurent

住所/29 rue du roi de sicile 75004 Paris
Web/http:// www.comme-a-la-campagne.fr/

マレ地区にお店を構えて20年。奥さまのシルビーさんと旦那さんのローランさんが仲良くお店を切り盛りしています。淡いグリーンの可愛いお店には、いろんな人がお店を出入りし、お二人の優しい笑顔にいつも包まれています。お店の特徴はお花だけでなく、花入れやかご、そして綺麗な桃色の可愛い花びらを付けた木などをシルビーさんは作ってしまうこと。これがお客様に好評なのだそうです。お花だけでなく、花を贈るシーンや、お部屋で花を楽しむ風景も自身で作りたいからとシルビーさんは楽しそうにはなされます。
この日は、リポーターのあかねさんのイメージに合わせて淡いピンクがかったバラに、チューリップ、ポピーをあしらい、若さ溢れる躍動感を表現したブーケを作っていただきました。

6月4日

(土)

午後9時30分~9時54分

第8回『夏を予感させるフラワーデザイン』

その野菜がそんな風に変身するの? カトリーヌが花たちと遊んでいます。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
夏を感じさせる花材を使って、爽やかなデザインを展開する。夏の野菜ルバーブを使ったアレンジは、真っ赤なルバーブを器に見立て、見るものの意表をつく美しいデザイン。
またブラックベリーをアクセントしたブーケは、薄い紫色とブラックベリーの濃い色のコントラストが素敵です。また今回もカトリーヌの自由な発想に圧倒されてしまいました。

夏の野菜ルバーブを使ったアレンジ

赤いルバーブを器に見立て、いろんな白い花を感性豊かに配した、赤と白のコントラストが鮮やかで清涼感溢れるデザイン。

【花材】
ルバーブ、バラ(アバランシェ)、スイートピー、アジサイ、チューリップ、胡蝶蘭(ファレノプシス)、スグリ

ポリバケツを使って、フラワーアレンジの器をつくる。
身近なものを少しアレンジするだけで、オリジナルの花器ができます。ちょっとしたアイデアで見た人を楽しくさせられます。

平らなにアレンジする時は、周りから花を挿していく。
平らなのに、少し自然な凹凸がある感じは新しいスタイルです。
うまく平らに挿していくためには、まず周りから作り、最後に中央の部分に挿すようにします。

オフホワイトの花の中に純白の花を入れると、爽やかな仕上がりに。
今回はオフホワイトのバラの中に純白のスイートピーをいれました。
オフホワイトの花の中に純白の花を入れると、グラデーション効果が利いて、とても爽やかな仕上がりになります。

夏の果実 ブラックベリーを使ったフラワーアレンジ

淡い色合いの花の中に、ブラックベリーのアクセントが効いたブーケです。
飾る時にはガラスの花瓶を選んで、そこに真っ赤なスグリを入れることで、華やかさと涼しさを演出。

【花材】
ハーデンベルギア、アジサイ、スイートピー、ライラック、バラ(スイートアバランシェ)、ブラックベリー、スグリ

透明な花瓶に花の茎を巻きつける。
透明な花瓶に花の茎を巻きつけます。
こうすることで、透明の花瓶の冷たさが、花の茎を巻き付けることで中和され、よりナチュラルな感じを出すことができます。

今回のカトリーヌの魔法

スグリの実を、花瓶の水の中に入れる
スグリの実を花瓶の水の中に入れました。
夏の果実を水の中に入れることでとても涼しげな印象になります。
水の中に入れてあるスグリを見て、お招きしたお客様の話題になること間違いありません。

パリの花屋さん

[店名]
ROSA LUNA(ローザ・ルナ)
[フラワーデザイナー]
Olivier Lesch

住所/24, boulevard Raspail 75007 Paris

サンジェルマン・デ・プレに近く、老舗デパートのすぐそばに「月のバラ」という意味のこのお店はあります。
お店に入ると彩り豊かなバラたちが出迎えてくれます。香り高い新鮮なバラはパリ近郊の生産者から仕入れています。また店内は、カラフルな色で彩られた大きなシャンデリアやゴールドで統一された内装はお洒落で、お客さんを優雅な気分にします。
今回は「イブ・ピアジェ」という、とても香りの良いバラを使ったブーケを作ってくれました。
イブ・ピアジェに鮮やかなピンクのシャクヤクやアジサイを添えてエレガントに仕上げます。
そして最後にオリビエさんが加えたのは、幸せの象徴・オリーブの葉。幸運を呼ぶブーケの完成です。

6月11日

(土)

午後9時30分~9時54分

第9回『パリ流ウェディングブーケ』

晴れの舞台のカトリーヌ流ウェディングブーケを3つ紹介しました。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
晴れの舞台のカトリーヌ流ウェディングブーケを3つ紹介します。きっと幸せに包まれますよ。
ウェディングブーケこそフローリストがもっとも腕を競う分野。滝のように腕から流れるようなカトリーヌオリジナルのカスケードブーケ、パリのオーソドックススタイル。そして自分でも簡単につくれるボンボンのような可愛いブーケまで、紹介しました。
同じウェディングブーケでもいろんなバラエティがあります。あなたならどのタイプでしたか?

伝統的なボールブーケ

白いバラと薄いピンクのスイートピーの優しいコントラストが花嫁を癒す、球体のブーケ。手に提げることで花嫁を可愛らしく演出してくれます。

【花材】
バラ(スイートアバランシェ)、スイートピー

ブーケは新婦の表情やドレスを隠さないようにほどよい大きさに
ブーケはあくまでも新婦の引き立て役。花嫁の表情やドレスを隠さないようにほどよい大きさにすることを心がけましょう。
【 こぼれ話 】
一見清楚に見えるこのボールブーケ。しかし、白色と薄いピンクのハーモニーが素敵ですね。 スイートアバランシェというバラは外は白いのですが中はピンクの花弁を持つ美しいバラ。スイートピーの薄いピンク色との相性がとても綺麗です。

花が溢れるキャスケードブーケ

cascade(キャスケード)とは滝という意味です。
花嫁の腕から花が溢れるような、清楚でありながらゴージャスなモダンなデザインのブーケです。

【花材】
フリチラリア、胡蝶蘭(ファレノプシス)、ミスカンサス、蔦(アイビー)、アジサイ、シクラメン

緑のつたを合わせると、ブーケの白さが引き立ちます
パリジャンは白いウェディングブーケが大好き。ブーケの中に緑を入れることでより花の白さが際立たせます。

今回のカトリーヌの魔法

針金を使わずに、ミスカンサスで結ぶ
花嫁が持つものには、出来れば人工的な針金などは使いたくないカトリーヌ。今回は針金の代わりにミスカンサスという細長くて丈夫な葉を用いて、花を結びます。

自分で作る。簡単!クラッチブーケ

自分で作ってお友達やお嬢さんにプレゼントしてみては。作る際のポイントは、葉とトゲを取る下処理をしてから作りましょう。そしてスパイラルテクニックを使い全体を丸く仕上げていきます。その時に注意したいのは淡い色合いのグラデーション。1本1本違う色のバラの色合いを見ながら束ねていきます。最後に藁(わら)で結んでチュールを巻き付ければ、ナチュラルで可愛いブーケの完成です。

【花材】
3種類のバラ(フェイスローズ、スイートローズ、ペイシェンス)

