放っておけない! 乾燥の季節の肌トラブル 専門家に聞く注意点と対処法

「肌が突っ張る」「お風呂上がりに化粧水を塗っても朝起きると乾燥する」
10月に入って乾燥注意報が相次いで発表される宮城県で、肌の悩みを訴える声が。
記者である私もこの季節は特に肌の乾燥に悩まされています。
放っておくと深刻な肌のトラブルになりかねないこの問題。東北大学病院の専門家に、注意点と対処法を聞きました。

(仙台放送局 岩田宗太郎)


【まずは洗い方に注意】

東北大学病院の皮膚科、髙橋隼也 医師によると、秋になって空気が乾燥しはじめるこの時期、かゆみなどの症状を訴えて医療機関を受診する人が増え始めるということです。

こうした時期にまず気をつけたいのが、肌に強い刺激を与えない手や体の洗い方です。

手に関しては、以下の点が大切だとしています。

①爪を立てずに指の腹でまんべんなく洗い、強くこすりすぎない。
②石けんの泡が残っていると手が荒れる原因になるのでしっかりとすすぐ。
③水分をきちんと拭き取る。

また、体を洗うときは、皮膚の脂を落としすぎないよう、タオルや軽石などで強くこすらないでほしいとしています。

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(髙橋隼也 医師)
「一番問題になることが多いのは入浴時にナイロンタオルや軽石といったものでこすってしまうことです。そうすると油のついた食器を洗うのと同じで、洗う力が強すぎて、皮膚の脂がよけいに落ちてしまって、乾燥症状あるいはかゆみの症状がひどくなります。
かゆみを減らすためにあえてタオルでかくようにこすってしまうと、そのときはかゆみが一瞬和らぐのですが、長い目で見ると皮膚が分厚くなって皮膚の荒れ、乾燥がよりひどくなってきます」

また、皿洗いやトイレ掃除、洗濯物を干す際など、洗剤から手を守るためにゴム手袋をして保護することも有効だということです。

【クリームの目安は“ティッシュが張り付いて、落ちる!”】

その上で大切なのが肌の保湿です。年齢や性別にかかわらず手や顔は外気からの刺激を受けやすく、化粧水や乳液のほか、保湿剤を適切に使用してほしいということです。

塗る量としては、およそ0.5グラムが大人の両方の手のひらの面積の適量。
髙橋医師に、その量を指先に出してもらいました。

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目安としては、塗った部分にティッシュが張り付き、その後落ちるくらいがいいとしています。

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(髙橋隼也 医師)
「ある調査によると、正しいとされる量のおよそ半分程度しか塗れていないという報告もあります。チューブの場合は大人の人さし指の第1関節あたりまで絞り出した量で手のひら2つ分。瓶のタイプのクリームや軟こうの場合は、指先の半分ぐらいすくった量。それからローションや化粧水の場合は、手のひらに500円玉ぐらい出した量で手のひら2つ分です。
やってみると、こんなに塗るのかなと驚かれる方の方が多いと思います。塗ったあとに軽くティッシュを押し当てて離したときに、このティッシュが少しペタッとくっついて、その後落ちるぐらいの量が最も適切な量と言えますので、目安にしていただければと思います」


【かゆみが続くときは放置せずに相談を】

こうしたスキンケアや保湿を試してみてもかゆみが治まらないなどの症状が続く場合は、
眠りが浅くなるなどの影響も出てくるおそれがあり、そのまま放置せずに皮膚科に相談してほしいとしています。

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(髙橋隼也 医師)
「加齢とともに肌は乾燥しやすくなっていくので、昔の自分のお肌と変わりないと思っていても、我々が診察すると乾燥しているということがあります。肌のつやがなくなる、粉をふく、かゆみが続くという症状が出たら、スキンケアや保湿を試してみて、それでも改善しない場合は皮膚科に相談してほしいと思います」