大郷町にある遊具、どうして船の形なの?
今回のみやぎUP-DATEでは、お花見会場で直接いただいた投稿にお応えします!
隊員 「お花見で盛り上がっている榴岡公園に来ています。 宮城の気になることを聞いてきます!」 |
この日の榴岡公園は、4年ぶりに桜まつりが開催されていることもあり、非常に盛り上がっていました!
続々と投稿を寄せていただく中で、今回取り上げるのは…
男性 「大郷町出身なんですけど、郷郷(ごうごう)ランドっていう公園があるんですけど、船の遊具があるんです。なんで船なのかな~と。 ぜひ調査に行ってください! (カメラに向かって)ぜひ行ってください!」 |
これは行くしかない!ということで、今回は大郷町にある船の形をした遊具を調査してきました!
さっそく大郷町へ!
ここからは安藤隊長にバトンタッチ!
さっそく大郷町へ向かいます。
安藤さん 「大郷町にやって来ました。 この辺りに船の形をした遊具があるそうなんですが… あっ!あれでしょうか。たしかに船の形してますね!」 |
「道の駅おおさと」の向かい側にある公園、郷郷ランド。
その中央に、船の形をした遊具がありました。
先端は船のへさきのような形をしており、マストのような柱も立っています。
安藤さん 「どうですか?遊んでて。」 |
男の子 「楽しい!すべり台とか。」 |
子どもたちから人気のこの遊具、一体どうして船の形なのでしょうか?
役場の人に聞いてみよう!
なぜ船の形をしているのか。
この遊具の設置に関わった髙橋 裕美子さんにお話しを伺いました。
髙橋さん 「大郷町は支倉常長公ゆかりの地でして、スペインに渡った時に乗った船の『サン・ファン・バウティスタ号』をイメージして船の形となっています。」 |
支倉常長は1613年に伊達政宗の命を受け、サン・ファン・バウティスタ号で太平洋と大西洋を渡り、ローマ法王に謁見した初めての日本人です。
大郷町のキャラクター「常のモロ」が、なぜ大郷町が常長ゆかりの地とされているのか教えてくれました。
ヨーロッパでキリスト教の洗礼を受けた常長。
しかし帰国したころには江戸幕府による禁教政策が始まっていました。
晩年の常長は、ここ大郷町にひっそりと隠れ住んだと言い伝えられているのだそう。
髙橋さん 「大郷町が支倉常長公ゆかりの地であることをまずPRしたい。 みなさんに大郷町においでいただいて遊んでいただいて、大郷町を知っていただきたいという思いで作らせていただきました。」 |
船の形をした遊具には、偉人・支倉常長に思いを寄せる大郷町の皆さんの願いが込められていました。
船にはこんな愛称が…
実は今回紹介した遊具には、町内の小中学生から募集して決まった愛称があるんです。
一体どんな名前でしょうか?
あなたならどんな名前をつけるか、考えてみてください。
ちなみに岩野アナ、岩間キャスターの回答はこちら。
岩間キャスター 「呼びやすい方が良いから…さんちゃん!」 |
岩野アナ 「郷郷ランドでしょ… 郷郷のはせさん。支倉さん。 のびのび遊べるモロシップ!」 |
二人とも、いろいろ考えてくれましたが...
正解は、実際に愛称に選ばれた名前を考えた千葉 琉之郎(るのお)くんに教えてもらいましょう。
琉之郎くん 「『つねモロシップわらすこ号』です!」 |
安藤さん 「つね…もろ?」 |
ということで正解は「つねモロシップわらすこ号」でした!
名前の意味を聞いてみると…
支倉常長の「つね」、大郷町の特産品であるモロヘイヤの「モロ」、船を表す「シップ」、子どもという意味の「わらすこ」を合わせた名前なんだそうです。
安藤のひとこと。
安藤さん 「本当に現場で子どもたちに大人気の遊具だったんですが、なんでそもそも遊具が船の形をしているのかというところからスタートして、子どもたちが自然とこの町の歴史や言い伝えを知るきっかけになるんじゃないかなと思います ということで、遊びながら、ぜひ町のことを知るきっかけにしてほしいなと思いました。」 |
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