なかったはずのバス停の秘密

今回のみやぎUP-DATEでは、「北仙台から仙台駅までバスを利用している」という方から寄せられたこちらの投稿にお応えします!

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こちらは投稿にあったバス停付近の地図です。

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赤い線がバスが通るルートです。
北仙台から東二番町通りを通って仙台駅に向かいますが、その途中に青葉消防署があります。


バス停を確認しに行こう!

名前が変わったのか、新しく作られたのか。
さっそく、仙台市役所から北におよそ1キロの「堤通雨宮町」のバス停の場所に向かいました。

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安藤さん
「こちら堤通雨宮町のバス停です。
変更になったわけではなさそうです。」

「堤通雨宮町」のバス停は変わらずにありました。

では、「青葉消防署前」のバス停はどこにあるのか?
近くにあるバス停まで歩いて向かってみると…

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安藤さん
「ありました。投稿にあったバス停です。
『青葉消防署前』、思ったよりかなり近かったですね。」

バス停の名前が変わったのではなく、別のバス停が作られていたようです。
でも、いったいどうしてでしょう?


バス会社に聞いてみよう!

バスの運行元、宮城交通の大浦 隆志さんにお話を聞きました。

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安藤さん
「こちらの『青葉消防署前』のバス停、いつごろから設置されているのでしょうか?」
大浦さん
「このバス停は、おととし令和4年4月に設置した新しいバス停です。」

路線図を見比べてみると、500メートル離れた「堤通雨宮町」と「二日町北四番丁」の間に、新たに「青葉消防署前」のバス停が設置されたことが分かります。

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一般に都市部の場合、バス停は平均して300メートルから500メートルに1つと言われていますが、このバス停の間は200メートルしかありません。

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どうして新しく作ったの?

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安藤さん
「こうして新しいバス停が設置されるようになった背景は何なんでしょうか?」
大浦さん
「1つは高齢化社会ですね。
お客様の移動のご負担を軽減する取り組みの一環として、新たに設置いたしました。」

宮城交通が運行をスタートした50年前、仙台市の高齢化率はおよそ5%でしたが、今では24%あまりとなっています。

バス停とバス停の間に新たにバス停を作り、利用者の移動距離を短縮することで、高齢者も利用しやすい環境を目指しました。

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安藤さん
「住民の方から来てますか?反響とか反応って。」
大浦さん
「そうですね。便利になりましたというお声はいただいております。」

バス停の新設には、ここ数年のコロナ禍も大きく影響したといいます。
外出する人が減り、バスの利用者も減少。
減便せざるを得なかった路線もあります。

そうした中、利便性を高めることで少しでも利用者の減少に歯止めをかけようと、このバス会社は仙台市内を中心に3年で約50か所のバス停を新設したといいます。

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大浦さん
「これからも時代の流れに対応して、お客様のニーズにも応えて参りたいと思います。」


バス停の設置や名前について

宮城交通では現在も、利用者のニーズに合わせてバス停の新設について検討しているということです。
一方で、バス停の新設には警察などへの申請や経費の問題があるため、バス会社それぞれの判断があるようです。

また、バス停新設の際の名前の決め方は、地名に沿う場合とランドマークや公共施設の名前を付ける場合の2種類あるそうです。

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さて、突然ですがここで問題です!

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仙台市内で同じ名前のバス停が一番多い場所はどこでしょうか?


答えはこちら!

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正解は「仙台駅前」です。(ちょっと簡単すぎましたか?)

仙台発着のバスの運行元は10社以上。
路線も複数あるため、「仙台駅前」という名前のバス停の数はおよそ40もあるんです。
実は、各バス会社には利用者の混乱を防ぐための決まりがあり、複数のバス会社のバス停がある場合では同じ名前にそろえるようにしているのだそうです。

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安藤のひとこと。

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安藤さん
「新たにできたバス停の謎、深く調べていくと高齢化社会ですとかコロナ禍といった社会の変化が見えてきました。
こうして日常の身近な変化に目を向けて深く調べてみると、社会の“今起きている課題”、これを知って考えるきっかけになるのではないかと思います。」

 


※今回の放送内で、「国勢調査」のテロップに誤りがありました。
大変失礼いたしました。


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