【ゴジだっちゃ!】平成26年7月9日(水)

 今日は「多文化防災」について考えました。ゲストは、仙台市交流政策課の小島悠可(こじま ゆうか)さんと仙台国際交流協会の菊池哲佳(きくち あきよし)さん(写真上)。仙台市は今年3月、東日本大震災で被災した外国人や外国人を支援する団体、関係機関の動きをまとめた「外国人に関する震災記録集」を発行しました。その中でも「多文化防災について考えよう」と提言しています。

 菊池さんは「災害時は日本人、外国人問わず、誰もが困ります。日本人でも年齢の違いや障害をお持ちの方などさまざまですので、国の違いだけではなく、立場の違いを理解して支え合うことが多文化防災だと思います」と話します。海外に駐在した経験がある小島さんも「海外では私を外国人としてではなく、仲間として接してくれました。冊子のインタビューで『外国人も日本人も地域を構成する一人』と話している方がいるように、生活習慣などを尊重しながら、意識し過ぎずにつきあっていけるといいと思います」とアドバイスします。

 気になるのは「言葉」ですが、菊池さんは「日本語で大丈夫です。ただ心掛けたいのは『やさしい日本語』を使うこと。分かりやすい、平易な日本語で話すと通じることが多いですよ」とおっしゃっていました。緊急時だからこそ、やさしくわかりやすい言葉で伝える・・・これは、日本人同士でも大切なことかもしれません。仙台市の指定避難所には9言語に訳した「多言語表示シート」(写真下)が備えてありますので、それを活用することもおススメします。このほか、仙台国際交流協会では「地震から身を守るためのアドバイス」という冊子を11言語で作っていたり、12言語による防災ビデオもあるそうですので、多文化防災に役立てたいですね。

【曲】

魅せられて/ジュディ・オング
We Are The World/USA for AFRICA

 

≪だっちゃ通信≫ 

石巻市  石森慶哉さん

 7月に石巻市で行われるイベントを2つご紹介しました。まず、金華山黄金山神社で「金華山 龍神祭 龍(蛇)踊り奉納」が行われます。金華山黄金山神社は商売繁盛の神様として、全国でも有名な歴史ある神社です。そこで行われる「龍神祭り」では、全長20m・重さ100kgの龍が、ドラや太鼓、龍声ラッパなどの鳴り物が盛りたてながら所狭しと踊ります。動きはまるで本物の龍のようですよ。

【日時】7月26日(土)・27日(日)午前11時~/午後1時~ 計2回

【お問い合わせ】金華山黄金山神社 電話 0225-45-2301

 続いて「石巻川開き祭り」。川開きは伊達政宗の命を受けて北上川の運河を切り開き、石巻に港を開いた川村孫兵衛重吉に対する感謝の祭りとして1916年に始められました。ご先祖供養としても行われ、震災後は復興への祈りも込めて行われています。お祭りの初日には「孫兵衛船競漕」の予選レースが行われ、供養として灯ろう流しやおよそ700発の供養花火が上がります。2日目には孫兵衛船競漕の決勝レースとおよそ5000発の花火が打ち上げられます。まちの中でもあちこちでイベントをしていますので、散策しながら街全体をたのしめますよ。

【日時】7月31日(木)・8月1日(金)午前9時~

【場所】市内中心部・旧北上川下流ほか

【お問い合わせ】石巻川開祭実行委員会 電話 0225-22-0145