2018年11月03日 (土)

週刊Mr.シップ 第百三十八回 「世界のいま」

政治とか経済とか社会のこととか、全部を知るのはすごい難しいことだなぁ〜って思ってたりする?

全てを知る近道って、実は世界のニュースだったりするんだヨーソロー。

 

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せかいまを見てると、いろんなニュースの理解度が深まったりするんだヨーソロー。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:34 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


  
2018年11月02日 (金)

いよいよ中間選挙

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こちらの方、Qと描かれたTシャツを着ていますね。

実は彼女は、トランプ大統領の熱狂的な支持者です。

なんでも、インターネット上で情報を発信している「Q」という謎の人物がいて、彼らはその「信者」だそうです。彼らによると、「Q」は「エリートや大手メディアが世の中を牛耳っている!」と主張していて、「トランプ大統領がそれと戦う救世主なのだ」と唱えているそうです。うーん、なんだか良くわかりませんね…。でもトランプ大統領の集会に行くと、必ずといっていいほど、この「Q」シャツを着た人たちがいるそうです。

トランプ大統領は、大手メディアは「フェイクニュース」だと呼んでいますよね。

そんな主張をまさにそのまま引き継いでいるのが「Q」というわけです。

 

「Q」の真偽はさておき、「大手メディアはフェイクニュースだ」と切り捨て、自分とは違う意見には耳を傾けないという主張は、トランプ大統領の誕生以来、分断が進んでいると言われる今のアメリカを象徴しています。そんな中、間もなく行われる中間選挙。その分断は進んでしまうのか?11月4日(日)の「せかいま」で展望します。そしてNHKでは、7日(水)の午前9時からは、中間選挙の開票速報もお伝えします。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年11月4日のゲストは、古坂大魔王です。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:21:35 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2018年11月01日 (木)

サウジアラビアとアメリカ

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2018年10月28日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのパックン、国際部禰津博人デスクです。

 

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トルコのサウジアラビア総領事館で起きたジャーナリスト殺害事件とその影響について、国際部中東・アメリカ担当の禰津デスクが解説しました。

 

この事件はサウジアラビアのムハンマド皇太子が関わっているのかが最大の焦点ですが、政府の言い分は二転三転しています。

 

サウジアラビア総領事館で殺害されたジャマル・カショギさん。

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サウジアラビア政府は、最初は「知らない」と関与を否定していましたが、事件発生から18日後、一転して「偶発的な事件」だとして関与を認めました。

その後、「事件は計画的だった」と認め、次第に追い込まれています。

ただ、ムハンマド皇太子の指示があったのではないかという疑惑については全面的に否定。

何としても皇太子を守りきって、幕引きを図りたいのが本音のようです。

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サウジアラビアの「次の国王」となるムハンマド皇太子はまだ33歳ですが、政治・経済・外交までほとんどの分野を主導しています。

人呼んで“ミスター・エブリシング”。つまり権力の全てを握る人物なんですね。

 

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サウジアラビアは厳格なイスラム国家で、世界で唯一、女性の運転が禁止されていましたが、ことし、ムハンマド皇太子がそれを解禁しました。

誰もできなかった社会改革にも手をつけているんです。

 

そうしたサウジアラビアを率いてきた実力者に疑惑の目が向けられているため、大騒ぎになっているわけです。

ムハンマド皇太子の関与は現状ではわかりません。

ただ、サウジアラビアが“暴走”した背景のひとつには、ムハンマド皇太子とアメリカのトランプ大統領の「蜜月関係」があると言われているんです。

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もともとアメリカとサウジアラビアは70年も続く同盟関係にありますが、トランプ政権になってその結びつきの強さに拍車がかかりました。

 

この2人の関係を見る上で重要なキーワードが2つあります。

1つ目がこちら「マネー」、お金です。

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サウジアラビアは石油がたくさんある世界最大級の産油国です。

 

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[ビジネスマンだったトランプ大統領にとってサウジアラビアは「カネのなる木」なんだヨーソロー]

 