パリの花屋さん

[店名]
Un Jour de Fleurs
(アン・ジュール・ド・フルール)
[フラワーデザイナー]
Eric Chauvin

住所/22, rue Jean-Nicot 75007 Paris
Web/http://www.unjourdefleurs.com/

パリの象徴エッフェル塔の近く今回紹介するお店「Un Jour de Fleurs」はあります。
店名のUn Jour de Fleursとは、「お花の一日」と言う意味。いつもお花に囲まれていたいという想いに満ちた、センス溢れるお店です。
デザイナーのエリックさんはモナコで開催されたバラの舞踏会やカンヌ映画祭の装飾など、世界のひのき舞台で活躍するフローリスト。ブーケをデザインする時には必ずその中に物語をイメージするそうです。今回はピンクのバラとラナンキュラスを使った乙女心をくすぐるブーケを作ってくれました。
エリックさんは言います。「女性のハートを一瞬で掴んでしまうブーケを作ること。それが私の使命」と。さすが`花の貴公子`と呼ばれるエリックさんでした。

6月18日

(土)

午後9時30分~9時54分

第10回『カーネーションを楽しむ』

母の日だけではありません。種類が豊富なカーネーションの魅力を紹介します。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
日本人が大好きなカーネーションはパリでも初夏の花の代名詞。赤だけでなくピンク、白、黄色、そしてグリーンとバラエティ豊かな色合いで、フローリストたちにとって腕のふるいがいのある花。今回はカーネーションだけにこだわり、その魅力をカトリーヌがたっぷりお伝えしました。
グリーンカーネーションをぎっしりと束ねて爽やかでナチュラルなブーケと、赤いカーネーションを使った丸いブーケの2つを紹介。丸い形をつくるためのこつ、同じ赤系統でもワインカラーと赤を組み合せて色のグラデーションをつけるこつの紹介など、カーネーションの持つさまざまな素材感や、色の重ね方などによって、いろいろな印象になるカーネーションの魅力を紹介しました。

赤いカーネーションのクラシックスタイルブーケ

滑らかな丸いラインが特徴の、ワインカラーと赤の2種類のカーネーションを使ったシックなブーケ。色の他に花びらの形も違う2つのカーネーションを組み合わせて、オシャレなブーケに。

【花材】
カーネーション、テマリソウ

丸いブーケをつくる時は1本目を頂点にして花を加えていく
丸いブーケにするためには1本目のカーネーションはまっすぐなものを選びます。
それからスパイラルテクニックにしたがってブーケを作ります。
2本目3本目は1本目のカーネーションの下につけていきます。
ポイントは丸いブーケを作る時は1本目を頂点にして花を加えていくということ。
1本目から徐々に下にずらしていけば自然に丸いラインが生まれます。

丸いラインを確認しながら表面を整える
このブーケはエレガントな丸いラインが魅力です。
丸いラインを確認しながら、凹凸がある部分は1本づつ調節してブーケを整えます。

ミスカンサスを垂らすと上品な仕上がりに
このブーケは上の方は沢山のカーネーションを使って存在感を出しましたが、茎から先はミスカンサスを垂らし、柔らかさを感じさせる上品なイメージに仕上げます。
花の存在感とは対照的にブーケに柔らかさが出てきます。
上と下の2つの相対する印象が効果的です。

緑のカーネーションでモダンスタイルのナチュラルブーケ

緑のカーネーションでナチュラルブーケ。2種類のカーネーションを使います。
1つ目は緑がとてもきれいポピュラーなカーネーション。そしてもう一つは普段はなかなか目にしない薄い緑のカーネーション。この2つの緑のカーネーションを使い、ナチュラルで洗練されたブーケを作りました。

【花材】
カーネーション、ビバーナム

花を規則的に並べないようにする
このブーケで与えたいイメージはより自然な仕上がり。ナチュラルさです。
2種類の花をランダムに配置して型通りならないように、花を規則的に並べないようにします。ランダムというのは、意外と難しいのですが、自分の感性を信じてチャレンジしてください。

今回のカトリーヌの魔法

ブーケの側面をビバーナムで覆う
ビバーナムの花をスパイラルテクニックは使わずまっすぐに加えます。
ブーケの側面をビバーナムで覆ってしまいました。こうすることによってブーケ全体の印象がとても柔らかくなります。

つたを巻きつける
ツタを巻きつけます。
茎を束ねるのと同時にブーケのラッピングの役割も果たしブーケに自然な表情を与えます。

パリの花屋さん

[店名]
Stéphane Chapelle(ステファン・シャペル)
[フラワーデザイナー]
Stéphane Chapelle

住所/229 rue de Richelieu 75001 Paris
Web/なし

パリの中心1区にある「パレ・ロワイヤル」ルイ14世が幼年時代を過ごした場所として知られています。
そんな街角にあるのがこちらのお店が今回紹介した「ステファン・シャペル」。
お店に入ってまず目に飛び込んでくるのはダイナミックな枝ものの数々。
大自然の力強さに満ちたワイルドな植物や花が、生い茂るように置かれています。
飾りたてられたものよりも流行に左右されない自然で不変的な美しさに惹かれるというステファンさんは今回、大振りなチューリップのマウリーンとネコヤナギを中心に、その他枝ものを加えて豪快に見えながら、細部にも目が行き届いたブーケを作ってくれました。
マウリーンというチューリップ。白い大きな花が咲きます。その時が待ち遠しいブーケが完成しました。

6月25日

(土)

午後9時30分~9時54分

第11回『パリの旅先でアパルトマンを飾る』

あかねの姉・麻美さんが妹を訪ねて憧れのパリへ。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
アシスタントのあかねの姉・麻美さんはパリが大好き。今回は美術館めぐりでちょっと長めの滞在なので、ホテルよりリーズナブルなアパルトマンに泊まることになった。旅を心地のよいものにするために、麻美さんのアパルトマンの部屋をカトリーヌがフラワーデザインしました。手軽で、安く、気持よくをポイントに素敵にアレンジ。パリの花屋さんですぐに手に入る花を材料に、窓辺やテーブル、ベッドサイドが自分だけのお花畑に変わりました。

コンクリートブロックのアレンジ

どこにでもあるコンクリートを花瓶に見立ててデザインしました。
無機質なコンクリートから伸びる、自然な花。家の中に爽やかさをもたらしました。
家で使うときは、コンクリートに白いペンキを塗ってリメイクしてみては?とても可愛いですよね。

【花材】
スタキス(ラムズイヤー)、シャクヤク、ブローディア(トリテレイア)、スランガ(バイカウツギ)、スカビオサ

建築用のブロックを花瓶として使う
身近なものに目を向けて、花器にアレンジしてみてはどう?ブロックも穴の中にプラスチックのカップを押し込めば花瓶に早変わりです。全部の穴に入れなくてもOKですよ。部屋のイメージに合わせてペイントするのもオシャレですよね。
花器ではないものに目を向けて自分の創造力でアレンジしてみることが楽しいですね。

花の高さを変えて立体感を出す
ナチュラルな雰囲気をだすために、全部同じ高さに揃えないようにし、いろいろな高さにします。花の個性を引き立ちます。
森や野原で摘んできた野生の花を使うととっても可愛く、毎日楽しむことが出来ます。

ガラス管をつないだデザイン花瓶のアレンジ

試験管を連ねたような独特なデザインの花瓶を使ってアレンジします。こういった花瓶がなくても、ウィスキーのショットグラスを並べたり、小さなガラスコップを使ってアレンジしても同じような楽しい花瓶になります。一個一個の花瓶の配置を動かすことによって自由なフォルムを作り出せることもこの花瓶の魅力です。同じ花でも日によって花瓶の配置を変えて見ると、雰囲気が変わって楽しめます。

【花材】
アジサイ、スイートピー、グラミネ(稲や麦など「穂もの」の総称)、ラズベリー、ミスカンサス

今回のカトリーヌの魔法

ラズベリーを使って、アレンジにアクセントをつける
なんとラズベリーにミスカンサスを通しアレンジに加えます。赤い実がアクセントになって、全体が引き締まって見えます。ベランダでガーデニングして、そこになった木の実やベリーをこういう風に花瓶のアレンジに使ってみるといいと思いませんか。

