イチオシ!気仙沼の春がき

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気仙沼で5月上旬、「春がき」が収穫の最盛期を迎えていると聞き、取材に伺いました。

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かきは冬が旬では?と思っていましたが、案内してくれた気仙沼の漁師、小松武さんによると春に獲れるかきは、栄養分たっぷりの雪解け水が湾に流れ込み、1年で最も身入りがよくうまみも増すそうです。

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小松さんが「春がき」の収穫を始めたのは震災後。かきは冬のイメージが強く、春には需要が一気に減少し値段も下がってしまうため、出荷が難しいとされていましたが、小松さんはかきの値段を下げないようにと消費者に直接販売することにしました。当時、認知度が低かった「春がき」を広めようと養殖場の見学ツアーなども開催。

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今では全国各地だけでなく、海外からも注文があり、小松さんがつくる「春がき」を楽しみにいている人が多くいます。私も剥きたてを頂きました。身が大きくて食べ応えありました。

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小松さんはかき処理場の隣に新鮮なかきを食べられる食堂をオープン。かきフライやかきのピカタなど熱を通しても縮みにくい春がきを生かした料理を味わうことができます。
小松さんは「春がきを通じた多くの人とのつながりが“おいしいかきを作りたい”という生産意欲向上にもつながっている」と話していました。撮影にご協力いただいたカキ処理場のみなさん、ありがとうございました。

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【取材:佐々木成美キャスター】

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