【てれまさ天気】"移流霧"って知っていますか?

仙台局の「おかえりモネ」広報担当です。

さて、今回も「てれまさむね」篠原気象予報士のお天気コーナーから。
「移流霧(いりゅうぎり)」のご紹介。

 

「霧はいつかはれます」

「おかえりモネ」の5月21日放送の第5話、モネと朝岡気象予報士が北上川で霧を見ていたシーン
モネが震災当時のことを思い出し、涙を流していることに気づいた朝岡さんの「霧はいつかはれます」ということばが印象的でしたね。

 

“移流霧(いりゅうぎり)”とは

実は“霧”には発生の仕方で大きく分けると6種類あり、「移流霧」はそのうちのひとつです。

暖かく湿った空気が、温度の低い陸上や水温の低い海上に移動した際に、下から冷やされて発生する霧で「海霧」などはその典型です。

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気仙沼の“けあらし”は…?

ただ、このシーンでモネが話していた気仙沼の「けあらし」は実は移流霧とは別の霧で「蒸気霧」といいます。先程の「移流霧」とは逆で、温かい水面上に冷たい空気が入って、水面から蒸発した水蒸気が冷やされて発生する霧です。

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幻想的だけど見通しには気をつけて

一口に“霧”と言っても奥が深いですね。
外から見ると幻想的で美しい霧ですが、中に入ると見通しが悪くて危険です。
宮城では、4月から7月にかけて霧が多くなりますので、ご注意ください。


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