石巻・零羊﨑神社 名前の由来は?
今回寄せられたのはこちらの質問。
「石巻の牧山(まきやま)山頂にある 神社の名前の由来が気になります。」
実はこの神社、零に羊に﨑の組み合わせで
「ひつじさき」と読むんです。
なぜ「ひつじさき」と読むようになったのか。
ニュースサイト編集長安藤歩美さんと一緒に取材しました!
地元の人に聞いてみた!
石巻市の牧山の山頂に鎮座するのが 「零羊﨑(ひつじさき)神社」です。
神社に向かう前に、街の皆さんがどれぐらい
この神社の呼び名を知っているのか聞いてみました。
「看板を見たことはあるけど、読み方は分からない」
「れみさき神社…?」という反応でした。
読めそうで読めない「零羊﨑神社」。
山頂の拝殿に行ってみました。
およそ1800年前に創建されたと伝わる「零羊﨑神社」では、
「古事記」に出てくる海の神「豊玉彦命(とよたまひこのみこと)」をまつっています。
宮司の櫻谷さん:もともとの名前は「涸満瓊別神(ひみつに
さけのかみ)」と言いました。
この意味は 涸=干潮、満=満潮、瓊=たまです。海をつかさどっていた涸満瓊別神の
名前をいただいておまつりしていたのが、その後にだんだん
変わって「ひつじさき」になったという風に伝えられています。
今の漢字になった理由は?
宮司の櫻谷さん:「羚羊(れいよう)」でカモシカのことを言いますね。
ですからカモシカと関係があるのかなと考えております。
「零」の字ですがカモシカを漢字で描くと羚羊となります。境内にもよくカモシカが現れることから変化して、「羚」と音が同じ「零」の字があてられたのではないかと宮司は話していました。
SNSでフォロワー数急上昇の秘密は?
さて、今回取材に行って気になる発見がありました。
こちら零羊﨑神社のインスタグラムを見てみると、フォロワー数が急上昇しているんです。
日本でも珍しい?元三大師像
その秘密が、御朱印にも書かれるこちらの「元三大師(がんざんだいし)」なんです。
平安時代の僧、良源の姿で疫病や厄災退散を願う護符として
古くから親しまれてきました。
零羊﨑神社にまつられているのがこちらの像。
鬼に姿をかえ、疫病と戦っているのが伝わります。
この像の写真を2年前にインスタグラムに投稿したところ
話題になり、その後コロナ禍でフォロワーが急増したということです。
安藤さん:今回、元三大師の御朱印もいただいてきました。このお姿は、元三大師が疫病をもたらす魔物と対峙する時、角の生えた夜叉の姿で追い払ったという伝承があり、「角大師(つのだいし)」の護符とも呼ばれています。
零羊﨑神社ではツイッター、フェイスブック。インスタグラムと様々なSNSを活用し発信をしているので元三大師の投稿をチェックしコロナ禍の終息を祈ってみてはいかがでしょうか。
ニュースサイト編集長 安藤歩美さんとお伝えする「てれまさむね」木曜日「みやぎUP-DATE」
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