めざせギネス世界記録 美里町で「大俵」作り替え

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美里町南郷地区で毎年6月に開かれる「田園フェスティバル」で長年親しまれてきた「大俵」が15年ぶりに作り替えられることになりました。この「大俵」は直径が約3メートル、長さが約5メートルあります。現在使われているものが古くなったため、ことし15年ぶりに作り替えることになりました。

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この日は、新しい「大俵」のまわりに取り付ける化粧まわし用の縄を作る作業が行われました。集まった人たちは、赤、白、緑の3色の布を巻いた3本の縄を、かけ声をかけながら1本の縄に仕上げていました。

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中には今回初めて参加する人もいました。齋田善郎さんは「意外と難しいと思いました。昔ながらの技術がたくさん使われていて、年配の人に教わりながらやっています。次に作るときは自分が主力になって作れればと思います」と話していました。

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イベントの実行委員会の石川俊樹委員長は、今回「大俵」を新しくするにあたって、ギネス世界記録への申請を目指すといいます。「南郷地区は基盤産業が稲作、農業なので、その観光資源や起爆剤になるようなものがあればと思いました。直径3メートル、長さ5メートルでは記録になるかちょっと危ういので、ちょっと大きくすることにしました」と石川さん。

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大きくすることにしたのは、福島県会津美里町で毎年「大俵引き」に使われる俵が、直径約3メートル、長さ約5メートルとほとんど同じ大きさのためです。そこで美里町で今度作り替える「大俵」は、わらの量を増やすなどして長さを10センチほど伸ばすことにしました。実行委員会の石川委員長は「後世の人たちに『世界一の大俵の町です』と宣伝してもらえればと思っています」と話していました。

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実行委員会によりますと、新しい「大俵」の完成は2月中旬ごろになる予定で、その後ギネス世界記録への申請を目指すとしています。

【取材:大崎支局 黒澤常幸記者】

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