選挙データベース
沖縄 名護市長選
2018年2月4日投票
- 立候補者数:
- 2人
- 有権者数:
- 48,781人
- 投票率:
- 76.92% 開票終了
渡具知 武豊
無 新 56歳
- 代表的肩書
- 元名護市議会議員
- 推薦
- 自民・公明・維新
得票率 54.6%
稲嶺 進
無 現 72歳
当選:2回
- 代表的肩書
- 名護市長
元名護市教育長 - 推薦
- 民進・共産・自由・社民・社大
- 支持
- 立民
得票率 45.4%
沖縄 名護市長選 新人の渡具知氏 当選
沖縄県名護市の市長選挙は4日に投票が行われ、自民・公明両党などが推薦し、地域経済の活性化を前面に掲げた新人の渡具知武豊氏が、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を訴えた現職を破って、初めての当選を果たしました。
渡具知氏は名護市出身の56歳。20年近く市議会議員を務め、今回初めて市長選挙に立候補しました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向け、護岸工事が進む中で行われた今回の選挙戦で、渡具知氏は、移設問題の賛否には直接言及せず、前回自主投票だった公明党の推薦も受けて、地域経済の活性化を前面に掲げました。
その結果、自民党や公明党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層からも一定の支持を集め、初めての当選を果たしました。
一方、辺野古への移設阻止を訴えた現職の稲嶺氏は、沖縄県の翁長知事の支援を受けて3期目を目指しましたが、及びませんでした。
渡具知氏は「今の市政に対する閉塞(へいそく)感と、これからの名護市の経済振興や子育て世代に対する支援などを訴えたことで支持されたと思う」と述べました。また、名護市辺野古への移設計画については「これまで何度も申し上げているように、国と県とが争っている裁判の行方を注視していく」と述べました。
自民党 塩谷選挙対策委員長
党本部で記者団に対し、「基地問題への対応と、地元の経済、教育、福祉を両立させようという候補の訴えが受け入れられた。基地の移設は今までの計画どおり進められていくと思う」と述べました。そのうえで、ことし行われる沖縄県知事選挙について「今回の名護市長選挙は知事選挙に向けての大きなポイントになっていた訳だから、大きな影響がある。今回の結果を受けて、今後の態勢を整えていく」と述べました。
公明党 斉藤選挙対策委員長
「この8年間で停滞した市政を転換したいという市民の思いと、渡具知氏の『活気あふれる名護』という訴えが重なった結果だと思う。渡具知氏がこれまでの『分断の名護』から『協力しあう名護』に変えてくれるとの市民の期待が、最大の要因だ。ことしは沖縄の選挙イヤーで、各種の地方選挙に大きな弾みとなるだろう。普天間基地の名護市辺野古への移設は、地元と県民の理解を得て進めるべきだ」などとするコメントを発表しました。
立憲民主党 福山幹事長
「極めて残念だが、『辺野古新基地移設方針』に対し、名護市民と沖縄県民の多くが反対の意思を表明し、理解が得られていないことも明白であり、政府・与党は沖縄の現実をしっかりと直視するべきだ。立憲民主党は、政府・与党が引き続き沖縄県民の意思に寄り添うことなく強硬に事態を推し進めていくことに対しては、厳しく対じしていく」というコメントを出しました。
民進党 篠原選挙対策委員長
稲嶺氏を推薦した政党として、力が及ばなかったことをおわびする。稲嶺氏は地域と暮らしを守る政治を訴えてきたが、残念ながら力が及ばなかった。民進党は、沖縄県民1人1人の思いを胸に刻み、結果を厳粛に受け止め、安倍自民党政権と厳しく対じしていく」というコメントを出しました。
日本維新の会 馬場幹事長
「多数の民意を得たことは喜ばしい。市民の皆さんから受けた支持をしっかりと政策につなげていくためにも、地域の活性化と振興に向けて、新市長には頑張っていただきたい。わが党は長年、過剰な負担を強いられている沖縄の方々の基地負担軽減に向けた取り組みを進めていきたい」というコメントを出しました。
自由党 小沢代表
「稲嶺氏は、辺野古移設問題について、常に市民の声を第一に、一貫して反対の立場を貫き、将来を見据えた、責任ある対応をとってきたが、選挙結果につながらなかったことは誠に残念だ。安倍政権が、沖縄に寄り添うどころか、沖縄の民意を踏みにじっていることは明らかで、安倍政権を1日も早く終わらせるために引き続き全力で闘っていく」というコメントを出しました。
社民党 又市幹事長
「相手陣営の『辺野古移設問題の争点外し戦術』に加え、安倍政権の大攻勢の前に、残念ながら稲嶺氏は及ばず、苦杯を飲んだ。社民党は、沖縄県の負担削減に向けて『辺野古新基地建設阻止』などを強く求めるとともに、翁長知事の再選と統一地方選挙勝利を目指し、全力を尽くしていく」というコメントを出しました。