宮城県 新型コロナウイルス 1週間の感染状況(1月12日放送)

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【感染発表は過去最多に】

宮城県内では1月4日から10日までの1週間に、378人の新型コロナウイルスの感染確認が発表されました。1週間の感染発表としては初めて300人を超え、過去最多となりました。前の週の181人と比べると、2倍以上に増えました。

県と仙台市は感染者が増加した背景として、

▽年末年始の期間中、休業していた一般の診療所などでの検査が再開されたことに加え、
▽年末年始の期間中、帰省や旅行などで人の移動が活発になったこと、
▽それに、昨年12月中旬以降、忘年会などの会食の機会が増えたこと
などをあげています。

この1週間で県外で感染が確認された人の濃厚接触者は県内全体で19人いました。初めての感染が確認された去年2月から今年1月3日までは、35人でしたので、先週1週間で急激に増えたことがわかります。年末年始で人の移動が活発になったことを裏付けるものとみられます。

【年代別20代30代4割】

感染者を年代別に見ると、

▽10歳未満が19人、
▽10代が29人、
▽20代が97人、
▽30代が51人、
▽40代が60人、
▽50代が46人、
▽60代が32人、
▽70代が20人、
▽80代が12人、
▽90代が9人、
▽100歳以上が3人

となりました。

20代から30代までで全体の4割近くを占めました。前の週よりもわずかに多くなり、依然として若い世代の感染が全体を引き上げている形と言えます。

男女別では
▽男性が213人、
▽女性が165人でした。

【仙台市で「市中感染」も】

発表された時点で感染経路が不明だった人は211人でした。全体の55.8%を占め、前の週よりを0.6ポイント上回り、4週連続の増加となりました。仙台市に限ってみると63.5%とさらに高い割合となります。

仙台市健康福祉局の下川寛子理事は、1月7日の会見で、
「感染経路不明が仙台市で増えていて、市の専門家チームからは『市中感染の可能性は否定できない』という所見をもらっている」
と述べ、改めて感染防止対策を徹底するよう注意を呼びかけました。

【各地でクラスター】

また、感染者の集団=クラスターも4件発生しました。11日までに
▽登米市の高齢者施設で13人、
▽大河原町の酒類を提供する飲食店で7人、
▽仙台市の介護付き有料老人ホーム「さくらハウス西花苑」で7人、
▽仙台市の障害福祉施設で7人
の感染がそれぞれ確認されています。

【死亡者は1人】

また仙台市によりますと、1月7日に新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた70代の男性1人が死亡したということです。宮城県内で感染が確認され、死亡したのは、これで17人となりました。

【人口10万人あたり感染者】

1月10日までの直近1週間の人口10万人あたりの感染者数を全国で比較すると、最も多かったのは東京都の88.74人で、宮城県は16.39人と全国で25番目になっています。