『ラジオDEとっておきの音楽祭』が開催されました!

6月5日(金)の「もりすた!」で紹介したイベントの後日談を今回はご紹介します。

 

「ラジオDEとっておきの音楽祭、始まります!」

6月7日(日)午後1時、宮城県内のコミュニティラジオ、そして動画配信サイトから、一斉に音楽が流れ始めました。

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「みんな違って、みんないい」を合言葉に、
障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、音楽のチカラで心のバリアフリーを目指すストリート音楽祭。
それが「とっておきの音楽祭」です。

 

毎年6月上旬に仙台市内の各所で同時多発的にストリートライブが開催され、その日1日、市内は様々な音楽に包まれます。
2001年から市民ボランティアによって生みだされ、今年記念すべき“第20回”を迎えるはずだったこの音楽祭。残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となってしまいました。

 

「2月の中頃からコロナのニュースを頻繁にやるようになり、実行委員会含めみなさんから(開催の可否について)色々な意見がありました。最終的には、障害のある方が参加するイベントなので、基礎疾患があって感染リスクが高い方を呼ぶのはなかなか難しいのではという結論に至り、市民の安全を第一に考え、中止を決めました。」

とっておきの音楽祭実行委員長の伊藤清市さんは、中止という苦渋の決断までの経緯を話してくれました。

 

しかし、「コロナ禍で苦しい今だからこそ、音楽のチカラを届けられないか・・・」と再び立ち上がった実行委員会の皆さん。
開催中止にとどまらず自分たちが今できることに全力投球する、そんな実行委員会の熱い思いにより新たな企画が立ち上がりました!
それは、
『宮城県内のラジオで一斉に、音楽祭に参加予定だった各団体の演奏曲を放送する』という企画。
実行委員会の呼びかけに県内のコミュニティラジオ6局が協力、さらに動画配信サイトでの生配信も加わり、本来ならば開催当日だった6月7日(日)、総勢68団体の演奏を紹介する、計24時間(※)に及ぶ特別番組の放送が実現したのです!
(※)コミュニティラジオ6局の放送時間と動画配信サイトでの配信の合計時間。

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(動画配信サイトで配信された動画より抜粋)

 

番組では、コミュニティラジオ各局がひとつのステージになるイメージで、それぞれ別々のプログラムを放送。
コミュニティラジオ局がこのような形で、同時放送するというのは宮城県では初の試みでした。

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 放送中には東京や大阪、福岡など全国各地から、たくさんのコメントやメッセージが届きました。

「ラジオなどによる配信(という形)で開催できるって素晴らしい。」

「(配信を見て)一生懸命歌う姿と歌声が心に染みました」

「音楽祭の中止はとても残念ですが、楽しく演奏を聴かせていただいておりました。来年はみんな笑顔で、再会できますように。」

 

とっておきの音楽祭実行委員長の伊藤さんは来年の開催に向けて、次のように抱負を語ります。

「本当にこのような形で、まさしくバーチャルとっておきの音楽祭を開催できたっていうのは、私達もとてもありがたいですし、今後の色んなイベントへの道標になると思います。もちろん、来年は開催できるように、実行委員鋭意努力していきたいと思いますので、ぜひ来年、青空のもとで開催できればと思います!」

 

来年こそ、青空の下、みんなで音楽を楽しめるように。
音楽のチカラを信じて。