イチオシ!港町にこけし? 人気のわけは

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カラフルでポップな「こけし」が石巻に誕生しました。その名も「石巻こけし」。制作したのは石巻市内の呉服店の店主です。

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林貴俊さんは自らをハイパーこけしクリエーターと名乗っています。震災後、活気がなくなった町を元気づけられる土産物がないか探していた時に、カラフルなこけしに出会い、
そこからこけしづくりを研究。県内の工房を訪ねたり、動画を見たりして技術を磨きました。

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小林さんがこだわったのは「こけしの表情」です。「震災で頑張ってきた人がほっと安心できる表情に」。そんな願いを込めたそうです。優しいその表情が気持ちを和ませてくれます。

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林さんが特別に作ってくれたこけしです。「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」。私が大切にしている言葉です。ありがとうございました。

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石巻には食べられるこけしもあります。「こけし味噌パン」。石巻で150年続く老舗菓子店の人気商品です。

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なぜこけしの形なのか?菓子店の長嶋誠一さん、理子さん夫妻に質問しましたが、先代が考案したことなのでわからないということでした。

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菓子店は震災の津波で、菓子作りの道具が流される被害を受けましたが、「こけし味噌パン」の復活を願うメッセージが全国から寄せられ、パンを作る型を何とか復元。身近にあった木の板や水道管の部品を使って復元したそうです。

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「こけし味噌パン」は様々な表情に仕上がります。妻の理子さんによると、その時の自分の感情がパンの表情に表れてしまうそうです。撮影にお邪魔した日のパンの表情はみんなにこにこ笑顔で、ほっとしました。買っていく人もひとつひとつの表情を見比べながら買って
いくそうです。優しい表情で静かに見守るこけしに私も力をもらった取材になりました。

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【追記】
みやぎイチオシ!ステッカーが完成しました。
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取材でお世話になった方々にお渡ししていきます!
県内各地のイチオシをこれからも見つけていきます。

【取材:佐々木成美キャスター】

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