「限界集落 住んでみた 宮城編」 ディレクターに気になるアレ聞いてみた2!

「限界集落」とは・・・人口の半分超が65歳以上の高齢者の集落のこと。

若者がいなければ学校もない、病院もない…なんとなく寂しいイメージありますよね。でも実際はどんな所か知る人は多くないと思います。どんな人がどんな暮らしをしているのでしょう。

「限界集落住んでみた」第4回目!
今回は、ディレクター2年目、本シリーズ初の女性ディレクターが挑戦しました!
訪れたのは宮城県女川町、港からフェリーで約20分のところにある出島(いずしま)。

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今回も、限界集落に住んでみたディレクターに気になるアレ!を聞いてみました。

ガチで1ヶ月住んでるの?

「住んでみた」っていっても、本当に1ヶ月住んでるの?と思う方も多いはず。
 はっきりお答えします。ガチで住んでます笑。

 今回、私は、地区長さんのご紹介で、今の時期は住んでいないという島民の方の災害公営住宅をお借りすることができました。仙台で1人暮らしをしているマンションの部屋とは比べものにならないくらい広い1軒家(2階建て、3DK!)で、それはそれは、第1回のテント暮らしとは別世界!この家で1ヶ月間、食事、洗濯、掃除、全部自分で行います。
漁に行く船にのせてもらったり、畑で野菜を収穫したり、毎朝、お母さん方と一緒にラジオ体操をしたり。おかげで毎朝5:00には目が覚める習慣がつきました。
島のこの時期でしかないできない、あんなことやこんなことを丸ごと経験してきました。

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ディレクターの移動手段は??

 ペーパードライバーな(車が運転できない)私。今回移動手段でチョイスしたのは、自転車です。

ところが、行って驚き。
出島は、島の中心に向かって山のような形状をしており、その中心の高台に、ほとんどの住宅があるため、港から家に戻るには、毎回、猛烈な坂を登らなくてはいけなかったのです。
自転車で登る私を横目に「頑張れ~」と言いながら、軽トラックで優雅に走っていくお父さん。
「電動自転車もってくればよかったのに~」「おらのバイク、乗らいん」と声を掛けてくれるおばあちゃんもいました。
おかげで島を出るころには、初日に歩いて自転車を押して登っていた山道も、全て自転車でこぎながら登れるようになりました笑

黄色い自転車に乗っていた私。
島民の方にはこの「黄色い自転車」が私の目印になっていたようで、「昨日○○さん家にいたっちゃ。黄色い自転車あったから~」と、私が「いつどこでなにをしていたか」を全て把握されているようになりました笑
普段の生活では隣近所に誰が住んでいるのかも分からないような暮らしのなか、島ではいつも気にかけてもらえていて、すれ違えば会話が生まれて、なんだかうれしい気持ちになりました。

あいさつのつもりがお茶っこに。物を渡しにいったつもりが夕食をご一緒に。
誰かと会えば笑顔が生まれる、そんな島です。

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集落に滞在させてもらううちに、たくさんの素敵な方たちに出会い、いろんな経験をしていく中で、”みんなで生きていく“という大切なことを学びました。

限界集落に住んでみたら、毎日がワクワクにあふれる暮らしがありました。

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