お金以外にも、さらに2人の結びつきを決定づけたものがこちら。

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イランの存在です。

アメリカとイランは、長年の敵対関係にあります。

特にトランプ大統領は、とにかくイランが嫌いなんです。

「イランは核兵器を持とうとしている。世界各国のテロも支援している」と、厳しく批判してきました。

 

一方のサウジアラビアにとっても、イランはライバル関係にあります。

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ともに広大な国土を持つ中東の大国同士。

サウジアラビアからすればイランは、中東の覇権を争う敵対国で、激しく対立してきました。

ムハンマド皇太子はイランを“狂信者の国”と言っています。

さらに、「イランが核を持つならサウジも核を持つ」とも。

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トランプ大統領とムハンマド皇太子にとっての「共通の敵」イランによって、アメリカとサウジアラビアは結びつきが強まったんです。

 

それがどうして事件の背景にあるといえるのか。

トランプ大統領はムハンマド皇太子をいさめてこなかったのです。

ムハンマド皇太子はアメリカという大きな後ろ盾を得て、国内での締め付けを強めてきました。

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例えば、汚職撲滅を名目に、王位継承のライバルとなる王族や現職の官僚らをホテルに監禁して一斉に逮捕したり。

サウジアラビアでは、カショギさんのように反体制的なジャーナリストが数多く拘束されているとも言われ、人権侵害と言われかねないことが繰り返されたりしているんです。

 

カショギさんはもともとは王室に非常に近いジャーナリストでした。

王室関係の情報をたくさん持っていたとも言われていて、まさに“目の上のたんこぶ”のような存在だったんです。

 

今回の事件を生んだ土壌には、強権的な姿勢を強めるムハンマド皇太子と、人権問題に手ぬるいトランプ大統領との関係も一因としてあったのではないか、ということなんです。

 

そのアメリカとサウジアラビアにとっての「共通の敵」イラン。

トランプ大統領はこれまで国際社会の反対を押し切って、厳しい経済制裁をイランに科してきました。

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イランの様子を見てみると…。

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この1年で野菜が4割ほど値上がり、家賃は2倍になりました。

医療現場では薬が値上がり、人工透析の回数を減らさざるをえなくなっています。

観光地は閑散。欧米系の宿泊予約サイトからイラン国内のホテルがすべて削除され観光業にも大きな打撃となっています。

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通貨価値も(禰津デスクが)赴任していた7年前と比べて10分の1ほどまで落ち込んでいます。

 

深刻な状況ですが、トランプ大統領は、さらにイランの息の根を止めようと、次の一手を考えています。

それが、こちら。

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世界4位の産油国で、石油が生命線のイラン。

アメリカはその石油を対象に11月5日から新たな制裁を科そうとしているんです。

 

具体的にはイランとの石油取り引きに関わる企業はアメリカと取り引きできないようにします。

そうなると、アメリカとの関係を重視してイランの石油を買うのはやめようということになります。

イランの石油の輸出をゼロにしてしまおうという狙いなんです。

 

この制裁が始まれば市場に出回る石油が減り、世界中に出回る石油も減って、価格が上がる可能性があります。

 

強気なトランプ大統領ですが、実はアメリカ国内では、サウジアラビアへの制裁を求める声が国民や議会からあがっています。

 

すでに、事件への関係が疑われる20人以上のサウジアラビア人のアメリカ入国を禁止しました。

今後資産凍結などさらに厳しい対応をとったり、サウジアラビアとの関係を見直したりすることになれば、

世界最大級の産油国サウジアラビアが不安定になって、石油市場に影響が出るおそれがあります。

そうなると日本にとっても対岸の火事ではありません。

殺害事件の今後の捜査の進展、トランプ大統領の動きによっては影響を大きくうける可能性も出てきます。 

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これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年11月4日のゲストは、古坂大魔王です。    

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:22:15 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2018年10月27日 (土)

週刊Mr.シップ 第百三十七回 「ブラジルにもトランプ?」

今月28日にブラジル大統領選があるんだけど、大変なことになってるらしいぞ。

 

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トランプ大統領のマネをしてるつもりなのかな。

せかいま放送中も結果がどうなるのか、ソワソワしちゃうヨーソロー。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:12:54 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


