イチオシ!"栗っこズッキーニ"

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太陽の日を浴びて立派に育った「ズッキーニ」。年間100トン以上のズッキーニを生産している栗原市では収穫がピークを迎えているということで取材に伺いました。地元では愛情をこめて「栗っこズッキーニ」と呼ばれているそうです。

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若柳地区の農家の阿部茂さんは15年程前からズッキーニを育てています。ズッキーニは気温が30度を超えると育ちにくいとされますが、この地域は7月の最高気温が27度程で、夏場も夜は気温が下がって栄養分をため込み、栽培に適した環境だそうです。

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私も収穫を体験させてもらいました。ズッキーニの皮は葉でこすれただけでも傷がつくほど繊細です。また成長しすぎると種の数が増えるため、収穫のタイミングも重要です。

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「ズッキーニダンス」です。栗原では約40年前からズッキーニを栽培していますが、当初は知名度が低く、ほとんど売れず、苦労したそうです。そんなズッキーニを多くの人にPRしようと農家の有志たちが作ったのがこのダンスです。その後次第に、認知度が高まってきたズッキーニ。しかしまだ課題はありました。調理法がわからないという悩みです。

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そこで阿部茂さんの妻、礼子さんにお手製のズッキーニ料理を作ってもらいました。ズッキーニは淡白で癖のない味が特徴で、どんな料理にも合います。スライサーでおろしてサラダで味わうのもよし。肉だねを挟んで油で揚げればズッキーニのはさみ揚げにもなります。
炒めたズッキーニに梅干しを合わせた「梅かつおあえ」は、阿部さんのイチオシだそうです。
阿部さんは「生でもよし、油で揚げてもよし。和洋中なんでも使えるのでぜひ工夫して味わっていただきたい」と話していました。

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ズッキーニは苗を植えてから収穫までわずか1か月程。成長が早いため収穫できる期間は7か月に及び、また露地でも栽培でき、特別な設備や道具も必要ありません。農家の高齢化が進む栗原市ではうってつけの野菜です。生産者にも消費者にもやさしい「栗っこズッキーニ」がもっと広がって欲しいと思います。

【取材:佐々木 成美 キャスター】

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