アジサイやスイートピーでソフトな印象に
アジサイを、雲のように配して、アレンジ全体をソフトに仕上げます。アジサイやスイートピーは、アレンジ全体の印象を柔らかくしてくれます。くつろぎたい場所に飾るときは、おすすめの花です。ホッとするやさしい感じに仕上がります。

小さなガラス瓶のアレンジ

小瓶へのアレンジはあまり主張しませんが、テーブルやデスクに置くだけで気分をリラックスさせてくれます。緑や花を少し添えるだけで和みますよ。また毎日水や入れる葉ものを変えるだけで、毎日自然とふれ合うことを可能にします。

【花材】
ミスカンサス、アジアンタム、トルミエア

パリの花風景

[花風景]
ランジス花市場
(ランジス公益市場)

住所/94150 Rungis, France
Web/
http://www.rungismarket.com/

パリの中心部から車でおよそ30分の場所にランジス公益市場があります。花だけでなく、青果や魚・肉などの食品市場もある総合的な市場です。
ランジス花市場も世界中からいろんな花が集まります。また花市場の周りには、鉢植えばかり売っている施設や、花瓶や花器、花に関する雑貨だけを扱う施設など、さまざまな花に関する施設が連なる花市場というよりも、花に関するものが何でも揃う町のようなイメージです。
パリで活躍するフローリストもみなこのランジス花市場に足を運び、自分のイメージに合う花を買い求めます。
取材した日も、いままで「パリの花屋さん」で紹介したベルティージュのマダムや、エリック・ショヴァンさん、そしてワックス・フラワーの2人などに会いました。
ランジス花市場に集まった花々に、身近な花を加えてパリ流のフラワーデザインが形作られ、世界中のフラワーデザインモードになっているといっても過言ではありません。

余談ですが、市場に早く出かけていろんな世界中から集まるいろんな花を見てから、周りの施設でいろんな花器や花材を見るというのも、花が好きな人にはたまらない旅のメニューなのです。

7月2日

(土)

午後9時30分~9時54分

第12回『バラを楽しむ①』

フランス人がもっとも愛する花、バラを2回にわたって特集する第1回。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
1回目は、伝統的なスタイルと現代的なスタイルの2つのスタイルでバラの魅力を紹介しました。
伝統的なスタイルは、バラを大皿に盛りつけてテーブルに飾る「バラのケーキ」。王妃マリーアントワネットが好んだといわれ、「マリーアントワネットスタイル」と呼ばれています。カトリーヌオリジナルの現代的なスタイルは、バラを直線的にまとめた「水平ブーケ」を紹介する。
ナポレオンの后ジョゼフィーヌが育てたバラコレクションを再現したと言われる「バラの庭ライレローズ」など、フランスの人々が長く愛してきたバラの歴史もひもとく。

マリーアントワネットスタイル

18世紀に花開いたフランスの宮廷文化。
王妃マリーアントワネットはバラをこよなく愛し、彼女の周りはいつもバラで溢れていたと言います。
宮廷の豪華な食卓に並ぶ料理の数々。その食卓を彩る器に盛られたバラのケーキをつくります。マリーアントワネットからイメージを脹らませたカトリーヌオリジナル。

このデザインで使うバラは4種類。
ソニア・リキエルは淡い香りが優しく、つぼみの形がいかにもガーデンローズらしくきれいなタイプ。
シャルトルーズ・ドゥ・パルムは花びらが大きく開くのが特徴。
ピエール・ドゥ・ロンサールは花びらが幾重にもなっており「キャベツのように重なり合っている」とフランス語では表現します。
最後にフレデリック・ミストラルは淡い色の花でとても繊細な香りがするのが特徴。
この4種類の花を使って伝統的なマリーアントワネットスタイルを作ります。

【花材】
ソニア・リキエル、シャルトルーズ・ドゥ・パルム、ピエール・ドゥ・ロンサール、フレデリック・ミストラル、スカビオサ、シャクヤク、アジサイ、パッションフルーツのつる

花の向きをそろえず、色々な角度から花が見えるようにしましょう。
上向きのバラがあったり、垂れ下がるようなバラがあったり。バラのいろいろな表情を生かしてあげてください。ポイントは、花の向きをそろえず、色々な角度から花の表情が見えるようにすること。アレンジがイキイキとしてきます。

パッションフルーツの茎を巻きつける
パッションフルーツの茎を巻きつけます。ピンクのバラの中に鮮やかな緑が入ることでとてもフレッシュな印象になりますね。またパッションフルーツの花の蕾も可愛いですね。

バラのフラットブーケ

最新トレンドのフラットブーケをつくります。
フラットブーケは一般的な丸いフォルムとは違って花を真っ直ぐに並べた、表面が平らなブーケ。
甘さの中にもモダンな感じが輝く新しいフォルム。ぜひみなさんチャレンジしてください。
ラインはフラットにしますが、使う花材は丸みを帯びたトゥールーズ・ロートレックとアイスバーグの2種類のバラを使います。そしてアクセントにスカビオサを。

トゥールーズ・ロートレックは香りが高く、花びらが大きく開き、芍薬のような咲き方をするエレガントなバラ。アイスバーグラはイチゴの花のように、花の中心が見えるくらいに花びらが開いている可愛いバラ。2つの個性を合わせてモダンなフラットブーケにしていきます。

【花材】
トゥールーズ・ロートレック、アイスバーグ、スカビオサ、ツタ(アイビー)、ヘーゼルナッツの葉

フラットブーケをつくる時は、持ち手の位置を低くする
フラットなブーケを作る時のポイントは花を持つ手の位置を低いところにするということ。
上の方で持つと丸みを帯びたブーケになりますが、持ち手の位置を低くすると、スパイラルの角度が小さくなります。スパイラルの角度は小さくするということは、花を倒す時に角度をつけないいうこと。
傾きが大きいとブーケが開いてきてしまって丸いブーケになってしまいますので、今回は持ち手を低い位置にし、スパイラルを小さめにすることがポイントとなります。

今回のカトリーヌの魔法

カトリーヌの魔法:明るい花の中に、濃い色の花を入れる
白と淡い黄色の明るい色で統一してきたはずのブーケに、濃い紫のスカビオサを入れることで、一気に個性的なブーケに。モダンなフォルムとインパクトのある色合いが表現されています。
これをもらう人はどんなにカッコいい人だろうと思いを巡らせてしまうようなブーケに変身しました。

パリの花風景

[花風景]
ヴァル・ドゥ・マルヌバラ園
(ライ・レ・ローズバラ園)

住所/Rue Albert Watel 94240 L'Hay-les-Roses France
Web/
http://www.roseraieduvaldemarne
.com/

パリの中心部から車でおよそ30分の場所にヴァル・ドゥ・マルヌバラ園、通称ライ・レ・ローズバラ園があります。熱烈なバラの愛好家だったジュール・グラブローが世界中からバラを集め、1899年に世界で初めて作られたバラだけの庭園です。
バラのアーチや、バラの壁。バラの庭園にバラのファサード・・・。全てがバラに覆われた世界がそこには広がります。バラの香りに誘われて歩いていると時間が経つのを忘れるかのような至福の時が流れます。
また園内には3000種類ものバラが育てられており、レオナルド・ダ・ヴィンチというバラや、イングリッド・バーグマンといったバラなど、名札とそのバラのフォルムを見比べて思いめぐらせる楽しさもあります。
とにかくバラ好きにはたまらない庭園。ランジス花市場にも近いので、朝ランジス花市場を見学した後に立ち寄ると、フランスの花とバラを存分に堪能できます。

7月9日

(土)

