今回訪ねるスウェーデンの首都ストックホルムは人口95万が暮らす北欧最大の都市。街の玄関口となる中央駅がある半島を中心に14の島で構成された街は、島ごとに違う風景が楽しめる美しい街です。
歩き方
街の基礎情報 ストックホルム
場所:
スウェーデン南東部
人口:
約95万
景色:
バルト海とメーラレン湖の水が合流する場所にある水の都。個性的な大小多くの島がある。都会でありながら自然も豊か。
人々:
日常の暮らしを自分の居心地の良いようにアレンジするのが得意。隣人には優しく、短い夏は一緒に大いに楽しむ。
産業:
製造業、情報・通信技術、観光など
交通手段:
電車 地下鉄 船 バス
行き方:
スウェーデンへの直行便がないので、周辺諸国を経由。例えば、日本~ヘルシンキ(約10時間)、ヘルシンキ~ストックホルムアーランダ空港(約1時間)、アーランダ空港~ストックホルム中央駅(バスで約30分)
通貨:
スウェーデンクローナ
1スウェーデンクローナ=約11円(2019年8月)
歩き方
ストックホルムの玄関口である中央駅から歩きをスタート。まず向かったのは最初に街が築かれたスタッツホルメン島へ。水辺の暮らしを楽しむ人々との出会いを楽しみながら橋を渡って旧市街を歩いていくと、今も国王の執務室が置かれている宮殿に出ました。入り組んだ路地の一角では中世から語り継がれる歴史を持つ家のご主人と遭遇。旧市街を堪能した後はセーデルマルム島を歩きます。住宅地が広がる島では子育てを楽しむパパたちや人生を語り合うママたち、北欧の短い夏を楽しむ人たちと出会います。
街を歩いてみて(ディレクター談)
大都会でありながら至る所に緑豊かな公園や広場があるストックホルム。中でもセーデルマルム島にあるコロニーロッテルと呼ばれる空間は、小さく区切られた142の庭で花々が咲き乱れる美しい場所です。100年以上の歴史があるのだそうです。
写真ギャラリー
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街のなりたち
もともとこの地域の交易の中心地はメーラレンコの奥の島でしたが、中世にバルト海交易の独占をもくろむ勢力の船が現れると、時の権力者ビリエル・ヤールは湖の入り口に位置するスタッツホルメン島に丸太を巡らせ「とりで」を築きます。そのストック(丸太)とホルム(小島)が街の名の由来です。さらにビリエルは湖の出入り口をふさぎ、スタッツホルメン島を交易地に育てます。やがて富裕な商人たちの家が立ち並び、旧市街が造られました。そして人口が増えるにつれて街は拡大し、14の島を持つ大都市になったのです。
出会い
街の「水辺の暮らしを楽しむカヤック親子」
旧市街へ渡る橋のたもとでカヤックに乗る親子と出会いました。天気のいい日は街の水路を散歩するのだそうです。しかもこのカヤック、自分たちで作ってしまったという話。娘さんとのデートを楽しむために、お父さんが考えたアイディアです。
街の「秘密基地」
セーデルマルム島を散策していると大きな岩を発見。氷河期に隆起した花こう岩で、昔は核シェルターとして使われていたのだそう。今はデータバンク会社が使っていて、奥深い洞窟の中には手作りの自然があったり、近未来的な部屋があったり、驚きの連続でした。
街の「みんなのアイディアで生まれた野菜畑」
セーデルマルム島の川辺に集まる人びとを見つけました。ご近所さんたちが仕事帰りに立ち寄るその場所はかつて線路があった所で、日当たりがよく野菜を育てるには最高なのだとか。みんなで話し合って食べたい野菜をつくっているんだそうです。
グルメ
【第1位】ポルカグリース
26種類の味が楽しめるキャンディーは、地元の子供たちのお菓子の定番です。ペパーミントやリンゴ、ブドウ、イチゴ、と味はさまざま。キャンディーを棒状にする工程になると、お願いすれば誰でも自分で作ることができるので、いろいろな楽しみ方ができると評判です。
<平均価格 約1000円>
【第2位】フローズンヨーグルト
ヨーグルトをカップに入れるところからトッピングを選ぶまで、自由に自分だけのデザートを作ることができます。ヨーグルトはマンゴー、チョコレート、ミルク、イチゴの4種類。トッピングは30種類。値段は作った重量で決まるという仕組みです。
<平均価格 約500円>
【第3位】コルブメッドブロード
ストックホルムの人なら誰もが知る定番のサンドイッチ。1週間に3~4回食べるのは当たり前なんだそうです。くりぬいたパンにソーセージを挿入し、ソースやキャベツの酢漬けをトッピングして頂きます。ソーセージは25種類もあるので日替わりで楽しめます。
<平均価格 約500円>