仙台市地下鉄のエスカレーター、なんで途中まで??
今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!
地下鉄を利用して地上に出ようとした時、こんな風に途中までで終わっているエスカレーターをよく見かけますよね。
どのくらいあるの?仙台駅で数えてみた!
このような出入り口がどのくらいあるのか、地下鉄「仙台」駅に、調査に行ってきました!
こちらは地下鉄仙台駅構内の案内図です。
出入口は計19か所あるのですが、このうち7か所のエスカレーターが「途中まで」でした。
実はこんな理由が…!
地上まで続かないエスカレーターがなぜこんなにあるのか、その理由を仙台市交通局の方に聞きました。
「南北線の出口の多くは歩道に出るような構造になってまして、歩道は円滑な通行を確保するためにある程度、幅を確保するよう取り決められています。」
歩道の幅は、「道路構造令(どうろこうぞうれい)」という政令で定められており、青葉通りのような人通りが多い場所は3.5m以上の歩道を確保することが決められているのだとか。
「途中までで止まっているエスカレーターを地上まで上げた場合、歩道で必要な幅員がとれないことになりますので、このような構造になっています。」
また、地上に出るための階段も、条例により1.5m以上の幅をとるよう決められていて、エスカレーターのために狭くすることはできません。
ちなみに、エスカレーターが途中で終わる出入口は南北線のみで、東西線にはないそうです。
市民からの要望もあるという地上までのエスカレーター。
仙台市交通局では、用地が確保できれば増やしていきたいとしており、実際に2014年の仙台市立病院が五橋から長町へ移転した時には、「長町」と「あすと長町」をつなぐ歩行者専用道路が整備され、用地が確保できたことで、地上まで通じるエスカレーターを併設した長町一丁目駅の出入口が作られています。
仙台の地下鉄はバリアフリーが進んでる!
今回SNSで「仙台地下鉄」を検索したところ「バリアフリー」というワードが出てきました。
これについても調べてみると、日本最新の地下鉄として開通した「東西線」では、企画段階から障害を持つ方の意見が取り入れられ、車いすが通れる広い改札口やホームと車両の隙間を極力減らすなどの工夫がなされており、国土交通省から表彰を受けているんです!
こうしたバリアフリーのノウハウを南北線にも取り入れようという動きがあり、南北線にあるトイレでは、入口の階段をこのようにスロープ状にする工事が進められ今年度をもってすべて完了する予定です。
更に、東西線で取り入れられているホームと車両の隙間の縮小は、南北線でも今週から工事が始まりました。
この工事を行うことによって 7㎝あった隙間が3㎝まで減少でき、車いすでも介助なしに車両に乗り込めるようになるということです。
誰でも安心して快適に使える地下鉄が完成する日が楽しみですね。
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