午後9時30分~9時54分

第13回『バラを楽しむ②』

おなじみのバラをもっと身近にもっとおしゃれに楽しみたい。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
ガラスの器や燭台をつかって、簡単にできる上品でオシャレなバラのフラワーデザインを紹介しました。
100人に満たない村人全員が自宅の庭や路地をバラで飾るという"世界一バラを愛する村"ジェルブロワも紹介。フランス人のバラへの特別な想いがみえてきます。

バラのシャンデリア

中世風の大きな燭台・シャンデリアを使ったデザイン。
パリでは結婚式でよく使われる燭台やシャンデリアは、伝統的な空間を飾る道具として用いられますが、今回はそのシャンデリアにバラの装飾をカトリーヌがデザインしました。
パパ・メイアン、ピエール・ドゥ・ロンサール、イヴ・ピアジェという3種類のバラを使って、高貴でありながらナチュラルなデザインを施します。
パパ・メイアン、イブ・ピアジェは香り豊かで空間が華やぎます。ピエール・ドゥ・ロンサールは香りはありませんが、ボタンのような大振りの花が咲きとても豪華です。

【花材】
3種類のバラ(パパ・メイアン、ピエール・ドゥ・ロンサール、イヴ・ピアジェ)、アジサイ、ツタ(アイビー)

今回のカトリーヌの魔法

ピエール・ド・ロンサールを枝ごと使う
ピエール・ドゥ・ロンサールを枝ごと使います。
自然に生えているそのままに、枝の曲線や自然な花の向きを楽しみます。とてもダイナミックでありながら美しい、ナチュラルさを大切にするカトリーヌならではのデザインです。

大きなアレンジは、全体を確認しながら花を加える
ブーケは手を伸ばせば全体を確認することが出来ますが、大きなアレンジの場合は左右・上下ときちんと全体を確認しながら花を加えましょう。今回注意すべき点は、花が立体的に見えること。背の低いもの、高いもの、低いもの、といったようにです。

バロック調の器を使ったバラのアレンジ

庭に咲くガーデンローズに少しグリーンを添えて、自宅の居間をお洒落に飾るアレンジをします。
今回はソニア・リキエル、フレデリック・ミストラル、オルソラ・スピノーラという3種類のバラを使います。ソニア・リキエルは花開いた時のカタチが美しく、香りもいいバラです。花の周りに枝や蕾の多いものをお勧めします。小さな花がとても可憐です。フレデリック・ミストラルはいい香りで空間に華やぎをもたらします。そしてオルソラ・スピノーラ。このバラは蕾から花開いていく過程で、色の変化を見せます。
これらのバラを使ってオシャレで簡単にできるデザインを紹介しました。

【花材】
3種類のバラ(ソニア・リキエル、フレデリック・ミストラル、オルソラ・スピノーラ)、カシスの葉

カシスの葉で茎を覆う
カシスの葉を使って茎を覆います。カシスの爽やかな香りがバラの香りと相まってフレッシュな印象になります。

ブーケは縛らずそのまま器へ
ブーケは縛らず、そのまま器に入れます。茎を覆っていたカシスの葉が水の中でいろんな表情を見せてくれます。

パリの花風景

[花風景]
バラの村 ジェルブロワ

住所/20 rue du Logis du Roy 60380 Gerberoy
Web/http://www.gerberoy.fr/

パリの北部、ノルマンディー地方の人口100人にも満たない小さな村「ジェルブロワ」。
このジェルブロワは`バラの村`として知られています。
そこに住む人たちは、思い思いにバラを育て、バラの咲く5月後半から6月ともなると、家々にさまざまなバラが咲き誇り、夢のような風景が広がっています。
中世の佇まいを残すジェルブロワ。
石づくりの家や、木で組まれ土で固められたコロンバージュの家が軒を連ね、家に絡むように壁を伝うようにバラが咲き誇っています。

この村では、毎朝バラに耳を傾けることから一日が始まります。
バラに語りかけ、バラの放つ香りをまとい、バラとともにある素敵な時間が広がります。

7月16日

(土)

午後9時30分~9時54分

第14回『お店に花を飾りましょう』

お花を飾って売り上げアップ?お客さまに気持ちよくお店でくつろいでもらいましょう。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
お店に来られるお客さまを、気持ちよくお迎えしたい。
お客さまを、花の力で癒したい。そしてうまくコミュニケーションがとれたなら。
今回のカトリーヌのテーマは、お店をフラワーデザインで、くつろぎを提供し、商談のしやすい場所に変身させること。
お店に入ったとたん、お客さまが花を見てニッコリすることで、スタッフもお客さまとコミュニケーションを取りやすくなるのではとオーナーからの依頼。
お店の雰囲気がガラリと一新!お客さまを迎える場所や、商談スペースがカトリーヌの手にかかるとどんどん表情が変わっていく。

宝飾時計店を飾る

シックな店内を、フランスの花を使ってフランスっぽいアレンジで華やかにというイメージを聞いたカトリーヌ。1階はお客さまの目に留まるようにピエール・ドゥ・ロンサールでナチュラルかつ豪華なアレンジ。
主に商談に使われる2階に上がると、一気に上品なピンクで彩られた花たちがお客さまを迎えます。
1階と2階の見せ方を変えつつ、お客さまとの会話が盛り上がるような、またお客さまにリラックスしていただけるような空間を実現しました。

【花材】
1階、2階の花材は以下の通りです
アジサイ、シャクヤク、2種類のバラ(オハラ、ピエール・ドゥ・ロンサール)、スイートピー

バラの木を鉢ごとレイアウト
バラがお客さまを迎えるという演出。
だからピエール・ドゥ・ロンサールの鉢植えは奥に置かず、入り口近くの階段の横に配置。
お客さまのハートをキャッチすること間違い無し。

鏡の前にアレンジを置く
鏡の前にアレンジを置くことで、鏡に花が写り込み、より華やかになります。
鏡に映るスイートピーは映画のワンシーンみたいで、部屋の雰囲気を一層ドラマチックなものに。

丸いラインのアレンジに、遊びをつくる
丸いラインで整えられたアレンジに、飛び出す花を加えて遊びをつくります。調和をあえて崩すことでより楽しげなアレンジになります。アレンジが生き生きとしてきます。
このような空間を生き生きとさせるアレンジを窓際に置くと、このアレンジが境界線となって、部屋全体が引き締まって見えます。

今回のカトリーヌの魔法

テーブルに花びらを敷き詰める
黒いテーブルをピンクのバラの花びらで埋め尽くします。
カトリーヌらしい大胆なアレンジ。お客さんも優雅な気分を味わえること請け合い。
商談など最後の詰めをするVIPルームに相応しいアレンジです。
【 こぼれ話 】
今回のお店のデザインにあたって、お客さまを迎える気持ちを中心にアレンジしていたカトリーヌですが、もう一つ気をつけていたことがあります。それは目線。お客さまを迎えるにあたり、1階ではお客さまを迎えるピエール・ドゥ・ロンサールの鉢植えと同じ目線上に来ないように、ケースの上のシャクヤクのアレンジはわざと目線を外して左の方に。また2階でも生き生きとした丸いアレンジを窓際に置き、スイートピーの鏡のアレンジ、また花びら敷きつめた四角く水平のアレンジや、ピエール・ドゥ・ロンサールの鉢植えなどを使って、目線の高低差や左右のイメージを上手く変えながらも、全体として豪華でフランスらしい美しさに溢れたデザインが完成しました。

