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中山 準之助

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        2017年08月10日 (木)
        【中山 準之助】私の陸上物語@世界選手権

        おばんでございます。

        前々回のブログで、写真を使っていなかったものがございました。それが、こちら 、

        170810-nakayama-01-.jpg

        全国高校総体でNHKの解説をして下さった、高平慎士さんとの写真。


        実は、高平さん、私が入局して、初任地の札幌局で、赴任してすぐ最初に提案を書き、インタビュー企画を実現させて頂いた方だったのです。


        当時、アテネオリンピック直前で、道産子ランナーとしておよそ50年ぶりにオリンピック代表となった高平さん。
        元陸上部のつてなどから、インタビューができ、思い出の1本目のリポートでした。

        その後、高平さんは選手としても大活躍、北京オリンピックでは、4×100mリレーで、あの歴史的なメダル獲得をされるまでになりました。
        本当にうれしい再会で、私ももっともっと頑張らねば!と強く思わされました。

         

        そんな中、今まさにロンドンで、陸上の世界選手権が開催中
        私も、時間を見つけては、全競技見ようと、日々くぎ付け状態(実は、1991年以降の世界選手権は、ほぼ全て見てきております。その前の2大会もビデオでチェック済)
        今回の日本人選手の活躍もすばらしいですが、男子100mではついにあの偉人が引退レースとなりましたね。


        今回は35歳ガトリン選手をたたえるべきと私は思うものの、やはり、ウサイン・ボルト選手、これまでの偉業の数々は本当にすごかった。

        (以下、どんどんマニアックな話になります。途中で飽きた方は、どうぞ遠慮なく別のページへ)

         

        170810-nakayama-03.jpg

         

         

        忘れもしません。2009年8月16日、日本時間8月17日午前4時45分
        今にも閉じそうな眼を開いてテレビを観ていた時にそれは起こりました。

         

        人類が、ついに、100m走、9秒5台に突入!
        ウサイン・ボルト選手が、9秒58
        今も残る100m走の世界新記録達成の瞬間でした。
        一瞬にして、目が覚め、その後、興奮して眠れなくなったのを今でも覚えております。

         

        実は、あの日のちょうど1年前の同じ日の8月16日に北京オリンピックでは、9秒69の世界記録。この時も飛び跳ねましたが、わずか1年で、0秒11の記録更新
        人類は、どこまで速くなれるのか、その限界がないのでは、と感じさせてくれた選手でしたよね。


        (さてさて、ここから更にマニアックに)

        170814-nakayama-03.jpg

        「男子100m走について」
        1960年代、陸上競技で計測の手法が、手動から電機に変わっていきました。
        ちょうど、前回の東京オリンピックの後からです。

        一般的に100mの場合、手動計測は電機計測より0秒24速くなると言われている中、1968年ジム・ハインズ選手(アメリカ)が9秒95。
        その後、1991年にリロイ・バレル選手(アメリカ)が9秒90。
        そして、その年の東京で開かれた世界選手権で、カール・ルイス選手(アメリカ)が9秒86。後半、圧倒的な速さと美しいフォームで、今はなき、壊してしまった国立競技場を駆け抜けたのです!

         

        私は、あの走りに憧れ陸上を続け、あの競技場で出された走り幅跳びの今も残る世界記録の名勝負も忘れられず、跳躍にも挑戦し続けました。
        という自分の話はさておき、100m走、こうして見ると、途中ドーピング問題などさまざまあった中、実に、20年以上、9秒9を切れずにいたことになります。

         

        それから10年弱、1999年、世紀末となったあの頃、モーリス・グリーン選手(アメリカ)が9秒79を出し、人類がついに9秒7の世界に。

        そして、それからまた10年弱かかっての2008年、北京の地でウサイン・ボルト選手が9秒6台へ。
        あの時、後半いくら流したとはいえ、よく見ればスピード変化もそれほどなく、最後まで走りきっていたとしても、私の見立てでは9秒6台前半にいけたかいけないかぐらいだったかと思います。

         

        異次元の走りで人類は21世紀早々と9秒6、そしてそして、それから1年後のくしくも前の年に世界記録が出たのと同じ日にちに。ボルト選手が、ベルリンの地で9秒58で100mを走り抜けたのです。

         

        過去のスーパーアスリートと言われてきた多くのツワモノたちが何十年もかかって更新してきた記録を一気に0秒11縮めるという快挙。
        本当に驚かされました。

         

        ちなみに、あの時のベルリンの競技場は、北京や当時の日本の国立競技場長居競技場とも異なる質のトラック
        高速トラックとは呼ばれていない、小さなつぶつぶのようなゴムが散りばめられたいわゆるチップがまかれたトラックで、足に優しいもののタイムも出にくいと言われる競技場。色は青いトラックで、視覚的には赤のトラックより速く走れるとも言われるタイプでしたが、それを引き換えにしても、あまりある、本当に驚異的な記録でした。
        確かに言えたのが、北京の時よりもベルリンの時のほうが、前半の加速部分がかなり改善されていて、スタートに磨きがかかっていたということ。

         

        あれから10年弱。
        次はどんな選手がまた出てきてくれるのか
        今後の東京オリンピックに向けて、さまざま楽しみになって参ります。

         

        最近注目が集まるようになった日本短距離、日本人選手の9秒台も、もうさすがに、目前かと思います。

         

        一方で、人類は9秒4台に入ることができるのか
        ウサイン・ボルト選手を超える人が現れるのか
        これからも陸上競技に大注目ですね!

         

        170810-nakayama-04.jpg


        ついつい大会での選手の姿のみを見て、そこに至るまでの、日々の練習がいかに厳しく辛いものだったのかを想像しなくなりがちですが、努力を積み重ねるその過程もしっかりお伝えし真実に迫っていきたいものです。

         

        私、これからも、さまざま取材を続けて参ります。

         

        長文を読んで下さった皆さま、ありがとうございました。

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