  
2018年10月26日 (金)

コンゴ人医師の功績

 

今年のノーベル平和賞を受賞することが決まった、アフリカ・コンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ医師。性暴力の被害にあった女性の治療にあたってきた功績が評価されました。

彼の活動を描いたドキュメンタリー映画があります。

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映画の名は「女を修理する男(2015年製作)」。まさに、産婦人科の医師としてムクウェゲ氏が行ってきた活動を端的に表したタイトルです。コンゴ民主共和国の東部では、金やすずなどの豊富な鉱物資源を巡って様々な武装勢力が争いを続けています。武装勢力は地元住民に対する性暴力を繰り返し、ムクウェゲ医師がこれまでに治療した被害女性は4万人を超えています。自らの危険も顧みず、武力紛争での女性に対する性的暴力を根絶するために力を尽くしているのです。

 

この問題に20年以上にわたって関わり、ムクウェゲ医師の活動を日本に紹介してきた人がいます。

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立教大学 特定課題研究員の米川正子さんです。国連職員としてコンゴ民主共和国に勤務した経験があり、帰国後も現地の紛争や性暴力について研究を続けています。おととし、日本で「コンゴの性暴力と紛争を考える会」という任意団体を立ち上げ、映画「女を修理する男」の日本語字幕監修も担当しました。

 

ムクウェゲ医師のノーベル平和賞受賞決定は、日本でコンゴ民主共和国の問題を知ってもらうための大きな機会になると米川さんはいいます。また、ムクウェゲ医師もそう語っているように、世界中の戦争や紛争地での性暴力を無くすために何が必要か考えるきっかけにもできればと考えています。米川さんは、今、大学で指導している学生たちと一緒に、「女を修理する男」の上映会を企画しているそうです。その様子もまた、「せかいま」でご紹介したいなと思っています。

 

映画「女を修理する男」は、来月(11月)から12月にかけて、東京や大阪、茨城で上映での上映が予定されています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

女を修理する男|cinemo 】※クリックすると情報ページが開きます。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年10月28日のゲストは、パックンです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:10 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2018年10月25日 (木)

日本と中国の経済協力

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2018年10月21日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの石丸謙二郎さん、国際部松田智樹デスクです。

 

10月26日、日中首脳会談が予定されていますが、いま日本と中国の経済関係に大きな変化が起きようとしているんです。

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中国担当・松田智樹デスクが解説しました。

 

中国では政府が、「イノベーション=技術革新」を積極的に支援し、ここ数年で急速な発展を遂げています。

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中国で開発された新製品を集めた展示会では、座るだけで心拍数や血圧が測れる便座や、砂漠など水のない場所で水を作り出せる機械などが展示されています。

 

中国の中でも、最先端の技術が生み出されている街が、こちら。

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中国南部の深圳(しんせん)です。

ITやハイテク産業が集まっていて、“中国のシリコンバレー”とも呼ばれています。

 

日本からも、政府や企業の関係者が毎日のように視察に訪れています。

民生用ドローンで世界シェアの7割を占めるとされる中国の会社も、この深圳から誕生したんです。

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スタジオに中国のドローン(模型)がやってきました。

 

深圳の成長スピードは“世界最速”とまで言われているんです。

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深圳はむかし人口3万人の程度の小さな漁村だったのですが、30年余りで1200万人を超える「製造業の一大拠点」になりました。

日本で言うところの「秋葉原」のような電気街もあります。

その広さは秋葉原の30倍ほどもあります。

 

その深圳では次々と、ベンチャー企業が誕生しています。

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中国の強みは「スピード」と「低コスト」。

スタジオの中国ドローンもなんだか得意げです。

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さらに中国は、投資家から資金を集めやすく規制も比較的ゆるいなど、チャンスをつかみやすいと言われているんです。

 

順調そうに見える中国経済ですが…

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実は最近、雲行きが怪しくなってきているんです。

 

中国全体の経済がどうなっているのか、工場の中に入ってみましょう。

まずは、アメリカとの貿易の問題です。

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トランプ大統領は、今後中国からのすべての輸入品に関税を上乗せする構えも示していて、もしそうなると、中国経済に大きな痛手となります。

