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歴史と暮らす港町タスマニア島ホバート/オーストラリア

初回放送
2020年4月14日
撮影時期
2020年2月
語り  
松田洋治

オーストラリア大陸の南、タスマニア島の中心地ホバート。19世紀初めにイギリスが入植した、オーストラリアで2番目に古い街です。歴史ある港町を歩き、古きイギリス文化とともに暮らす人々に出会います。

歩き方

街の基礎情報 タスマニア島ホバート

場所:

オーストラリア大陸の南に浮かぶ島

人口:

24万(2019年現在)

景色:

ヨットや帆船、大型客船などが行き交う港町 街の中には19世紀に建てられた歴史的建築が数多く残っています

人々:

街の歴史と自然を大事にしている

産業:

観光業・商業など

交通手段:

バス、タクシーなど

行き方:

日本からタスマニア島への直行便はないので、オーストラリア本土の都市を経由して行くのが一般的。所要時間は約15時間。 ホバート空港から街の中心部へはタクシーでおよそ30分です。

通貨:

オーストラリアドル
1オーストラリアドル=約65円(2020年3月26日現在)

歩き方

歩き始めは港から。港町らしい魚屋さんや古い帆船を愛するおじさんに出会った後、マーケットにはがらりと変わってエコやオーガニックに関心を持つ自然への意識が高い人々が。街の中には、イギリス植民地時代に建てられたいくつもの古い建物。その中は、劇場だったり、当時持ち込まれたテニスの原形になったスポーツを楽しむ施設だったり。夕方になるとたくさんのヨットが出航する港町らしい風景に出会います。時代が変わっても古いイギリス文化を大事に楽しむ人たちとふれあう街歩きです。

街を歩いてみて(ディレクター談)

緑の公園が多いのもホバートの特徴のひとつ。のんびり過ごすのが定番ですが、街の中心にある公園では金曜の夜、盛大なナイトマーケットが開かれます。お祭り?と思うほどの人出に、ステージでは大音響のライブ!週末の仕事終わり、最大の楽しみだそうです。

写真ギャラリー

街のなりたち

ホバートは、オーストラリアではシドニーに次いで2番目に古い街。1803年、イギリスの植民地として開拓が始まりました。1820〜30年代には、イギリスから多くの実業家が移住してきます。本国で流行していた様式で建物が築かれ、家具や食器などの物品のほか、娯楽やスポーツなど文化的なものも持ち込まれるなど、さまざまな面からイギリス流を取り入れ、街が活性化しました。その名残で、劇場など「オーストラリア最古の」とつくものが多いのも、ホバートの人たちの自慢です。

出会い

街の「帆船好きおじさん」

港の帆船で地元の人たちにセーリング方法を教えているおじさん。使っている船は、ホバートに初めて来航したイギリスの帆船を再現したもの。「この街の人は歴史あるものを愛して大事にするロマンチストなんだよ」と教えてくれました。

街の「"テニスの原形"を楽しむクラブ」

石造りの建物の中にあったのは、なんとテニスコート!しかも、コートの形やルールも独特な、テニスの原形になった古い競技。イギリスからやってきた実業家が持ち込み、コートまで造ってしまったそう。その歴史ごと楽しんでいるのがホバート流なんだそうです。

街の「セーリングチーム」

夕暮れのヨットハーバーでひときわ元気だったのが高校生たちのセーリンググループ。ホバートでは大人も子どももヨットが大好き。彼らもみんな、親や兄弟の影響で幼い頃から始めたそう。いわく、ホバートではブランコに乗るより先にヨットに乗る!

グルメ

【第1位】ホタテパイ

ビーフやチキンを詰めて焼く、オーストラリアではおなじみの「おかず系パイ」。ホバートの人気はやはりシーフード。野菜やスパイス入りのクリームに、ホタテがたっぷり入っていて食べ応えバツグン。街のベーカリーやカフェには必ず並んでいる定番グルメです。
<平均価格 10ドル(約650円)>

【第2位】生がき

川と海が混じる水域で育てているホバートのかき。水中の栄養が豊富なため、小ぶりながらも濃厚でまろやかな味わいが堪能できます。レモンを搾って生でいただくのが一番。タスマニアの辛口白ワインとも相性バッチリです。
<平均価格 1個4.30ドル(約280円)>

【第3位】タスマニアサーモンのたたき

ホバート近海ではサーモンの養殖が盛ん。刺身でも食べられるほど、脂が乗って品質が良いのが特徴ですが、最近の流行は「たたき」。ヘルシー志向の高まりから、和食の調理法が人気を集めているそうです。みそやショウガともよく合います。
<平均価格 19.50オーストラリアドル(約1290円)>

ちょっとより道

タスマニア島ブライトン 個性あふれる動物たち

ブライトンはホバートから車でおよそ1時間。タスマニア島ならではの動物たちがいる保護区があります。赤ちゃんウォンバットがミルクをもらう様子や、ハリモグラやタスマニアデビルのユニークな生態をすぐそばで見たり。なんとも愛らしい動物たち!しかし、この島にはかつて、タスマニアタイガーなど絶滅してしまった動物もたくさんいました。ここは、その歴史を忘れないよう動物たちのことを広く知ってほしいと活動しているのです。動物たちに癒されながら、共生する大切さを実感しました。

語り:濱田マリ