髙木優吾のメモ 仙台89ERSの参謀? アシスタントコーチとは

Bリーグを見ていると、時折耳にするのが「アシスタントコーチ(AC)」という言葉。
バスケットボールのヘッドコーチ(HC)は野球やサッカーで言えば「監督」であり、
チームを指揮するポジションにいる人物なのは分かる。アシスタントコーチはサッカーなどでも存在するが、バスケにおけるアシスタントコーチにはどんな役割があるのか?仙台89ERSで2018年からアシスタントコーチをつとめる落合嘉郎さんに聞いた。

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【主な仕事はスカウティング(戦力分析)】

――ズバリ、アシスタントコーチの仕事とは何か?

(落合さん)各チームによって違うかもしれないが、仙台89ERSでは戦力分析を担当している。自分のチームや対戦相手の戦力を分析することが主な仕事。あとは事務的な仕事も行う。遠征の移動手段やスケジュールをマネージャーと調整する。全体を把握したい性格なので、チームの状況を知り、ヘッドコーチや選手が試合や練習に集中できるよう微修正することも役割。

――戦力分析はどんなことをしているか?

(落合さん)相手の戦術を分析し、映像を使って選手に伝えること。映像の編集はアシスタントコーチの仕事だ。試合の数日前は相手の特徴的な戦い方を過去の試合動画から切り取り、選手たちに見せる。3試合か4試合見ると傾向がつかめてくるので、ヘッドコーチと相談し、相手の特色が出るような映像に編集している。選手たちに言葉だけで伝えるのと、映像があるのとでは理解度も大きく違うと考えている。

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――試合中もパソコンを動かしている姿を目にする。何をしているのか?

(落合さん)リアルタイムの映像を切り貼りしている。ヘッドコーチに見せたり、ハーフタイムで選手たちと共有したりするため。チームがどんなプレーで得点されているのか、スカウティングとは違うプレーが起こっていないかをすぐに映像で確認している。先日の島根との試合では、リーグの中断期間があり、久しぶりの試合だった。我々が想定していたプレーとは少し違う動きを相手がしてきたので、島根が中断期間で練習してきた部分なのかなと感じた。ハーフタイムでは映像で選手たちに修正点を伝えることも行った。

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――これまでもチームでこうした試みはしていたか?

(落合さん)相手チームのスカウティングはしていたが、試合中の映像分析はB1に昇格してはじめて行っている。通常は複数体制で試合中に分析したいところだが、スタッフの人数も限られているので、今のところは私1人でポイントを絞って分析している。試合中の選手の動きに関しては、もう1人の金城茂之アシスタントコーチがいるのでうまく分担している。

【ヘッドコーチが求める先へ】

――落合さんは仙台市出身。志村雄彦社長とは同学年で仙台高校時代はチームメートだった。アシスタントコーチになった経緯は?

(落合さん)仙台高校では途中からマネージャーになった。進学した白鴎大でもマネージャーをつとめ、途中からは学生コーチになった。卒業後も白鴎大でアシスタントコーチやヘッドコーチをつとめていた。本格的な役割としては仙台89ERSに入ってからだが、これまでずっと同じような立場でバスケットボールに携わってきている。

――今週は千葉ジェッツとの試合もある。どう分析しているか?

(落合さん)ことしの千葉はディフェンスがハード。タレントも多いし、どうしようかという感じ(笑)。ただ、相手が攻守でアグレッシブであることはチームで共有したい。どういう形でカウンターにいけるのかを考えていきたい。仙台89ERSはオフェンス面の理解はできている。いかにそれを実行できるかは練習の積み重ねだと思う。

――今後もどんな風に支えたいか?

(落合さん)アシスタントコーチはチーム編成だとヘッドコーチの次のポジション。ヘッドコーチが求めることを追求していきたいし、求める先の部分を想像し、フォローしていきたい。

Bリーグ「仙台89ERS」対「千葉ジェッツ」はBS1で14日(水) 午後7:00~生中継!