県庁で流れる音楽の謎
今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!
宮城県庁で音楽が流れている?
一体どんな曲なのか、安藤さんが調査に向かいました!
お昼の県庁へ!
安藤さん 「宮城県庁にやって来ました。 あと45分ほどで正午になります。 一体どんな音楽が流れるのか?県庁内に行ってみたいと思います。」 |
18階にある展望ロビーで正午になるのを待ちます。
正午になると…
~♪
安藤さん 「あ、この曲ですね。 確かに単純なチャイム音じゃなくてちゃんと曲になっていますね。 聞いたことのない曲なので、やはりオリジナルなのでしょうか?」 |
確かに正午に音楽がなりましたが、この曲は宮城と関係があるのでしょうか?
由来を知る人に聞いてみよう!
この曲について知っているという、すばらしいみやぎを創る協議会の佐藤 寛子さんにお話を伺いました。
安藤さん 「正午に流れていた音楽は、なんという曲なんでしょうか?」 |
佐藤さん 「『みんなの宮城』という曲です。 昭和41年に、住みよい郷土づくりPRソングとして作られた曲のようです。」 |
住みよい宮城をみんなで創っていこうと呼びかけられた「新県民生活運動」。
この運動のPRソングとして作られたのが、この「みんなの宮城」です。
歌詞は「明るい郷土を築く」をテーマに一般から公募。
作曲を手がけたのは福井 文彦さんです。
福井さんは、昭和21年に発表された「宮城県民歌」や、宮城を中心に全国100校以上の校歌を手がけた作曲家です。
教授を務めた宮城教育大学には、当時の楽譜を製本した貴重な作品集が残されていました。
また、後進の育成にも尽力。
ピアノや合唱を子どもたちに教え、音楽の普及に努めました。
今回、福井さんの教え子でピアニストの田原 さえさんにお話を聞くことができました。
2011年、福井さんの功績をしのぶコンサートも企画したそうです。
田原さん 「みんなで音楽を楽しむということを広めたかたなんじゃないかと思います。」 |
田原さんは今回の取材で、県庁で流れる音楽が恩師の作品であることを知ったそうです。
田原さん 「びっくり。 私たちの音楽の生活の中に、福井先生がしみ込んでいたのかなと。 そんな方に習っていたのは本当に幸せなことだなって改めて思います。」 |
いつから流れてるの?
この曲が県庁で流れるようになったのは、県庁前にある花時計がきっかけだったそうです。
この花時計が完成した際にみんなの宮城を1日3回、スピーカーから流したそうです。
これが始まりとなり、県庁では現在も午前8時30分、正午、午後5時15分の1日3回、この曲を流しているということです。
午後3時の体操の曲は?
もう一つの疑問、「午後3時に流れる体操の曲」について調査するべく、その時間の県庁5階・職員厚生課のフロアにカメラを置かせてもらうことに。
~♪
3時を回ると、音楽が流れてきました。
続々とその場に立つ職員のみなさん。
「体操の振り付けを知っているのでしょうか?」という疑問でしたが、このフロアではみなさん知っていましたよ!
この体操は通称「3分間体操」といって、県庁の職員フロアで月曜から金曜の午後3時に流れているそうです。
職員厚生課の阿部 進課長にお話しを聞きました。
阿部課長 「昭和42年から続く非常に歴史のある体操です。 職員は主に室内勤務が多いので、運動不足になりがちであるということと元気回復のために、部屋の中で簡単にできる体操をしましょうということでできあがったのがこの3分間体操です。」 |
56年の歴史を誇るこの体操、音源も作成当時のものを使っているということです。
より多くの職員に実践してもらいたいということで、振り付けを解説した印刷物や動画もあるそうです。
安藤のひとこと。
安藤さん 「皆さんも普段の生活の中で毎日聞く音楽であったり、よく聞くメロディーがあると思います。 そういった曲を、一回立ち止まって少し調べてみると、意外な歴史であるとか由来見えてくると思いますので、楽しい発見があるかもしれません。」 |
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