 

さらにうまくいっていない問題があります。

それが、中国の習近平国家主席が5年前に提唱した、巨大な経済圏構想「一帯一路」です。

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中国は、アジア、そしてヨーロッパを陸上や海上で結び、大きな経済圏を作ることを目指しています。

しかし、その一帯一路がうまくいっていません。

 

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[中国の巨大な経済圏構想「一帯一路」には、ある「わな」があるんだヨーソロー]

 

途上国などに、鉄道や港などのインフラを整備するプロジェクトをたくさん進めている中国。

しかし、コストがかかるからと計画が白紙になったり、借金が返せないため中国にインフラの運営権を奪われたりする途上国も出てきています。

借金に苦しんでいる国からすると、「一帯一路」に参加している場合ではないんです。

そのため、中国への信頼がだんだんと落ちてきているんです。

そこで中国が近づいた重要な国がこちら。

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日本です。

「一帯一路」に含まれていない日本ですが、どうして中国が日本に近づいたのかというと、日本に対する世界の信頼が高いからなんです。

例えば日本は、途上国支援としてお金を貸すとき、費用が適切か、返済計画はどうなっているかなど、事前にしっかりとチェックします。

 

中国は、日本と協力することができれば、信頼を取り戻すとともに日本のやり方も学べるのではないかと考えているんです。

 

日本も中国に協力する方針です。

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実際に安倍総理大臣も、ことし5月に中国の李克強首相が日本に来たとき、「競争から協調へ」とスピーチしました。

 

そして今週、安倍総理大臣が中国を訪れるときに、ある会議が予定されています。

会議のテーマは「日本と中国による第3国市場協力」です。 

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第3国とは、日本と中国以外の国、例えばアジアやアフリカのことです。

会議では、第3国のインフラをどう整備するかが話し合われ、日中の関係者1000人が参加する予定です。

具体的なプロジェクトの1つがこちら。

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日本と中国の企業が協力して、発電所に使う設備をどうやって売り込むのか、意見を交わします。

それだけでなく、両国の政府が民間の動きをどう後押しするかも議論されるそうです。

 

これまでライバルだった中国と協力していくことに不安もありますが、日本が「したたか」に付き合っていくことで、利益を得られる可能性もあります。

中国の強みは、はじめに述べたように「スピード」と「低コスト」です。

日本は中国の安い部品を使ってコストを下げ、スピードを生かして開発を進めることもできます。

日本の技術力と、中国の強みを融合して新たな設備を開発すれば世界の市場を一気にリードすることができるかもしれません。

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ただ、注意しなければならないのが、「技術の流出」です。

中国ではいまだにコピー商品の問題があり、一緒に開発するなかで、日本の最新技術をコピーして転用されてしまうことがあるかもしれません。

日本政府としては、中国政府に対してきちんとした取り締まりを求めていく考えです。

 

日本が中国と協力して、日本企業のビジネスチャンスを広げることができるのか、これからの展開に注目していきたいと思います。

 

 

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これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年10月28日のゲストは、パックンです。

   

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:33 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2018年10月19日 (金)

アメリカ中間選挙に向けて

 

来月(11月)6日に行われるアメリカの中間選挙。日本時間の7日(水)、NHKではその結果について、開票速報でお伝えします。そちらの放送にも携わる事になった私が、いつもチェックしているのがこちらです。

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「トランプ大統領への審判~中間選挙2018」というサイトで、NHKニュースのサイトから入れます。先日、「せかいま」の中でも少しご紹介しましたよね!共和党、民主党が上下両院でそれぞれ何議席取りそうか、最新情勢を見られるほか…。 

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そもそも中間選挙って何?など、基本的な事も分かります。来月の投票日前には、せかいまでも、また中間選挙についてお伝えしたいなあと思っていますが、それまでの間、ぜひこちらのサイトもチェックしてみてくださいね!

