不登校経験者の思い

「不登校の経験を言葉にできるまで10年かかった」

5月15日(土)に放送した「思いのまま“不登校”を語るTV」に出演してくれた、登米市出身の鉄道写真家、武川健太さん(27歳)の言葉です。

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(番組出演時の様子)

武川さんは中学1年生のとき、いじめがきっかけで学校に行けなくなりました。
「当時は誰かに嫌われることが怖くて、周囲に対して八方美人のような接し方をしていた。そんな自分にも疲れ、学校が怖い場所だと感じるようになってしまった」
自宅に1年間引きこもり、絶望の日々を過ごしたといいます。

転機が訪れたのは中学2年生のときです。
幼い頃から鉄道が大好きで、将来は運転士になりたかった武川さん。
自分のカメラで撮影した鉄道の写真を、ある先生に見せたことがありました。
「今思うと、大げさなほどに褒めてくれた。
自分でも誰かの心を動かせるかもしれないと自信につながった」

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(中学生のころの武川さん)

その後、大学の芸術学部に進学し、本格的に写真を学びました。
23歳でフリーの鉄道写真家になり、鉄道会社のポスター撮影などで活躍しています。

そんな武川さんですが、不登校の経験を自分の言葉で話せるようになったのは、10年という長い年月がたってからだといいます。
それほどまでに不登校の経験は自分のなかで整理しきれないものでした。

だからこそ、今、学校に行けずに悩んでいる子どもたちに伝えたいことがあると番組に出演を決めてくれました。

「今、わからないことに無理に答えを出さなくてもいい。
心の中に大事にとっておけば、いつかきっと分かる日がくる」

武川さんは「当時はつらかったけれど、振り返ってみれば、あの経験があったからこそ、今は人とつながることのありがたみを感じられるようになった。順風満帆な人生では、そう思えなかった。ふさぎこんだ1年間や、いい先生との出会いがあったからこそ、今の自分がいる」と話します。

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(武川さんが撮影した鉄道の写真)

NHKでは、学校に行けない、行かない子どもたちの声に耳を傾けたいと考えています。
「学校に行くのがつらい」「こんな学び方があったらいいのに」など、今、感じていることを教えていただけませんか。

ぜひ、声をお寄せください。

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