「定禅寺ストリートジャズフェスティバルを未来へ」武藤政寿さん

仙台市中心部で例年9月に開かれている音楽祭「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」。新型コロナの影響で、おととし、去年と2年連続で中止になりました。

去年は開催されていれば30回目の節目となるはずでした。

2022みやぎ新春ボイス、6回目は定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会の代表理事・武藤政寿さんです。開催中止の空白期間で改めて「原点」を見つめ直したといいます。
(仙台放送局アナウンサー丹沢研二)

【仙台の秋を代表する“ジャズフェス”】

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19年前から運営に携わる武藤政寿さんです。会場となる定禅寺通りでお話を伺いました。

 

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定禅寺ストリートジャズフェスティバルは町のあちこちがステージになる野外音楽祭です。1991年に、町のにぎわいを生み出そうと市民たちの手作りで始まりました。

それが700組以上のアーティストが参加する仙台の秋を代表するイベントになりました。

武藤さん
「全国から集まってこの定禅寺通りで演奏を披露する、仙台の音楽シーンを底支えできるようなフェスティバルだと思います」。

 
【2年連続中止「つらい決断」】

それだけに、2年連続の中止は苦渋の決断でした。

武藤さん
「本当に残念な気持ちでした。みなさんに笑顔で楽しんでもらえるか悩ましいところだったので、笑顔になれないのだったら中止にしようと。本当につらい決断でした」。

 

【市民に愛され、支えられた音楽祭】

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開催中止を受け、市民からは応援のメッセージが数多く寄せられました。

武藤さん
「私たちが30年続けたのではなくて、支えてくれている観客の方々、演奏者の方々、そしてボランティアの方々の理解と協力があったからこそ30年続いてきた。そのことを中止となった2年間で再確認できたということかもしれません」。

”仙台市民の音楽祭”という原点を見つめ直した武藤さん。ジャズフェスはさまざまな人に愛され、支えられてきました。


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仙台市の常盤木学園高校吹奏楽部。廃部寸前でしたがジャズフェスを目指して練習し、見事な演奏を披露しました。

武藤さん
「潰れそうだった吹奏楽部。最後にみんな笑顔でお互いにたたえ合っている姿を見たときに、ジャズフェスをやってよかったという気持ちになりました」。

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第1回から欠かさず出場するレジェンド「ビバップス」。

 

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平均年齢70歳を超える“最高齢バンド”「モッシージャズオーケストラ」。

【30年の節目の年に】

ジャズフェスが始まって30年の節目の年だった去年。開催はかないませんでしたが、ジャズフェスを未来につなげたいという思いが形になりました。

【ジャズフェスを未来へ】

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去年10月、仙台市青葉区の西公園にお目見えしたモニュメント。仙台出身の若者がサックスプレーヤーとして世界に羽ばたく、人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」とコラボレーションしました。

武藤さん
「ジャズはもちろんのこと、いろいろな音楽文化が仙台に芽吹いてきたというのはジャズフェスが中心となって文化の一翼を担っていたんだなという思いは強く持っています」。

モニュメントには『音楽の力で咲いた笑顔がいつまでも咲き続けることを願っています』と刻まれています。

武藤さん
「いま私たちがやっているジャズフェスが、未来に向けて100年後も200年後も続いていけるように。そのためには次世代を担う若者たちがもっと音楽を好きになって、愛してもらいたい。そういう思いを込めています」。

 3年ぶりの開催に向けて。

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 武藤さん
「ことしこそは恩返しじゃないですけど、楽しみにしてくださっている方、そして期待してくださっている方に対して、開催はぜひしたいと思っていますし、2年間、開催できなかったからこそ残念な気持ちをぶつけて、いつもよりみなさんが思い思いのかたちで楽しんでもらえたらすごくうれしいです」。

定禅寺ストリートジャズフェスティバルは、例年9月の第2日曜日とその前日の土曜日の2日間開かれます。ことしの概要は春先には発表できると武藤さんは話していました。心おきなくジャズフェスを楽しめるようになっていてほしいと思います。

 

 

予告動画はこちら

 

【プロフィール】
profile.jpg仙台放送局アナウンサー 丹沢研二
平成16年入局 初任地は仙台 去年15年ぶりに戻ってきた
東日本大震災の取材を中心に番組制作に取り組む