アメリカ大陸 キューバ

陽気な革命の街サンティアゴ・デ・クーバ/キューバ

初回放送
2020年4月7日
撮影時期
2020年2月
語り  
高橋克実

キューバ第二の都市、サンティアゴ・デ・クーバ。かつて、この地で革命の火蓋が切られたことから「革命のふるさと」と呼ばれています。波乱に満ちた歴史を胸に刻みながらも、陽気に暮らす笑顔の人々に出会います。

歩き方

街の基礎情報 サンティアゴ・デ・クーバ

場所:

キューバ南東部

人口:

約45万(2017年現在)

景色:

スペインの植民地時代の面影が残る古い街並み

人々:

陽気で人なつっこい

産業:

観光業、工業など

交通手段:

馬車、バス、タクシーなど

行き方:

日本〜トロント(約12時間)〜ハバナ(約3時間30分)/日本〜メキシコ・シティ(約13時間)〜ハバナ(約2時間30分)/日本〜カンクン(約16時間)〜ハバナ(約1時間30分)⇒ハバナからは飛行機で1時間30分、バスで15~16時間です。

通貨:

CUC:クック(だ換ペソ)
1クック=約108円(2020年3月現在)、CUP:人民ペソ レートはCUC1=CUP24

歩き方

早朝、パンの配給所に遭遇。社会主義国らしいキューバの暮らしにふれます。街一番の目抜き通りを抜け、ミュージシャンでにぎわう旧市街の中心セスペデス広場へ。路地を歩き進めると、エアロビで汗を流す女性たちや闘鶏をする男性たちに出会います。フィデル・カストロもひいきにしていた野球チーム「アビスパス」のホームグランドを見学し、ソンを踊る人々や坂道で野球する子供たちとふれあいます。日が落ちて広場に戻ると、昼間とは一転、教会はライトアップで彩られ、ゆったりとした時間が流れていました。

街を歩いてみて(ディレクター談)

街のあちこちに長蛇の列。時に鶏肉を買うため、時にプロパンガスの配給。しかし話を聞くと、配給の時間も知らされず「待ってれば、いつか来るっぺ」とのんびりおしゃべり。決して裕福でないけど、そんな時間をも楽しむ街の人々のおおらかさに触れた一コマでした。

写真ギャラリー

街のなりたち

サンティアゴ・デ・クーバは革命戦争始まりの地として知られています。1902年スペインからの独立を果たしたキューバでしたが、その独立を支援したアメリカの実質的支配下に置かれていました。この惨状を危惧したフィデル・カストロは、仲間を集め反乱軍を結成。1953年7月26日のモンカダ兵営襲撃をきっかけにゲリラ戦を展開し、1959年1月、政権を打倒しました。7月26日はキューバ革命記念日として、革命から60年以上たった今なお、国民の心に強く刻まれています。

出会い

街の「おいしい果実!?」

ラテンのリズムに乗せてエアロビクスをする女性たち。キューバでは果実のようなプリプリでジューシーな体形が好まれるのだそうです。歌って踊って汗かいて、ストレスをためないことが美しさを保つ秘けつなんだとか。

街の「未来の四番打者」

夕暮れ時、道いっぱいに広がり野球をする少年たちに遭遇。路地裏に響き渡る子供たちの声は、どこか懐かしい気持ちになりました。ホームランを打った少年の夢は野球選手!未来の四番打者がここから誕生するかも!?

街の「路地はダンスフロア!」

キューバはまさに音楽のるつぼ。街を歩けば、どこからともなく音楽が聞こえてきます。軽快なラテンのリズムにみんなノリノリ!道行く人たちが次々に即興ダンスを始め、路地はダンスフロアと化していました(笑)

グルメ

【第1位】子豚の丸焼き

お祭りやお祝いごとなどの行事で欠かせないキューバの家庭料理。内臓を取り除いたら、炭火で4時間ひたすらあぶり続けます。皮はパリパリ、中はジューシー!コラーゲンは美容効果抜群です!
<平均価格 約7,000~8,000円 豚の大きさにより値段が変わります>

【第2位】ロブスターのグリル

カリブ海で採れた新鮮なロブスターにライムをたっぷり絞ってシンプルにグリル。最後にバターをのせて出来上がり!新鮮でプリップリなロブスターが食べられるのは島国キューバならでは!
<平均価格 約2,200円>

【第3位】ロパ・ビエハ

牛のモモ肉を煮てほぐし、細かく切ったトマト、タマネギ、アヒと呼ばれるピーマンの仲間と一緒に煮込んだキューバの伝統料理。ごはん片手に頂きます!
<平均価格 約1,300円>

ちょっとより道

グラン・ピエドラ 自然の神秘!山頂のパワースポット

パワースポットがあると聞きつけ向かったのは、サンティアゴ・デ・クーバから車で1時間ほどの山の頂上にある巨石グラン・ピエドラ。459段もの階段を登ると、そこは360度の大パノラマ!広大な山々とその先に広がる海を一望できます。さらにガイドさんに連れられ、車に揺られること5分。訪れたラ・イサベリカはハイチから入植したフランスの人の移民によるコーヒー農園発祥の地。ここでは、かつて奴隷を使い大規模なコーヒー栽培が行われ、この景観と文化的要素は世界遺産に登録されています。

語り:椿 鬼奴