パリの花屋さん

[店名]
Double Pensée(ドゥブル・ポンセ)
[フラワーデザイナー]
ナチョさん

住所/35 Rue Archives, 75004 Paris
Web/なし

スペイン出身のナチョさんご夫妻が営む花屋さん。
スペイン出身というだけあって、スペインの家によく見られる太陽が降りそそぐ中庭をイメージしたフラワーデザインがお得意。
今回選んだのは、鮮やかなオレンジ色のラナンキュラスに赤紫のアネモネ、紫色のスイートピーなど。スペインを感じさせる情熱的な色の取り合わせに、カンガルーポーなどの枝ものを使ってアクセント。
カラフルなブーケが完成しました。
エレガントでゴージャスなブーケが多い中で、このドゥブル・ポンセの清々しい明るさに圧倒されました。

7月23日

(土)

午後9時30分~9時54分

特集
『カトリーヌと行く“世界で一番バラを愛する村”~フランス・ジェルブロワ~

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌがいつも口にする言葉に、「"La vie avec les fleurs nous rend heureux "~花のある暮らしは心を豊かにしますよ~」があります。今回は、いつものレッスンという形ではなくフランスの田舎を訪れる夏のスペシャル版として、このメッセージをお届けしました。
フランス・ノルマンディにある人口90人あまりの小さな村ジェルブロワは、「フランスの最も美しい村」協会が選ぶ村の一つで、昔からフランス人が大切にしてきた、花へのこだわりがそのまま形となった村です。1901年、ここに移り住んだ画家シダネルが、宗教戦争で荒れ果てた村を再興するためにバラを植え始め、やがてそれが村全体へと広がります。そして今や、村人一人一人がバラを慈しみ、育て、愛で、“バラの村”として知られるまでになりました。6月はまさにバラが咲き乱れる季節。今年で84回目となるバラ祭りも開かれます。バラの香りに酔い、音楽やワインに酔う楽しい1日が待っていました。今回、この村を初めて訪れるというカトリーヌが、小さな村のあちらこちらで、バラを慈しむ楽しさ、素晴らしさを見つけました。
最後はこのジェルブロワに、ジェルブロワのバラや花を使ってお礼のブーケを作りプレゼントしました。

村の見方を教えていただきました

隣の町から毎週ジェルブロワに通う、画家のルネさんに、ジェルブロワの見所について尋ねたところ「ジェルブロワでは急いで歩かない事です。ゆっくりと歩を進めていけば煙突の笠とか、門扉とか、細かい所を見つけられます。」とのこと。ジェルブロワでの時間をゆっくりと歩を進めながらカトリーヌが楽しみます。

シダネルを訪ねて

バラの村を作った、20世紀初頭の画家`アンリ・ル・シダネル`の思いに近づきます。
今もシダネルの住んだ家を別荘として使う孫のエティエンヌさんに、祖父シダネルの想い出を語っていただきました。シダネル自身、傷心のままこの傷ついた村にやってきて、バラを育てることで村を復活させ、自分自身も心の色を復活させていったのではないかと語ります。
またシダネルの庭を復活させた庭師のオディールさんに、シダネルが愛したバラの庭について伺いました。絵を描くためのバラを考えたシダネルは、手間のあまりかからないバラを植え、また白いバラが咲き誇る庭や、ピンクの可憐な花を咲かせる庭など、色合いで分けてそれぞれ楽しんでいたのではと、思いをはせます。

バラを育てる喜び

この村に一目惚れをし、10数年前にこの村に引っ越してきたセシールさんに、バラのある生活についての魅力をお聞きしました。朝起きて窓から花を見ると幸せを感じると語るセシールさん。バラを綺麗に咲かせるには、思い切りよく弱った花や枝を切ること、剪定を怖がらないことが大切なのだそうです。子育ても同じで、日々子どもたちを愛し慈しむことは大切ですが、時には叱ることも重要なのだと、バラを育てることを、子育てと重ね合わせセシールさんは語ってくれました。

バラとともにある幸せ

この村で生まれ、この村で生活するティーサロンを営むブノワさん。
彼は最小限の手入れをして、なるべく自然の力に任せてバラを育てています。またジェルブロワにお越しいただいたみなさまを、バラの砂糖漬けの入ったチーズのデザート「プチ・ジェルブロワ」などでおもてなしをしています。そしてジェルブロワから帰られるお客さまには、庭のバラを一輪切ってプレゼントしているのだそうです。これはブノワさんのお父さんが、お客さまが帰られる時にしていたことを子どもながらに`素敵`と思い、いまはお客さまにしているそうです。カトリーヌもバラのプレゼントをもらって嬉しそうでした。

お礼のブーケ

シダネルの理想郷を作ろうとした熱い想いを受け継ぎ、伝え続けてきたジェルブロワの人々。バラとの接し方はそれぞれ違いますが、村を愛し、誇りに思う気持ちはみな同じです。
ただ美しいと感じ歩いていた石畳の道が、今ではバラたちが語りかけてくるように感じ始めたカトリーヌは、その想いを表現したいと思い、村で一番美しいと言われるイゴネさんの庭へ伺います。イゴネさんに許可をもらって、庭のバラや草花を摘んで、お礼のプレゼントブーケを作ります。市場で売っている花との違いを楽しみながら、ジェルブロワに捧げるブーケを完成させました。

カトリーヌにとって、心に残るジェルブロワ訪問になったであろうことを、このブーケは語っているかのようです。

8月20日

(土)

午後9時30分~9時54分

第15回『夏の花ダリアを楽しむ』

夏の花ダリアで描くカトリーヌのアート。大ぶりなダリアを楽しむダイナミックなアレンジ。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
フランスでは暑い夏を象徴する花にダリアがあります。大きくて堂々としたダリアを見ていたカトリーヌは突然ゴッホの『ひまわり』を連想しました。「彼の作品『ひまわり』の感動をダリアで表現してみたい。」と思ったのです。カトリーヌ流『ひまわり』をダリアで形作ることになりました。さて、どんなデザインになったのでしょうか?
他にも、直線的で大ぶりなダリアの特徴を活かして斬新な四角いブーケをつくりました。

ダリアを使った カトリーヌ流ゴッホスタイル

カトリーヌは大好きな画家ゴッホの『ひまわり』をモチーフにして、ひまわりと並び夏を代表する花のひとつダリアを使ったアレンジを作ります。狙いは2つあります。一つは、絵に描かれているような、花の自然な動きを再現することと、ボルドー、ノワール(黒)、そして明るい赤色の3種類の異なった赤色、そして異なった花弁のカタチを持つ花のマリアージュを表現することです。

【花材】
3種類のダリア(ポンポン咲き、カクタス咲き、デコラティブ咲き)

花が反発し合っているように動きをつける
ダリアが上を向いていたり、横を向いていたり・・・。花が反発し合っているように動きをつけることで、花のイキイキとした生命力を表現できます。

花瓶の口の周りに葉ものを入れる
花瓶の口の周りに葉ものを入れます。
葉の表と裏の表情も生かして、花瓶と花をなじませることによって、アレンジに一体感を出すことができます。

ダリアを使ったキューブ型ブーケ

ブーケ・オートクチュールの流れを汲むアレンジ。非常に難易度の高いキューブ型(四角)ブーケを作ります。キューブ型にすることによって、とてもモダンなデザインになります。

【花材】
2種類のダリア(ポンポン咲き、カクタス咲き)

4本の花で正方形を作る
キューブ型ブーケをつくる時は4本の花で正方形を作ります。
この正方形づくりは、最終的なブーケのアウトラインを決めてしまう重要なポイントです。
4本の位置がきれいに決まりましたら、すぐにテープで固定します。
このアレンジはとても複雑なので満足できる正方形ができたらすぐに固定してしまいましょう。

今回のカトリーヌの魔法

ブーケに合わせた色のひもでデコレーション
シックなダリアのブーケに合わせブラウンのひもを使って花をまとめました。
グッとお洒落になってパリ流最新モードの、品格漂うブーケになります。