※写真をクリックすると情報ページが表示されます

 

 

そして、今度の日曜日(21日)の放送で登場するのは、中国のハイテク産業です。中国ではここ数年、起業ブームが続いています。中国のシリコンバレーと呼ばれる都市、深センの様子や、そこで挑戦する日本人の起業家についてもお伝えします。新しい成長のエンジンとして技術革新=イノベーションを積極的に支援している中国。来週、日本と中国の企業関係者などが集まって、東南アジアなどでのインフラ整備や、中国とヨーロッパを結ぶ鉄道を活用して物流事業を拡大したりするプロジェクトについて検討する会議が開かれます。その背景には、この番組でも何回も登場した、中国が掲げる“ある構想”がうまく行っていないという事情があるそうなんです!!21日の放送、ぜひご覧ください。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年10月21日のゲストは、石丸謙二郎さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:12:59 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2018年10月18日 (木)

EU離脱まであと半年

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2018年10月14日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの野間口徹さん、国際部松木昭博デスクです。

 

2年前にイギリスで、EUからの離脱を問う国民投票が行われました。

その結果、EUを離脱するということが決まりましたが、EUとの交渉がうまくいっていません。

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前ロンドン支局長・松木昭博デスクが解説しました。

 

離脱の日は、来年3月29日。あと半年を切っていて時間がありません。

このまま時間切れになると、日本の企業に大きな影響が出るかもしれません。

イギリスに進出している日本企業は、およそ1000社。

トヨタや日産の工場があり、車が作れなくなるのではないかと心配しています。

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金融業界では、イギリスがEUから抜けた後、EUで仕事を続けられるよう、他の国に新たな拠点を作っている会社もあります。

 

離脱交渉がうまくいっていないのは、イギリス国内でも意見がまとまらず、EUとの交渉が難航しているためです。

 

ここからは、テムズ川にかかる「タワーブリッジ」という有名な橋の模型を使って説明します。

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今回の主人公は、イギリスのメイ首相です。

 

メイ首相は2年前の国民投票の後、急きょ、首相に就任しました。

「離脱を成功させる」ことがメイ首相の役割ですが、成功させるためのいい案をなかなか示せていません。

EUからも「どうなるんだ!」、イギリス国内からも「どうなるんだ!」と責められ、板ばさみの状態なんです。

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現地の税所支局長にいまのイギリス国内の様子を聞いてみました。

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イギリスの空気は、「不満」と「不安」がごちゃませになったような感じです。

国民からすれば来年以降、国がどうなっていくのかわからない。

これまでのようにヨーロッパとのビジネスができるのか、留学や旅行が自由にできるのかなど、心配の種はつきません。

この後どうしたらいいかという、イギリス国民の意見は割れています。

 

そもそも、なぜ2年前にイギリスがEUを離脱しようという国民投票が行われたのか。

イギリスにはEUを離脱したい理由がいくつかありました。

・EUのほかの国から移民が来るのを止めたい。

・EUのメンバー費として出す予算を、自分たちのために使いたい。

これらについては、離脱することでほぼ解決できるのですが、まだうまくいっていないものがあるんです。

 

それは、イギリスが目指す今後の「貿易」の問題なんです。

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「イギリス流で世界と貿易したい」。

これを実現するためのうまい案が見つからないため、交渉が難航しています。

 

イギリス流の貿易とは、「自分たちで決めたルールで貿易をしたい」と言うことです。

イギリスは今はEUに加盟していますが、EU以外の世界の国、例えば日本と貿易するには、EUで決めたルールを守らなければならないんです。

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例えば、関税は勝手に決められません。

製品の規格や食品の安全性も、EUの基準を満たしていないと輸入できません。

つまり、EUのルールに縛られているんですね。

 

独自のルールで貿易をしたいイギリス。

そのほうが、経済が急成長している中国やインド、東南アジア、今後成長しそうなアフリカなど、世界の国々と、直接利益になる貿易ができる、経済成長もできる、と考えました。

 

しかし、イギリス流の貿易を進める上で問題になったのが、EUに加盟しているお隣の国「アイルランド共和国」です。

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アイルランド島の北側の地域はイギリスの領土です。

イギリスとは唯一、陸続きのこの国との間には、実は難しい歴史があるんです。

 

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イギリスとアイルランドの関係は特殊なんだヨーソロー。

 

