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相馬 宏男

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        2017年05月15日 (月)
        【相馬 宏男】緑の風吹く、陸奥国分寺界隈

        あやめ草 足に結ばん 草鞋(わらじ)の緒
        芭蕉がこの仙台の地で詠んだ句だ。
        画工、加右衛門が二日間にわたり、仙台城大手門、亀岡八幡、仙台東照宮等、古の歌に詠まれた地を案内し、別れに当たって、塩釜松島への地図とともに手渡したのが二足のわらじだった。

        170511souma-01.JPG

        端午の節句にちなみ、しょうぶを使って無事を祈ってのわらじだった。
        これにいたく感激した芭蕉が詠んだのが冒頭の句。この句碑は駿河の俳人、山南官鼠が天明二年に訪れた時に建立したもの。この裏面には官鼠の句、「暮れかねて、鴉(からす)啼(な)くなり冬木立」が刻まれている。

        170511souma-02.JPG

        旧暦と新暦の違いで実感が少しずれる感じがするが、曽良とともに江戸を発った芭蕉一行は、出発が元禄二年の3月27日、新暦に直すと5月16日となる。仙台入りしたのが旧暦で5月4日、新暦では6月20日となる。端午の節句の前日というわけだ。


        ここで「あやめ」が生きてくる。北への旅を続ける芭蕉たちに、加衛右門は松島や塩釜の風景を絵に書いて贈り、さらに紺に染めた緒の付いたぞうりを二足贈っている。これに感激し歌ったのが冒頭の「あやめ草・・・」の句となる。

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        しょうぶは古くから邪気払いの力があるとされてきた。「厄災を払いけがれを浄化する」効能を持つしょうぶを送り、旅の無事を願った加衛右門の心情に芭蕉らが痛く感激したことは容易に想像できる。
        風流人、加衛右門の真骨頂というわけだ。あと、一か月ほどで、芭蕉が仙台入りした季節(とき)がやってくる。

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