【相馬宏男】3月は別れの季節その③ 散歩は脳の活性化に役立つ ~「ヒロオさん☆歩」で東北一周~

かつての情報番組「ひるはぴ」でほぼ毎月1回、「ヒロオさん☆歩」という番組があった。
私が東北の各地を旅しその土地を私の視線で紹介する番組だ。リポーター役の私とカメラマン兼ディレクターの最小、最強の少数精鋭のチームでの取材が多かった。

soumaC_1.jpg

このコーナーの最北は青森県の津軽半島今別町。海峡をカモメが飛び回り、天気のいい日は北海道がよく見える場所だ。青函トンネルから猛スピードで出てくる新幹線車両の撮影には苦労した。想像以上のスピードで横にカメラを振るのが難しかった。奥津軽いまべつ駅の駅舎の形もトンネルを模したもので独特の建築物だ。新幹線目当ての土産物店も線路近くで商売を始めていて新幹線効果?が表れていた感じだった。

soumaC_2.jpg

soumaC_3.jpg

「ヒロオさん☆歩」の最南は福島県のいわき市。いわきは福島原発の震災の津波で被害を受け、町全体がまだ落ち着きがないような雰囲気が漂っていた。ここには古代の恐竜の骨格を展示している博物館、炭鉱の石炭採掘の様子が模型で展示されている施設で「ほるる」と名付けられている。地元で発見された「フタバサウルス・スズキイ」の模型も展示されている。
石炭という古いふるい時代の鉱物と古代の恐竜の組み合わせは何か因縁めいたものを感じる旅でもあった。ヒロオの目線で余り触れられていないものも紹介出来て楽しい旅だった。

このほか、みちのくの小京都、秋田県角館では人力車に乗り、武家屋敷などを巡った。福島県の猪苗代湖では水を求めて開拓や開発が行われた猪苗代湖を訪ねた。当時の多くの人材が開拓に苦労し水資源の開発に尽力した。こうした先人の努力が今につながっている。

soumaC_4.jpg

お邪魔した東北各地の皆さん。ありがとう。そしてさようなら!