限界集落住んでみた福島・南会津町 たっぷり45分版 ~ディレクターが語ってみた~

 

「限界集落住んでみた 福島編 」 ディレクターが語ってみた

「限界集落」とは・・・人口の半分超が65歳以上の集落のこと。
「若者がいなければ学校もない、病院もない…」なんとなく寂しいイメージありますよね。でも実際はどんな所か知る人は多くないと思います。どんな人がどんな暮らしをしているのでしょう。

「限界集落住んでみた」シリーズの8か所目!初の福島編!
今回は、昨年仙台に来たばかりのディレクターとしては2年生、24歳が挑戦しました!

渡邉 龍 ディレクター
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・プロフィール 福島県郡山市出身・24歳
・特技 剣道(剣道歴17年)

 

“住んだ”のは、どんなところ?

福島県南会津町に住んできました。仙台からは4時間、地元の郡山からは3時間ほどかかる山あいの集落です。福島県と栃木県の県境に位置します。

上司からは「どの県でもいいよ、好きなところで」と言われたので、せっかくなら!
地元の、しかも番組ではまだ訪れたことがない福島県を真っ先に考えました。
福島県民からすると、南会津町と聞けば言わずと知れた豪雪地帯。
でも、今回は「夏の南会津を知りたい」と思って飛び込んできました。

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“住んだ”集落の印象は?

とても笑いに溢れたあたたかい集落でした。
初日から、「祝いだ!」、「家に寄っていけ!」など、優しく迎え入れて下さり、お家にお邪魔すると必ずご飯とお酒をごちそうして下さいました。買っていった1ヶ月分の食料はほとんど持ち帰ることに…。
にも関わらず、仙台に帰る頃には3kg太ることになるとは、このときの私は知る由もないのでした。

お世話になった川衣(かわぎぬ)集落は、標高1000メートルにあります。一年を通して寒冷なので、稲作は出来ないと言います。昔から集落の生活を支えてきたのは、自然が育む豊かな山菜やキノコでした。それらを、旅館やお店などに卸して生活をしていたそうです。

山菜採りの師匠!芳賀會志郎(はが・あいしろう)さん。フキを採りに連れてってくれました。

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ガチで1ヶ月住んでいるの?!

はい、住んでいます!
区長さんのご紹介で、「川衣交流センター」という地域の集会所に住んでいました。台所やトイレは使い放題ですが、お風呂はありませんでした。
しかし、目の前が区長さんのご自宅だったので、毎日お風呂を借りていました。お風呂からあがると、恒例の「日本酒とつまみ」。洗濯機もなかったのでお借りしていました。
休みの日も集落から出ることはなく、住民の方にドライブに連れて行ってもらったり、一緒に畑仕事をして一緒に汗を流したりしていました。

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(↑お世話になっていた川衣交流センター)

どんな気持ちで1ヶ月撮影していたの?

この番組の大きな特徴は、ディレクター1人しかいないので、全てを1人でこなすことです。撮影はデジカメとGo Proを使い、集会所に帰ってくれば映像を見返して反省を繰り返します。1週間に1度、上司に1週間の出来事を報告します。不安を相談したり、多くのアドバイスをいただきながら撮影を進めていけるので、とても心強いです。

集落の方の暮らしや言葉・目の前に広がる風景から、集落の方々が大事にしている想いを感じ取る力を養えたことは大きいと思います。“取材”というより“暮らしを体験する”ことでしか見えなかった事もありました。
(撮影した映像素材が膨大すぎて編集の方にはとても負担をかけてしまいました、、、)

1ヶ月住んでみてどうだったの?

とにかく「楽しかった」の一言につきます。
ご飯・山菜採り・畑仕事など、集落の方々と同じ時間を共有することで徐々に分かってきた集落の方々が大事にしている想い。至る所に思い出がある。そういう環境が集落の方々をここに住まわせている魅力なんだと感じました。

最後までお読み下さり、誠にありがとうございました!

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