パリ北西部のバティニョール地区。19世紀に多くの芸術家が暮らした街には、現在も彼らのエスプリが引き継がれています。個性的でこだわりを持って暮らす人々に出会います。
歩き方
街の基礎情報 パリ バティニョール地区
場所:
パリ北西部 17区
人口:
約17万 (パリ17区 2020年2月現在)
景色:
モンマルトルの丘のふもとに広がるバティニョール地区
人々:
個性的 自分らしさを大切にしている 笑顔がすてき
産業:
芸術家 手工業 サービス業
交通手段:
電車、地下鉄、バス
行き方:
日本〜パリ(飛行機直行便で約12時間)→パリシャルルドゴール空港〜パリ市内(ロワシーバスで約1時間)→終点オペラ座からサン・ラザール駅まで徒歩約10分
通貨:
ユーロ
1ユーロ=約118円(2020年4月1日現在)
歩き方
パリで最も古いターミナル駅、サン・ラザール駅から歩き始めます。芸術家の愛する街にはかつてセザンヌも住んでいたという芸術家の館があり、今でも芸術家たちが暮らしています。細くて狭い路地を進んでいくと、チーズの熟成士や椅子張り職人の工房があり、伝統を守りながらも個性を大切にする職人さんたちに出会います。天気が良ければ、公園で絵を描く「現代の印象派」の画家さんたちに出会えるかも!?歩き疲れたら「パリで一番安いカフェ」で、常連さんたちとコーヒー飲みながら休憩します。
街を歩いてみて(ディレクター談)
撮影は2月上旬。日も短く寒い時期でしたが、優しい笑顔でお話ししてくれた街の人々。通りのゴミ収集のストにも悩まされましたが、撮影クルーの協力で無事に撮影をすることができました。街の人々とクルーの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
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街のなりたち
かつて、バティニョールはパリの外にある小さな村でした。パリに併合されたのは、19世紀半ばのことです。鉄道の開通とともに駅や蒸気機関車を製造する工場ができ、街が発展しました。家賃が安かった当時、街には多くの芸術家たちが住むようになり、その中にはマネや後に印象派として知られるモネやルノワールもいました。彼らは当時「バティニョール派」と呼ばれ、街のカフェで芸術論に花を咲かせ、変わりゆく街の様子を描いていたのです。
出会い
街の「秘宝!?」
建物の奥に隠されたチーズの熟成庫を見学しました。熟成士の男性は、フランス各地から取り寄せたチーズを時間と手間をかけて最高級のものにします。熟成士さんにとって、ここにあるチーズは宝石なのだそうです。熟成されたチーズ、食べてみたいですね。
街の「現代の芸術家」
公園で出会った画家さんたち。「この街に暮らしていたマネやモネみたいですね」と聞いてみたら、「技術は引き継いでないけど、エスプリは引き継いでいるわ」と答えてくれました。芸術家の愛する街ならではかもしれませんね。
街の「大道芸人」
4代目という椅子張り職人さん。口の中から釘を何本も出して驚きました。「僕は大道芸人さ」と冗談を言って笑わせてくれましたが、これも職人の技なのだそう。古い椅子の布を張り替えて、新しい命を吹き込んだと笑顔で話してくれたのが印象的でした。
グルメ
【第1位】びっくりキャラメルサンデー
デザートと思いきや、実はきのこたっぷりのリゾット。マッシュルームと黒トリュフのペーストを混ぜたリゾットに、パルメザンを混ぜたホイップクリームに、甘口しょうゆとバルサミコ酢のソースで盛りつけ。見た目に味にダブルで驚きの一品。
<平均価格 15.5ユーロ(約 1,800 円)>
【第2位】私だけのメレンゲケーキ
低温で卵白をじっくり焼いたメレンゲのベースに、お好みのクリーム、季節のフルーツをのせてカスタマイズできる色鮮やかなケーキ。メレンゲは口の中に入れるとたちまち溶けてしまうほど柔らかく、クリームは甘さ控えめのヘルシーなデザート。
<平均価格 5.1ユーロ(約 600 円)>
【第3位】こだわりハムサンド
ふかふかのパンに、アボカドペースト、トリュフ入りゴーダチーズ、ハムとサラダを挟みトーストしたサンドイッチ。パリ産の手作りハムと溶ろけるチーズの相性は抜群。お昼の時間には、毎日地元の人で行列ができるほど大人気。
<平均価格 10ユーロ(約 1,170 円)>