アメリカ大陸 アメリカ

「若さ」あふれる歴史の街ボストン/アメリカ

初回放送
2020年1月14日
撮影時期
2019年9月
語り  
小池栄子

アメリカで最も古い歴史を誇る街の一つ、ボストン。世界有数の学園都市で、全米で一番若者の占める割合が高い街でもあります。夢に向かって一生懸命な若者はもちろん、「若さ」があふれるさまざまな人たちと出会います。

歩き方

街の基礎情報 ボストン

場所:

アメリカ東部

人口:

約65万(2014年現在)

景色:

ボストン湾とチャールズ川に囲まれた街で、レンガ造りの家並みが残る。

人々:

地元愛にあふれ、気持ちが若い人が多い。

産業:

ライフサイエンス産業、情報産業、ハイテク産業、金融業、観光業など

交通手段:

地下鉄 バス 船

行き方:

日本~ボストン(直行便で約13時間)

通貨:

アメリカドル
1ドル=約109.3円(2019年12月現在)

歩き方

港に面する公園からスタート。公園では、出勤前にエクササイズをする会社員のグループに遭遇。消防署には地元スポーツチームの旗がずらり。街ぐるみで地元スポーツチームを応援している様子が伝わってきます。アンティークショップでは、元ハリウッド女優とお話。街の中心にある大きな公園では「ハーディガーディ」という珍しい楽器を演奏する夫婦が。住宅街を歩くと、無料でパソコンを使える施設で、夢に向かって頑張る若者と出会います。

街を歩いてみて(ディレクター談)

とにかくアクティブな人が多い街です。街なかでは、何時でもランニングしている人がたくさん。ランドリーで働いていた男性も、アンティークショップの元ハリウッド女優も実は96歳、現役です。若者が多いだけでなく、「若い」人が多いことが印象的でした。

写真ギャラリー

街のなりたち

ボストン都市圏は、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)をはじめとする世界的に有名な大学や教育機関が50以上集まる一大学園都市。しかし集まった学生は、卒業後にボストンを離れることが多かったそう。そこでMITの卒業生が世界最大級のイノベーションハブを作ります。そこに大企業や中小企業、官公庁、法律事務所、投資家などが一つに集まり、若者の起業をサポート。世界中から集まった学生を定着させる仕組みを作りました。今では、全米で一番若者率が高い街になっています。

出会い

街の「元ハリウッド女優」

ボストン最古と言われるアンティークショップの店主は、元ハリウッド女優。フランク・シナトラやフレッド・アステアなど、名だたる超有名ハリウッドスターと活躍していました。現在は毎日お店に座って、ユーモアたっぷりにお客さんとの会話を楽しんでいます。

街の「パソコンで未来を拓く若者」

無料でパソコンが使えて技術を身につけられる施設で、夢に向かって頑張る若者に会いました。ここは、有色人種がITの世界から取り残されるのを危惧して作られたそう。パソコンだけでなくレーザーカッターなど最新の機械がそろい、多くの若者が集っていました。

街の「未来のミュージシャン」

世界的に有名な音楽の学校「バークリー音楽大学」の学生たち。経済的に大変でも、プロになるべく一生懸命練習をしていました。ジャズは共通の言語であって、それを芸術として学んでいるそう。応援してくれる家族や友人のために頑張りたいと教えてくれました。

グルメ

【第1位】ジャパニーズフライドチキンミールボックス

いわゆる「から揚げ弁当」のこと。から揚げはフードトラック内で揚げ、しかも二度揚げするのでサクサク。しょうゆベースのソースと、チリソースとマヨネーズを混ぜた甘辛なソースをかければできあがり。ボリュームもあるので、ボストンの会社員のランチに大人気。
<平均価格 9ドル(約980円)>

【第2位】グリーンモンスター

パンにチーズを挟んで焼き、アボカド、カリカリのベーコンを挟めばできあがり。名前の由来は、ボストン・レッドソックスの本拠地「フェンウェイパーク」の左翼の緑色の壁「グリーンモンスター」からきています。
<平均価格 7.5ドル(約817円)>

【第3位】ロブスターロール

ボストン近海で取れるロブスターは新鮮で肉厚。表面を軽く焼いたパンに、ロブスターの身とセロリを、マヨネーズ、レモン汁、塩コショウで味付けして挟めばできあがり。自分で殻をむかなくていいので、手軽に本場の味を楽しみたい人にぴったりです。
<平均価格  23ドル(約2507円)>

ちょっとより道

セーラム 魔女の街に行きます!

ボストンからフェリーでおよそ1時間ほどにある、全米でただ一つの「魔女の街」。街の至る所に魔女のモチーフがあり、パトカーやタクシーにも魔女のマークが。街には、魔女のコスプレをして写真撮影ができる写真館や、資格を持った「魔女」に占ってもらう「占いの館」などがあります。一見、楽しい「魔女のテーマパーク」ですが、実は1692年に多くの犠牲者を出した「魔女裁判」から「魔女の街」と言われるようになりました。魔女博物館では、「魔女裁判」の歴史について学べます。

語り:松村邦洋