パリの花屋さん

[店名]
Rosebud(ローズ・バッド)
[フラワーデザイナー]
ヴァンソン・レサール

住所/4 Place de l'odeon 75006 Paris
Web/http://www.rosebud-fleuristes.com/

ヴァンソン・レサールとシリル・コルソンという2人のトップフローリストが日々腕を振るうフラワーブティックが「ローズバッド」です。ローズバッドはパリの左岸6区のオデオン座の近くにある白を基調にしたフラワーブティックです。「季節感」を大切に、その時一番美しい花だけをそろえるのがこの店のこだわりなのだとか。
今回ブーケを作ってくれたのは、優しいまなざしが印象的なヴァンソン・レサールさんです。
大振りな深紅のシャクヤクをメインにブーケを作ります。出来上がったブーケはシャクヤクにスカビオサをあしらい、また緑をふんだんに使うことで、全体としてナチュラルでありながらエレガントなブーケが完成しました。
こんなブーケを持って近くのサンジェルマン・デ・プレ界隈を歩けば、道行くみなが振り返ることでしょう。

8月27日

(土)

午後9時30分~9時54分

第16回『"グリーン"と"実もの"を主役に』

いつも脇役のツタや草などの葉ものや、ベリーなどの実ものを主役に抜擢!

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌがつくるブーケの中で、メインの花たちを支える強力な脇役としてよく登場する、ツタなどの葉ものや、ベリーなどの実ものを、主役に使ってみたらどうなるの?という問いかけにカトリーヌは快く応じてくれました。そして彼女がデザインしたのは、 シダや麦の穂をふんだんに使ったノルマンディー地方に広がる柔らかな田園風景を感じさせる葉ものを主役にしたブーケを。そして実ものを主役にしたバスケットでは、ベリーやチェリーが仲良く遊んでいるかのようなデザインを完成させました。

田園風ブーケ

カトリーヌは3種類の麦の穂をはじめ、たくさんの葉ものを用意して「これらはみんなパリ近郊で摘んできたものなのよ」と自然に囲まれて育ったカトリーヌはいつにも増して楽しそうです。子どもの頃の花を摘んで歩いたことを思い出したのでしょうか・・・。ノルマンディーの風景を感じさせる、大自然の香りいっぱいの田園風ブーケが完成しました。

【花材】
シダ、・スモークツリー、ツタ(アイビー)、3種類のグラミネ(麦の穂)、ニゲラ、カスミソウ、ヤグルマギク

ツタをブーケの中心にする
ツタをブーケの中心にして、しっかりとしたベースを作りましょう。特に今回のような大きな作品を作る時は土台となるベースがしっかりしていることが大切になります。

スパイラルテクニックを使って、広がりのあるブーケにする
花瓶の口の周りに葉ものを入れます。
葉の表と裏の表情も生かして、花瓶と花をなじませることによって、アレンジに一体感を出すことができます。

フルーツバスケット

手に入れやすい蔓で編んだ籠を使って、実ものを主役にしたアレンジを紹介します。
野生のチェリーや、ブラックベリー、たくさんの実ものを使って、彩り豊かで可愛いアレンジを完成させます。

【花材】
ブラックベリー、チェリー、パッションフラワー、ブドウ、ミスカンサス、ヨウシュヤマゴボウ

バスケットの周りを、パッションフラワーで覆う
蔓で編んだナチュラルテイストのバスケットの周りをパッションフラワーで覆います。 より自然な感じのバスケットが完成しました。

今回のカトリーヌの魔法

ブドウの房を丸ごと乗せる
ブドウの房を丸ごと乗せる大胆なアイデアです。でも、なんともみずみずしいフレッシュなアレンジだと思いませんか?美味しそうで、ついつい手がのびてしまいそうですね。
でもこういったフルーツを置くアレンジで大切なのは自然な形で置かれているということです。フルーツをそのまま使う・・・一度トライしてみてください。

パリの花屋さん

[店名]
SOL Y FLOR(ソル・イ・フロール)
[フラワーデザイナー]
Karine Garillon(カリーヌさん)

住所/5 rue Coetlogon, 75006 Paris
Web/http://www.solyflor.fr

パリ6区。フランス学士院とルーブル宮殿を結ぶセーヌ川にかかるポンデザール(Pont des Arts:芸術橋)。有名な観光スポットとしていつも賑わっています。
このポンデザールの近くの路地を入った場所にひっそりと佇んでいるのが「ソル・イ・フロール」です。店先には草花が溢れ、店内に入ると薄いグリーンの壁が印象的です。ブロカント・アンティークな花器や雑貨に溢れた店内は花に溢れた雑貨屋さんのようです。花が自然の中で咲いているかのようにディスプレイされ女性オーナーのカリーヌさんのセンスに溢れたお店と言えます。
「パリは何か素敵なサプライズが見つかる町。この小さな花屋でも何か見つかれば嬉しいわ。」とカリーヌさんは言います。
カリーヌさんは、フルーツのような丸いシャクヤクと紫のクレマチス、そしてビバーナムと真っ赤なバラを使って素敵なブーケを完成させました。
花や果実が飛び出したり、垂れ下がっていたり、動きがあるこのブーケは、パリに来た喜びを表現しています。
ポンデザールを通ったら、カリーヌさんにホテルに持ち帰るブーケを作ってもらおう。きっとパリでの時間が楽しいものになる・・・。そんな気持ちにさせてくれるカリーヌさんでした。

9月3日

(土)

午後9時30分~9時54分

第17回『パリで暮らす日本人のお宅を飾る』

東洋の面影を持つ部屋をカトリーヌはどうアレンジするのか?

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
カトリーヌがパリで暮らす日本人マダムのお宅を訪ねました。マダムの住む部屋はカルチェラタンと呼ばれる多くの大学が集まる一角にあるアパルトマンで、部屋の中には、年代物のフランス家具や中国製の陶磁など、世界中から集めたコレクションが飾られ、和と洋が融合した空間が広がっています。カトリーヌがこのマダムの部屋を花で彩りました。
陽のあたる窓辺に飾ったのは、中国の陶器をレイアウトしてマダムが好きだと言う白のシャクヤクを使った爽やかなデコレーションです。そして部屋の中央にあるメインテーブルにはアンティークのワインボトルを並べて紫色のバンダを使いシックに彩ります。マダムの和と洋が融合した部屋の雰囲気を壊さず、新たな息吹を与えたカトリーヌの見事なデザインでした。

和と洋が融合した雰囲気あふれるパリのアパルトマンを飾る

世界中から集めたという家具や花瓶や調度品に囲まれた美しいお部屋で暮らす戸塚さん。
でも少し潤いが足りないので、花でお部屋を素敵に飾り、心豊かな時間を送れるようにして欲しいとのオーダーです。戸塚さんの大好きだと言う白い花をふんだんに使って、カトリーヌはデザインします。

【花材】
白い花(シャクヤク、カラー、胡蝶蘭、スイセン)、アシ、キャットグラス、ミスカンサス、アンスリウム・クラリネルビウム、スカビオサ、アリウム・クリストフィー、バンダ

アンティークな花瓶と、モダンな花瓶を合わせる
戸塚さんお気に入りのアンティークな花瓶と、カトリーヌが持ってきたモダンな花瓶を合わせます。古さと新しさが融合し、オシャレな空間を作っています。
また、背の高い花瓶の後ろに器を隠して「あれ何があるの?」という気分にさせて遊びを演出。カトリーヌは、アンティークとモダン、背の高い花瓶と低い花瓶、また前にしたり後ろにしたりと、小さな空間の中でもいろんな遊びや発見を入れるのが面白いのだと言います。

花を前に傾けて花瓶に飾る
花を前に傾けて花瓶に飾ることで、花の表情が良く見えるようになり、見る人を引きつけるアレンジになります。

今回のカトリーヌの魔法

背の高いアシの葉を入れる
シャクヤクの横に、背の高いアシの葉を入れました。アシの葉の真っ直ぐなラインとシャクヤクの丸いライン、2つのラインが描くハーモニーが白い窓辺を素敵に包みます。
アシを入れる際に注意することは、ナチュラルなラインを生かします。今回は小さな花瓶に生けることでそれを強調します。このアシの直線的なラインが、こちらのシャクヤクや女性的な花瓶の丸みとほどよく調和していると思いませんか?

