ヨーロッパ オーストリア

音符が踊る♪ザルツブルク/オーストリア

初回放送
2019年8月20日
撮影時期
2019年5月
語り  
田畑智子

モーツァルト生誕の地として有名なザルツブルク。たくさんの教会や壮麗な建造物が並ぶ街には、ザルツブルク音楽祭をはじめ、数々のイベントで1年中音楽があふれます。一度は行ってみたい憧れの街を歩きます。

歩き方

街の基礎情報 ザルツブルク

場所:

ヨーロッパ中部

人口:

約15.6万人(2018年現在)

景色:

アルプスを望む中世の街

人々:

「音楽の魂」を持った人たちがいっぱい

産業:

観光業

交通手段:

ザルツブルクの見どころは徒歩で回ることが可能ですが、トラムやバス路線も整備されていて便利です。

行き方:

日本からヨーロッパの主要空港経由でザルツブルク空港へ。例えば東京からウィーンへの直行便で約12時間。ウィーン・ザルツブルク間は直行便で約50分。

通貨:

ユーロ
1ユーロ=約120円(2019年7月29日現在)

歩き方

ザルツブルクの歴史地区は、ザルツァッハ川を挟んで新市街と旧市街に分かれています。新市街から歩き始めました。新市街といっても、17世紀からの建物が並ぶ世界遺産の街並み。大司教が建てたという豪華な「ミラベル宮殿」、丘の上に建つ「カプツィーナ教会」など、歩けば次々と美しい光景が現れます。橋を渡ってお城のある旧市街へ。メインストリート「ゲトライデ通り」は観光客で大にぎわい。別の通りではジャズを奏でるミュージシャンにも出会いました。時計塔からはモーツァルト楽曲のカリヨンが鳴り響きます。

街を歩いてみて(ディレクター談)

撮影は5月中旬でしたが、なんと雪やひょうに見舞われ、とても寒い中でのロケでした。にもかかわらず、声をかけると寒空の下お話ししてくれた街の人たち。きっと、ご自分の街や仕事や家族に誇りを持っているからこそなのだろうな、と感動と感謝でいっぱいです。

写真ギャラリー

街のなりたち

ザルツブルクは「塩の城」という意味。近郊でとれる塩がもたらした財で繁栄を続けてきました。領主はカトリックの大司教。街を見下ろすように、大司教の城、ホーエンザルツブルク城がそびえています。大司教の統治は約1000年にも及び、壮麗な教会や宮殿が建てられると同時に、芸術や文化も発展していきました。あのモーツァルトも大聖堂や教会でオルガンを弾いています。また、ミュージカルで有名な「サウンド・オブ・ミュージック」もザルツブルクを舞台にした実話が元なんですよ。

出会い

街の「音大生」

指揮者のカラヤンも卒業した名門モーツァルテウム大学。音楽や芸術を学ぶ学生が世界中から集まっています。チェロを背負って自転車通学する学生に出会いました。お父さんがチェロのため自転車を改造してくれたのだとか。娘さんの夢を応援しているんですね。

街の「空中アクロバット」

ザルツァッハ川にかかるマカルト橋の下で空中アクロバットを楽しむグループを見つけました。お城をバックにシルクの布が鮮やかです。ここでのパフォーマンス、街も公認だそうで「歴史があるだけでなく、新しいことに挑戦できる街なのよ」と誇らしそうでした。

街の「看板」

旧市街きってのショッピングストリート、ゲトライデ通り。軒先にはさまざまな形の看板が。看板は元は字を読めない人のための店の目印。現在ではブランド店の看板が並びますが、それも昔ながらの鍛冶場で職人さんが作っているのだそうです。

グルメ

【第1位】ザルツブルガー・ノッケル

山をかたどった大きなスフレ。小麦粉と砂糖、黄身がちょっと入った卵白を泡立て、オーブンで焼きます。黄金色の生地に粉砂糖がかかった様は、ザルツブルク周辺の雪山にそっくり。冷めるとどんどんしぼんでいきますので、出来たてを召し上がれ。
<平均価格  14ユーロ(約1680円)>

【第2位】モーツァルト・クーゲル

モーツァルトの顔が描かれたチョコレートボール。ザルツブルクの菓子職人がモーツァルトをたたえるため考案したスイーツです。さまざまなメーカーで作っていますが、元祖のこのお店では、ピスタチオの入ったあん、ダークチョコなどが3層になっています。
<平均価格   1.4ユーロ(約168円)>

【第3位】カイザー・シュマーレン

ざっくり混ぜてぶつ切りしたパンケーキ。オーストリア中で人気のスイーツです。「カイザー」とは皇帝の意味。ザルツブルク郊外に狩りに訪れたハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に、簡単なおやつとして供したことから始まったという説があります。
<平均価格  10ユーロ(約1200円)>

ちょっとより道

いたずら好きの大司教!? ヘルブルン宮殿

ザルツブルク中央駅から南へバスで20分。17世紀に大司教の離宮として建設されたヘルブルン宮殿へ。庭園の至る所には「水の仕掛け」が施され、思わぬところから水が吹き出てくるため、観客はずぶぬれに。美しい細工が施された洞窟、水力で100体以上もの人形を動かす劇場など、昔の職人の技術の高さと、大司教の「遊び心」を楽しみました。

語り:田中卓志