【相馬 宏男】7月1日、山開きに「日和山」に登頂

7月1日は山の日だ。
仙台はこの日、最高気温32度を超え、真夏らしい汗だくの日曜日となった。そしてこの日には山開き宮城野区の日和山で行われた。

 

日和山は日本一標高の低い山として知られる。私は震災前にこの話題を全国向けのラジオのリポートで伝えたことがある。
かつての日和山は6メートル程、大阪の天保山がここより低いことが判明。日本一の座を明け渡した。


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その後、あの東日本大震災が、太平洋沿岸を襲い、多くの犠牲を出した。
この津波で、日和山は松の木も山に登る石段も失い、姿かたちががらりと変わってしまった。


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地元住民が、それでも懸命に修復し、今では高さ3メートルを保ち、日本一の座を取り戻した。そんなことを考えながら、山開きの日に日和山を訪ねた。

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今この周辺は、堤防を作る工事や、地盤を固めるような作業が行われ、かつての姿は想像するしかない。
それでも日和山には、震災後一年に訪れた際にも撮影した看板が掲げられ、山道には日本一低い山の標識や、津波被災地に多く建てられている小さなバス停も設けられ、人々のこの山にかける思いが蘇ってくる。

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私は仕事やプライベートで3~4回この場所を訪れ、その変貌を雑文に記録してきた。
豊かさをもたらしてくれる海、しかし、400年に一度は襲う津波、歴史上に刻まれる自然の怖さも忘れてはならない。

 

蒲生の日本一低い山に立ち太平洋を望むと波音が静かに耳に入ってくる。鎮魂とともに、歴史の流れに頭を垂れた。


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