イギリスの領土である北アイルランドとアイルランドの国境地帯では車も自由に行き来し、パスポートも必要ありません。

1日に3万人が国境を行き来しているとも言われています。

 

今はイギリスもアイルランドもEUの国なので、税関のチェックも必要なく関税もかかりません。

しかし、EUから離脱すれば、税関や関税が必要になります。

その「貿易の境界線」をどこでひくのか、メイ首相とEUが揉めているんです。

 

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普通なら国境で線を引きますが、やっと紛争が終わって行き来も自由になったアイルランドと、再び分断をイメージするような事はしたくないんです。

これは、メイ首相もEUも意見が一致しています。

 

そこで、EUが出した案がこちら。

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アイルランド島と、イギリスの大きい島・グリートブリテン島の間に、「貿易の境界線」を引いたらどうかという案です。

つまり、北アイルランドはこれまでと同じEUのルールに従う地域にしておくのはどうかという案です。

これに対してメイ首相は、イギリス国内で2つのルールが存在してしまうため、反対しています。

 

そして、メイ首相が出した案がこちら。

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これまで通り、「境界線をなし」にしようという提案です。

EUとの貿易は、税関のチェックもなし、関税もなし。

それなのに、世界とは自由に貿易をするということです。

 

これについてEUは、イギリスの都合だけを優先させている「いいとこ取りだ!」として、反対しています。

 

一方、イギリスにとって都合が良いはずの“メイ案”ですが、イギリス国内からも「EUのルールに縛られたくない」という反対があるんです。

「境界線をなし」にしたら、せっかく離脱をしても、ある程度EUのルールに従わなくてはなりません。

実際にメイ首相も、「ある程度従う」と言っています。

「きっぱり離脱すべき!」という国民からは本来の目的である「イギリス流の貿易ができない!」と反発され、まさに板ばさみのメイ首相。

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EU離脱のためには、両方を説得しなければいけません。

18日に行われるEU首脳会議で、イギリスとEUは、どうにかうまくいく案はないかと知恵を絞ることになります。

もし、ここでEUと合意に持ち込めたとしても、合意内容を持ち帰り、イギリスの議会に承認してもらわなければならず、見通しは明るくありません。

メイ首相がリーダーを務める政党の中には、“メイ案”反対派が20%〜30%もいます。

反対派は、EUとの合意内容に納得いかなかった場合は、議会で反対すると表明しています。

 

この板ばさみを乗り越えられないと、何も決められない白紙のまま、離脱する3月を迎えてしまいます。

そのとき、どれだけ混乱するかは未知数です。

 

Mr.シップもイギリスとEUの未来を案じて、テムズ川に航海に出たみたいですが・・・

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これでわかった!世界のいま

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出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年10月21日のゲストは、石丸謙二郎さんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:22:40 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2018年10月12日 (金)

時計の日数

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広島市の原爆資料館にあるこの時計。丸い時計盤の下に、2つ数字がありますよね。上の「26729」の数字は、1945年8月6日に広島に原爆が投下されてからの日数。下の「302」は、世界で最後に核実験が行われてからの日数を示しています。10月11日、原爆資料館の学芸員にお願いして、写真を撮って送ってもらいました。

 

実はこの数字、撮影前日までは「403(日)」でした。

「403」→「302」に減った理由は、アメリカが去年12月に行っていた核実験。

核爆発を伴わない臨界前核実験を行っていたことが、昨日(10日)明らかになり、原爆資料館では、抗議の意思を示すために時計表示の切り替えが行われたのです。

切り替え前の「403」は、去年9月の北朝鮮による核実験からの日数でした。それが、アメリカが核実験をしたとされる12月13日から数えた日数「302」に“減った”というわけです。北朝鮮にさんざん非核化を迫っているはずのアメリカが、自国では核実験を行っていたんですね。

 

写真を送ってくれた学芸員に伺うと、

表示の切り替えが行われた時、時計の周りには多くの日本人や外国人の来館者が集まってその様子を見つめていたそうです。これ以上、時計の日数が減らされる事がないよう願います。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年10月14日のゲストは、野間口徹さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:02 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2018年10月11日 (木)

アメリカ 中間選挙まで1か月

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2018年10月7日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの矢沢心さん、国際部石山健吉デスクです。

カーモンベイビーアメリカ♪

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ポルノ女優との不倫疑惑、巨額脱税疑惑、暴露本の出版と、スキャンダルが絶えないトランプ大統領ですが、

いよいよ1か月後に迫ってきたのは中間選挙です。

 

トランプ大統領は、本当に国民に支持されているの?

