【スポーツ回想録】東京パラリンピックこぼれ話~ゴールボール~
「静寂の格闘技」と言われる、ゴールボール。
パラリンピック独自の競技で、今回は女子が銅メダルを獲得し、
初出場の男子も世界ランキング上位の強豪国を次々と破る活躍を見せました。
私は実況担当者の1人として、現地で中継しました。
実は、今大会で男子の決勝の主審をつとめたのが日本人だったのをご存知ですか?
これは、日本のゴールボール界にとっての快挙でした。
主審をつとめたのは、京都在住の新居平康(にい・よしのり)さんです。
審判仲間と。一番左が新居さん、右上が髙木。
アジア出身の審判が男子決勝の主審をつとめるのははじめてで、
12人いる東京パラリンピックの審判員の中から選ばれました。
新居さんは日本代表のコーチの経験もあり、
2010年には国際審判員の最高資格・レベル3を取得しています。
「10年以上前は、国際大会で審判をしても技術が足りなくて悔しい気持ちでいっぱいだった。
悔しさをバネに経験を重ねてきた。東京パラリンピックで努力は報われると証明できたし、レフェリーとして大きな目標を達成できたのは嬉しい」と話していました。
そんな私ですが、取材をきっかけに4年前からゴールボールの審判員として活動しています。
国際審判を目指し、日々修行を重ねています。新居さんに続き、国際大会で笛を吹く日を夢見て・・・。
大会で審判をつとめる髙木
仙台アナウンス・髙木優吾