"イチオシ!"日に日に深まる"地元・宮城愛♡"

てれまさむねリポーターの佐々木成美です。仙台局、早くも2年目になりました。
県内各地で出会った多くの人の温かさ、また、おいしい食べ物や、工芸品、そして信念を持ち一つのことに取り組む人々の姿に触れるたび、元気をもらってきました。
今年度も様々な場所にお邪魔することで「地元・宮城愛♡」が深まることにわくわくしています!
どうぞよろしくお願いします!

さて、新年度から始まった新コーナー「みやぎイチオシ!」
私が初めて担当した回では地元・石巻の「こけし」について取材しました。

石巻こけし◇

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とってもカラフルな「石巻こけし」。震災後、石巻に誕生しました。

制作者は呉服店の店主、林貴俊さん(ハイパーこけしクリエイター☆彡)。

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震災後、活気がなくなった町をどうにか元気づけられる土産物はないか・・・。
そう考えていた時にカラフルでポップなこけしに出会い、運命を感じたとのことです。

そこから県内の工房を訪れたり、動画を見たり、
独学でこけしづくりを研究。
(もともと絵や工作は得意だったという林さん、お話を聞く中で、私も幼いことに通っていたアトリエ教室出身だと判明しました!うれしい共通点!)

林さんがこだわったというのは「こけしの表情」。

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「震災で頑張ってきた人々がほっと一安心できる表情に」。
そんな願いを込めました。

林さんが私に!と特別に作ってくださったこけしには

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私が大切にしている言葉
「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」を
書き記してくださいました。
毎朝、このこけしを見て出勤するのですが、なんだかその優しい表情は
「ゆっくり、じっくり頑張ろうね」と言ってくれているようで、穏やかな気持ちになります。

これまで林さんが制作したこけしは数百種類!

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ユニークなものの多く、思わずくすっと笑顔になるものばかりですよ~。

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こけし味噌パン◇

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素朴でかわいらしいこの表情!
石巻で150年続く老舗菓子店の人気商品です。

作っているのは長嶋誠一さん、理子さん夫妻。

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なぜこけしの形なのか・・・。先代の父親が考案した以外は謎に包まれているんです。

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11年前の震災の津波で、菓子作りの道具が流されるなど店は大きな被害を受けました。
再建が危ぶまれる中も、全国から寄せられたこけし味噌パンの再開を願うメッセージが長嶋さんたちの大きな励みになったといいます。

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こけし味噌パンの型は津波で流されましたが、長嶋さんは身近にあった木の板や水道管の部品を使い見事復活!今も変わらず使い続けています。

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昔と変わらない手作りのこけし味噌パン。その表情は、いつも様々な表情に仕上がります。
こけしの顔づくりを担当している理子さんいわく、その時の自分の感情がこけし味噌パンの表情にも出てしまうんだとか。
撮影にお邪魔した日のこけし味噌パンの表情はみんなにこにこ笑顔。
「みなさんが来てくれたから笑顔にできあがったよ~」と理子さんのその時の笑顔もとても素敵でした。

お客さんもみなさん、ひとつひとつの表情を見比べながら買っていくそうです。

優しい表情で静かに見守るこけしに私も力をもらった取材になりました。

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そして2回目の担当は気仙沼大島にお邪魔しました。

今が旬!「春がき」◇

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連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台にもなった気仙沼。
かきの産地として知られています。

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かき漁師の小松武さんに案内してもらいました。
冬が旬では?と思われる方も多いと思いますが、
気仙沼の漁師さんたちが言うには、
栄養分たっぷりの雪解け水が湾に流れ込み、抱卵前の春、1年で最も身入りがよく
うまみも増すんだそうです。

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本当に本当に本当に立派!!

一般的な大粒は25グラム以上ということですが、
春がきは60グラムを超えるんです。

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贅沢なことにその剥きたてのかきもいただきました♡

うまみたっぷりの春かきですが、かきは冬のイメージが強く、春には需要が一気に減少し、値段も下がってしまうため、出荷が難しいとされていました。
小松さんが春がきの収穫を始めたのは震災後。
養殖場や作業場も大きな被害を受けて再建を模索していた時、浮かんだのがこれまで人々に知られることのなかった春がきの味でした。

小松さんはかきの値段を下げないようにと消費者に直接販売することに。
当時、認知度が低かった春がきを広めようと、養殖場の見学ツアーなども開催しました。

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今では北は北海道、南は沖縄、また海外からも注文があり、
みなさん、小松さんが作る春がきを楽しみにしているんです。
「春がきを通じた多くの人とのつながりが
 “おいしいかきを作りたい”という生産意欲向上にもつながっている。
 自分にとってかきは多くの人とのコミュニケーションツール」という小松さんの話が印象的でした。

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先月からは牡蠣処理場のすぐ隣に、新鮮なかきを食べられる食堂もオープン。

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かきフライに、かきのピカタ。
熱を通しても縮みにくい春がきを生かした2品、絶品でした!

撮影にご協力いただいた牡蠣処理場のみなさん!
ありがとうございました!

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【追記】
みやぎイチオシ!ステッカーが完成!

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取材でお世話になった人々にお渡ししていきます!
イチオシステッカーが県内各地にあふれることを目標に・・・☆

次回のみやぎイチオシもお楽しみに!