ワインボトルを花瓶に使う
アンティークなワインボトルを花瓶に使いました。複数の花瓶を合わせて固めると、まるで西洋のお城のような面白いアレンジになります。
いつもなら緑や白の花を合わせるのですが、今回は少しインパクトを与えたかったので、フレッシュというよりクラシック雰囲気になるよう、あえて暗めの色のスカビオサを入れてみました。

パリの花屋さん

[店名]
Sébastien Mengozzi(セバスチャン・マンゴジ)
[フラワーデザイナー]
Sébastien Mengozzi

住所/16 Avenue George V 75008
Paris

凱旋門からまっすぐ延びるシャンゼリゼ大通りにほど近い、パリ8区、ジョルジュ・サンクにあるフラワーブティック「セバスチャン・マンゴジ」。オーナーでデザイナーのセバスチャン・マンゴジさんは、パリでも有名なトップフローリストのひとりです。彼のどこか野性的なイメージとは打って変わった作風は、エレガントでパリの気品を存分に感じられる繊細さを兼ね備えています。
今回は淡いピンクの西洋スモモを主役にしたブーケを作ってくれました。西洋スモモにあわせてくれたのは、ピンクのアジサイと白のアネモネです。
好きなブーケは、それぞれの花の個性を引き出し、バランスよく組み合わせたミックススタイルだと言います。ロマンティックでもモダンでもない、彼の独自の感性から生まれるミックススタイルのブーケが完成しました。

9月17日

(土)

午後9時30分~9時54分

第18回『色の魔法』

組み合わせ次第で雰囲気ががらりと変わる、カトリーヌ流`色の魔法`。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
フラワーデザインの重要なポイントのひとつに`色の組み合わせ`があります。今回はカトリーヌが4花の色の組み合わせ方を、実際の花を使って披露します。ワインレッドを基調にしたシックなカラーや、ブルーとピンクを使ったパステルカラーまで色のトレンドもふまえたカトリーヌ流色の組み合わせ方を紹介します。 またレッスンでは色の豊富な「スイートピー」だけを使った「色の合わせ方で魅せるブーケ」や、爽やかなブーケを一瞬にしてモダンなブーケにしてしまう「ほくろのブーケ」といったアイデアも披露しました。 花と花を組み合わせる楽しみを色の世界で教えてくれたカトリーヌ流『色の魔法』でした。

色の組み合わせ方

色の組み合わせ次第で全く印象が変わってしまうブーケ。 今回はカトリーヌとっておきの最新の4つの色使いを披露します。

白のフレッシュカラー
白ベースにしたフレッシュな色使い。
お客様の好みがわからない時は、白いブーケにすると失敗がありません。
ピュアな白から、太陽の光を浴びたような白、そしてクリームのような白。この3種類の白のグラデーションが一つ目の提案です。
ここに緑を足すとより爽やかな印象になります。

ピンクのパステルカラー
ピンクの濃淡だけでアレンジすると、とても洗練された優しい色調になります。
ピンクのアレンジについてカトリーヌがアイデアを披露してくれました。

薄い色と濃い色の中間色を、入れてグラデーション効果
薄い色と濃い色の中間色を入れることでグラデーション効果を出します。
色が溶け合って全体にまとまりがでてきます。

黄色のポップカラー
組み合わせの難しい黄色を使ったポップカラーの提案です。
黄色には黄緑を組み合わせるとハッピーな明るい印象になります。また白を加えてアクセントに。
またボルドーを小さく散らすとモダンに変身します。

赤のシックカラー
ボルドーのダリア、赤いバラ、そして赤紫を加えて。
白を入れるアイデアもありますが、今のパリは赤いシックな色合いで色のグラデーションを作るのが流行です。

反対色を入れてインパクトをつける
ベースの色の反対色を入れてインパクトをつけます。
今回入れたのはキレイな黄緑色。ガラッと雰囲気が変わって楽しい色合いになりましたね。
あっという間にハッピーな雰囲気になりました。

色の違いで魅せるスイートピーのブーケ

花が一種類の場合は、いろいろな色をミックスすると、花そのものの魅力を強調することができます。
今回は色のバリエーションが豊富なスイートピーを使いました。
スイートピーのひらひらした可愛さと可憐さが際立つブーケです。

【花材】
4種類のスイートピー(白、薄い紫、紫色、白とボルドーのグラデーション)

花をぴったりつけて入れる
花をぴったりつけながら入れていきます。
まるで一つの花のように仕上げることで色のグラデーションがより強調されます。
花と花の間を詰めると、全体で一つの花のように見えます。スイートピーのひらひらした花びらが重なり合って一つのきれいなグラデーションを持つスイートピーのようです。

ほくろのブーケ

白さの際立つアジサイをふんだんに使って丸いブーケを作ります。白くて美しい繊細なイメージのブーケが、カトリーヌの魔法でがらりとイメージを変えました。

【花材】
白いアジサイ、黒いスカビオサ

今回のカトリーヌの魔法

白いブーケに黒い花を入れる
白くて美しいアジサイのブーケにアクセントとして黒いスカビオサを数本挿すことによって、がらりとイメージを変え、繊細で美しかったブーケが、モダンでアバンギャルドなブーケになりました。
互いの色を引き出し合う、正反対の色を組みあせた斬新なアレンジでした。

パリの日本人フローリスト

[花屋さん]
BOURGEON
[フラワーデザイナー]
中島好香(なかしま よしか)

住所/1 rue des Pyramides 75001 Paris
Web/http://www.catherine-muller.fr/

今回はいつものパリの花屋さんでなく、パリで働く日本人フローリストを紹介します。 紹介するのは、カトリーヌのブティック「BOURGEON」でスタッフとして働く中島好香さんを紹介します。 「BOURGEON」では、花の仕入れやお店のディスプレイ、またレッスンの準備と忙しい毎日を過ごす好香さんです。

なぜパリに?

日本でも花屋さんをしていた好香さん。パリスタイルという言葉をよく耳にし、お客さまからもパリのフローリストの魅力を聞くうちに、これからの自分の将来のことを考えれば一度はパリを見ておかないといけない・・・と強く思い、単身パリに来たのだそうです。
最初は花屋さん巡り。そして出会ったカトリーヌの魅力に惚れ込み彼女のスタッフになったのだとか。

花との出会いは身近な人にありました。花をいただいたり、飾ったり。そして贈ったりしているうちに相手の笑顔に自分自身が嬉しくなったり・・・。その原点を大切にして、笑顔を届けられるようにこれからも頑張りたいと、キラキラとした笑顔で語る好香さんでした。

9月24日

(土)

午後9時30分~9時54分

第19回『リースで遊ぶ』

可憐なイメージのテーブルリースと、斬新でダイナミックなクリスマスリースをデザイン!

