気仙沼にはどうしてシャークミュージアムと氷の水族館があるの?
今回のみやぎUP-DATEでは、NHK仙台放送局の1階に設置している「投稿ボックス」にお寄せいただいた疑問にお応えします!(お気軽にお寄せください♪)
今回疑問を投稿してくれたのは、仙台市在住の柴又 美緒さん(9歳)。
やっぺぇが大好きだという美緒さんは、やっぺぇの展示を見にNHK仙台放送局に来局し、その時に疑問を投稿してくれたそうです。
美緒さん 「なんで気仙沼にはシャークミュージアムと氷の水族館があるかを聞きたいなぁと思って投稿しました。 サメと氷って全然関係ないのになんで?」 |
去年家族で南三陸方面を訪れた美緒さんは、初めてシャークミュージアムと氷の水族館へ行き、気仙沼とどんな関係があるのか疑問に思ったそうです。
なんとも素朴な質問です!
行ってみよう!
隊員 「ということで気仙沼市にやって来ました! 気仙沼市とサメと氷、その関係を今から調査していきたいと思います。」 |
向かったのは「気仙沼 海の市」。
気仙沼の特産品の販売や観光案内を行う複合施設で、ここに「シャークミュージアム」と「氷の水族館」があります。
まずは2階にあるシャークミュージアムへ。
お話を伺うのはスタッフの村上 昂彦さんです。
まずは展示を見せてもらうことに…
村上さん 「こちらホオジロザメの実物大模型になります。 長さは5.5mあります! 歯は本物を使っていますよ!」 |
5.5mもある大迫力のサメがお出迎えしてくれました。
サメの好きなところは「かっこいいところ」だという村上さん。
とっても楽しそうに解説してくれました!
シャークミュージアムは「国内唯一のサメの博物館」として、いまだに分からないことの多いサメの生態や魅力を存分に紹介していますよ♪
でも、どうして気仙沼にサメの博物館を作ろうと思ったのでしょうか?
村上さん 「気仙沼は『サメの水揚げ』が日本一ということで、こちらを観光にきていただいたお客様にアピールするためにミュージアムを設置してあります。」 |
遠洋で行われるマグロ漁で、意図せず獲れてしまうサメ。
このサメを活かすことができるのが気仙沼の加工技術だそうです。
特産物のフカヒレはもちろん、かまぼこや魚肉ソーセージ、化粧品や健康食品の材料など、幅広い用途にサメを使い、その加工技術が気仙沼市のサメの水揚げ日本一を、さらに後押ししているのです。
じゃあ「氷」は?
気仙沼にシャークミュージアムがある理由は分かりましたが、氷の水族館はどうして?
まずはどんな水族館なのか見てみましょう!
隊員 「氷の柱がたくさんあります。 ものすごく幻想的です…! あ、これですね。泳いでいるように氷の中に閉じ込めたお魚。 確かに止まっているけど、泳いでいるみたいな躍動感があります。」 |
マイナス20度に保たれた館内は、カラフルな照明で彩られていて「映える」ということで、訪れた人たちの撮影スポットにもなっています。(隊員もちゃっかり撮ってきました。笑)
どうして氷の水族館が作られたのか、氷の水族館の岡本 貴之さんに伺いました。
岡本さん 「気仙沼は水産業が盛んでたくさんいろんな魚が水揚げされるんですけど、獲った魚を鮮度よくお客さんの食卓に届けるのに、氷は欠かせないものになっています。 港町と氷は切っても切れない関係だと思います。」 |
魚の鮮度を保つための高い製氷技術を使って作られたのが「氷の水族館」でした。
港町になくてはならない「氷」と水揚げ日本一の「サメ」。
このふたつをつなぐのが気仙沼の漁業ということでした!
美緒さん、納得してくれたかな?
見どころは他にも…
シャークミュージアムなどがある「気仙沼・海の市」は、震災で被災し一時、閉館を余儀なくされましたが、3年後の2014年に再開することができました。
その際、シャークミュージアムには震災の記憶を構成に残す「震災伝承」という役割も加わり、パネルや映像で復興への歩みを見ることができます。
楽しい、綺麗の他に「学び」もあるんですね…!
安藤のひとこと。
安藤さん 「時には子どものような目線で町をのぞいてみると、普段は気づかないような町や地域の魅力・文化を再発見できるかもしれません。」 |
ということで、子どもからも大人からも、引き続き投稿をお待ちしています♪
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