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相馬 宏男

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        2017年06月19日 (月)
        【相馬 宏男】安積疏水、開削の苦労を垣間見る

        先日、「ひるはぴ~ヒロオさん☆歩~」の取材で福島県の会津若松市郡山市須賀川市を歩いた。農業には水が必須だ。猪苗代湖が満々と水を蓄えているが、かつてはこの水、西側の地域のみに流れ、東側の現在の郡山市方面には流れることはなかった。この満々と蓄えた水を田畑を潤すために使えないかと考えられたのが、「安積疏水(あさかそすい)」の構想だ。

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        考えたのが大久保利通、失業士族の救済として東北の地に活路を求めた。疏水の計画書は「済世(させ)遺言」といわれるもので、これが契機となり、後の時代に継承されていく。
        しかし、大久保はその実現を見る前に、暗殺されてしまう。この遺志を受け継いだのが伊藤博文や松方正義。明治12年10月政府直轄工事として着工するに至った。


        郡山市の開成山公園には、「開拓者の群像」という記念碑が建っている。
        左から中條政恒、大久保利通、座っているのが技師のファン・ドールン、そして右には開拓者の家族が夢に向かって進む様子が彫られている。

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        明治15年10月1日(1882)に当時の費用、40万7000円、85万人の大工事が終わり歴史的な通水式が行われる。岩倉具視右大臣、特大寺宮内卿、松方、西郷参議が参列している。
        この顔触れを見ても、国家的な大事業だったことがわかる。

         

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        これ以前、開拓の夢を実現するため有志、25人による開成社も設立され、開拓の夢を安積原野に託した。明治11年には失業武士の救済の意味もあり、九州、久留米藩士140戸が入植、高知、鳥取、棚倉、米沢藩士などが入植している。慣れない開墾や気候に脱落も相次いだという。

         

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        この年、明治11年にはオランダの土木技師、ファン・ドールンが猪苗代湖~郡山までの現地測量を行い、水路の調査を行っている。


        安積平野の発展の陰には先人の多くの苦労や失業士族の血と汗の結晶とでもいえるものが詰まっている。写真は開拓資料が展示してある開成館の二階から郡山市内を見たもの。

         

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        「ヒロオさん☆歩」ではその歴史の一端を見ながら猪苗代湖畔や安積平野を歩く。
        6月22日(木)11:30総合テレビで放送予定です。

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