県鳥「マガン」はどうして県南に行かないの?

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!

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県の鳥に制定されている「ガン」は、秋になると日本にやってくる渡り鳥です。
県北では見ることができるのですが、県南で見ることはなかなかありません。
一体なぜなのか、調査してきました!

マガンってどんな鳥?

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マガンは灰褐色の体にピンクのくちばしを持つ、白い額が特徴的な見た目をした鳥です。
昭和40年に「ガン」の名で宮城県の鳥に制定されました。

ガンの専門家に聞いてみた!

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水鳥の生息地としてラムサール条約に登録もされている伊豆沼・内沼。
「ガンカモ博士」と呼ばれているという、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田哲郎(しまだ てつお)研究室長にお話を伺ってきました。

ポイントは「食」と「住」

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昼間は農地で餌を食べ、夜は沼で眠るマガン。
豊富な食糧のある田園地帯と、キツネなどの天敵に襲われる心配のない沼。
これが揃っている環境が、県南には少ないのだそう。

沼や田園は県南にもあるけど…

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マガンにとって暮らしやすい環境は、県南にもあります。
しかし県南では、マガンが暮らすのに適している沼などの近くに人間も暮らしているため、非常に神経質で用心深く、人間すら強く警戒する性格のマガンには行きにくいというのが「県南でマガンを見かけない」という要因なのではないかとのことでした。


雄大な自然と、日没前後の「ねぐら入り」の際の空一面を覆うほどの鳥たちは、映像では伝えきれない迫力があります。
機会があれば、伊豆沼・内沼へマガンを観察しに行ってみてはいかがでしょうか?

 

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