宮城県 新型コロナウイルス 1週間の感染状況(11月30日放送)

宮城県内では今月11月23日から29日までの1週間に102人が新型コロナウイルスに感染したと発表されました。

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2週連続で減少しましたが、100人を超えたのは5週連続となり、高止まりとなっています。
仙台市では入院中だった高齢者1人が死亡し、県内の死者数は10人となりました。
年代別では、
▽10歳未満が5人、
▽10代が5人、
▽20代が20人、
▽30代が9人、
▽40代が24人、
▽50代が11人、
▽60代が12人、
▽70代が7人、
▽80代が6人、
▽90代が3人です。

男女別では
▽男性が52人、
▽女性が50人でした。

発表された時点で感染経路が分かっていなかったのは32人で、1週間の感染者に占める割合は31%あまりと、前の週より2ポイント近く増えました。

【県内の感染状況は?】
県は、国の指標に基づいて、
▽病床の使用率や
▽感染経路が不明な人の割合など
6つの項目から県内の感染状況をステージ1から、ステージ4まで4段階で評価しています。

県によりますと、29日午前10時の時点で、県内の現在の状況は、下から2番目の「ステージ2」に該当しています。

県は「ステージ3」になると、ガイドラインを守っていない飲食店に対して休業要請などを検討するとしていますが、今は、6つのうち、PCR検査の結果陽性になった割合を示す数値だけが「ステージ3」のレベルで、そのほか5つの項目は下回っている状況です。

きのうまでの直近1週間の人口10万人あたりの感染者数を全国で比較すると、宮城県は4.42人と全国で24番目となっています。

【行政関係者感染続く】
先週は、行政関係者への感染が相次ぎました。11月24日には、富谷市の若生市長、白石市の山田市長、11月26日には、利府町の熊谷町長の感染が確認されました。
大崎市の伊藤市長も含め、県内の市長や町長の感染はこれで4人となりました。

この影響で、
▽利府町では、
 12月1日開会予定だった町議会を来月7日に延期することを決めたほか、
▽白石市では、
 今月27日に開会予定だった市の臨時議会を中止しました。

大崎市と富谷市は予定通り議会を開催する対応をとっています。

【県議会クラスター広がる】
また、宮城県議会の「自由民主党・県民会議」の会派に所属する県議会議員10人と議会事務局職員などあわせて12人が感染したことについて、県と仙台市は、議員らが今月17日に市内の飲食店で開いた懇親会で感染が拡大した可能性が高いとして、感染者の集団=クラスターが発生したと発表しました。
マスクを外して長時間会話していたということで、同じ日にこの店への滞在歴のある4人も感染が確認されていて、この店での感染者はあわせて16人になりました。

【ほかのクラスターは?】
このほか、
▽仙台市のグループホーム「セントケアホーム若林」では、
 職員4人と利用者2人のあわせて6人の感染が確認されているほか、
▽白石市の白石高校では、
 生徒5人と教職員1人のあわせて6人の感染が確認されました。