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
「リース(Wreath)」とは花輪や花冠を指す言葉で、もとは祭事の際の冠として身につけられていたものが室内の壁やドアに飾られるようになったと言われます。中でもクリスマスリースなどは代表的なものとして親しまれています。今回はカトリーヌが2つのリースアレンジを紹介しました。
1つ目はリング型の吸水フォームを使ったテーブルリースのデコレーション。
ちょっとしたパーティーや、家族の集まりの時、テーブルの真ん中に置くと素敵なテーブルリースです。今回は、パステルカラーの花を一本一本挿していく中で、アレンジ全体のバランスや配色のポイントも伝授してくれました。日本ではあまり馴染みの無い、テーブルリース。ぜひチャレンジしてください。
続いては定番の「クリスマスリース」をデザインしました。木のつるを編みこんだベースに、木の枝を足し、ポイントとなるカトレアが見事な、カトリーヌ流のモダンなクリスマスリースのデザインを紹介しました。

テーブルリース

テーブルの中心を飾るテーブルリースのアレンジです。
テーブルリース用のリング上の吸水フォームを使って、今回は淡い色合いのコンビネーションがきれいな可憐なイメージのテーブルリースを作りました。濃淡のある小さな花々で飾られ、とても可愛く素敵に出来上がりました。

【花材】
ニゲラ、アキレア、ギレニア、スイートピー、アジサイ

花を高めに挿して、最終的なアレンジの高さを決める
小さなニゲラを高めに挿して、最終的なアレンジの高さを決めます。凹凸はあってもいいのですがある程度高さは揃えましょう。このニゲラの高さに合わせて花を入れていけば間違いありません。

クリスマスリース

年末、特にクリスマスやお正月用に飾る、壁掛けタイプのリースをデザイン。カトリーヌの感性がきらめく、パリでもトレンドのちょっとモダンなクリスマスリースを紹介しました。

【花材】
カトレア、柳の枝、その他クリスマスオーナメント

リースから小枝を飛び出させる
形を崩すことでアレンジに躍動感が生まれ、個性的なリースの印象になります。

スターアニス(八角)でアクセント
香り高いスターアニス(八角)を付けます。この控えめなカタチと香りのアクセントがクリスマスの聖夜にふさわしい粋な演出なりました。またオーナメントにはいろんな意味がありますが、家族でいろいろ話しながら好きなように飾ってください。

今回のカトリーヌの魔法

ピンクのカトレアを入れる
ウッディ調でまとめたリースに、鮮やかなカトレアの花を入れることで、イメージががらっと変わって、ドラマチックなリースになりました。野性味あふれる柳の枝と華麗なるカトレアの花、人の目を惹きつけ人の心を楽しくさせてくれるカトリーヌ流クリスマスリースに大変身です。

パリの日本人フローリスト

[花屋さん]
Lieu Dit(リュ・ディ)
[フラワーデザイナー]
佐伯美奈(さえき みな)

住所/21, Avenue du Maine7
5015 Paris
Web/http://www.la-fontaine.co.jp/lieudit.html

今回はパリで働く日本人トップフローリストのひとり佐伯美奈さんを紹介します。
佐伯さんは今から17年前の1994年にパリに渡り、師であるシアンフィラーニ夫妻が営むブティック『リュ・ディ』に務めます。シアンフィラーニ夫妻が引退した後ブティックを引き継いだ佐伯さんは店売りをしないアトリエに変え、愛犬の小雪ちゃんとともに切り盛りしています。
日本とパリの両方の感性とスタイルを持つ彼女のデザインは、有名なレストランやショップなどで大人気です。
今回もパリでは珍しい剣山を使ったアレンジや、サロンのアレンジなどを紹介しています。
彼女のアトリエ『リュ・ディ』はモンパルナスの静かな路地にあります。20世紀初頭のパリ万博の時に使われた廃材を利用してたてられたという歴史ある長屋にあり、藤田嗣治やモディリアーニなども集ったこの長屋にはいまも芸術の匂いがただよい、長屋の隣人同士で長いランチを楽しんだりすることもよくあるのだそうです。
この日も仲の良い仲間たちとワイングラスを合わせる、気持ちのよい午後を紹介してくれました。

10月1日

(土)

午後9時30分~9時54分

第20回『カトリーヌ一家がピクニック 花のある暮らしの歓び』

花のある暮らし、幸せな時間・・・カトリーヌ・ミュレーのスーパーフラワーレッスン最終回。

  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
  • カトリーヌ・ミュレー/Catherine Muller
最終回はいつもと趣を変え、カトリーヌのフラワーデザインの原点である森に、カトリーヌが家族とともに出かける特別編をお送りしました。
カトリーヌは、夫のシャルルさんと一人息子のルイくんを伴い、子どもの頃親しんだ森へピクニックに出かけます。うららかな日差しの中、緑が広がる草原でくつろぐ3人は、まるで絵画のようで、そこには幸せな時間が流れます。大自然を満喫し子供の頃に戻ったカトリーヌは野原に飛び出し、思い思いに花を積み、即興のフラワーデザイン。正真正銘、野原で摘んだ「野原のブーケ」が完成します。さらには、摘んだ花を編み込んでつくる花冠「野原のティアラ」でポーズを決めます。
カトリーヌが番組を通して伝えたかったインタビューとともに、花とともにある`art de vivre`の大切さを紹介しました。

野原のティアラ

【花材】
野原で摘んだ草花や実を使って(カトリーヌは、アネモネ、ディル、スイートピー、野イチゴと言って使用)

カトリーヌがまだ小さい頃、よく作ったという花の冠(ティアラ)を作ります。
幼い日を思い出しながら目に入った花を気ままに摘んでいきます。
用意したのは、どれも野生のアネモネ、ディル、スイートピー、そして小さな野イチゴ。
まずディルを使って冠の骨組みを作ります。枝が折れやすいので慎重に。骨組みができたら自分の感性に任せて飾ります。スイートピー、アネモネを飾り、最後に小さな野いちごを使います。小さな野いちごを「小さな宝石」に見立てて、可憐な野原のティアラが完成しました。

インタビュー

『花のある暮らし、その素晴らしさとは?』

花や自然はとても大切だと思います。仕事に追われている、私達の心を癒してくれます。都会での暮らしは、健全な環境から程遠いことが多いので、逆に花は重要な意味を持っていると思います。毎日を爽やかに過ごす為にも、人には花が必要なのだと思います。

『フローリストという仕事の楽しさについて』

小さい頃から、あらゆる植物に情熱を持っていました。その情熱がフローリストという職業に結びつけてくれたと思います。新しいトレンドやデザインを形にする仕事ですが、仕事と同時にそれは癒しでもあるのです。新鮮な植物に触れることで癒されますし人を自然に向き合わせてくれます。

野原のブーケ

【花材】
アキレア、アザミ、バラ、ブルーベリーミント、カミツレモドキ、イボタノキ、数種類のグラミネ

小さい頃を思い出し、野原に飛び出したカトリーヌ。いろいろな野草や花を摘みにあちこち飛び回ります。
何種類ものグラミネ、カモミール、野生の白いバラなど、たくさん摘みました。
摘みながら、無造作に束ねていきます。でもそれもナチュラルに、草花が自分たちで生きていることを考えながら。森の中で小さな光を探しながら伸びているような小さな枝はそのように、太陽の光を浴びて気持ち良く咲いている花はそのように・・・と、自然のカタチにまとめていきます。
森の自然そのままの生き生きとした野原のブーケが完成しました。

最後に。カトリーヌからのメッセージ。

みなさんとお会いできなくなると、寂しくなりますね。
このレッスンで私のノウハウを紹介できたことは、私にとっては大変栄誉なことでした。またその時間をみなさんと一緒に分かち合えたことに喜びを感じていたからです。本当に楽しい時間を過ごすことができました。この番組を見て「フラワーアレンジをやってみたい。」そう思っていただけたならとても嬉しいです。
最後にみなさんに友情のキスを。そして一言。

La vie avec les fleurs nous rend heureux.

(花のある暮らしは私たちを幸せにしてくれますよ)

これからの放送

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アンコール放送等、決まり次第、掲載いたします。

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