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アメリカ担当・石山健吉デスクが解説しました。

 

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来月6日に行われる中間選挙。4年に1度の大統領選挙の間にあるから「中間選挙」といいます。

 

日本の国会にあたる連邦議会の議員を選びます。

トランプ大統領の共和党が勝つのか、反トランプの野党・民主党が勝つのかが焦点で、

トランプ大統領の“審判”の場と言える選挙です。

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スキャンダルが相次いでいるトランプ大統領ですが、固い支持基盤があるんです。

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最新の支持率は約40%。

この支持率はどんなスキャンダルがあっても、就任以来ほとんど変わっていません。

 

なぜそんなに根強い支持を維持できるのかというと、3つの要素が挙げられます。

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1つ目は、「白人労働者」です。

この層の不満や不安、危機感をすくい上げるという主張を徹底して展開しています。

例えば国内の産業を守ろうという貿易政策だったり、移民への強硬な政策だったりと“白人労働者層を守る”という訴えをとても重視しています。

 

2つ目は、「経済」。アメリカはいま、失業率が50年ぶりの低水準で、経済が絶好調です。

3つ目は、「宗教」。

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トランプ大統領は、アメリカ国民の4分の1を占めるとされる最大の宗教勢力「キリスト教福音派」の支持者でもあるペンス副大統領を起用して、福音派が望むような政策も次々に打ち出しています。

 

さらにトランプ大統領には、もうひとつ巧みな戦術があります。

それが「フェイクニュース」というバリアです。

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フェイクニュースとは「嘘のニュース」という意味です。

真偽に関係なく数々の疑惑を、「フェイクニュースだ!」と言ってバリアのように跳ね返しています。

ニュースを流している主要メディアを「エリート集団」と位置付けて、バリアの内側にいる白人労働者の敵に仕立て上げることに成功しました。

すると、バリアで覆われた人たちは、メディアがいくらトランプ大統領を批判しても信じません。

そのため、どんな疑惑が出ても支持は揺るがないのです。

その結果、共和党の支持者に限ってみればトランプ大統領の支持率は9割近くにのぼっています。

 

今回の中間選挙では、その人気にあやかろうとする“ミニトランプ”とも言える共和党の候補が続出しています。

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ミニトランプとはトランプ大統領が言っているような、「国境の壁」の建設だったり、「フェイクニュース」だったり、それをそのままそっくり真似て忠誠を誓うような主張をしています。

 

トランプ大統領にとって、この人気を維持するためにとても大切なのが連邦議会。

アメリカでは実は、この議会がとても大きな力を持っています。

 

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アメリカ議会の権限というのは、本当に大きいんだヨーソロー

 

議会には、上院と下院があります。

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今は上院も下院も、トランプ大統領の共和党が過半数以上の議席を持っています。

 

今回の中間選挙で、今と同じ過半数の議席を維持したいトランプ大統領ですが、

最新の世論調査では、上院では手堅く過半数に迫っているものの、下院では野党・民主党が共和党を上回り、猛追しています。

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民主党の巻き返しのために登場したのが、この人です。

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「政治の暗黒から、人々が目覚めようとしている。」

 

民主党はイメージカラーの青をとって「ブルーウェーブ」という、うねりを作り出そうとしています。

民主党のうねりはこれだけではなく、トランプ大統領に軽視されていると感じる女性たちの運動「ピンクウェーブ」や、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちの「レインボーウェーブ」と広がりを見せています。

 

もしも、今回の中間選挙でトランプ大統領の共和党が反トランプの民主党に負けると、民主党との駆け引きが激しくなり、政策などいろいろなことが進まなくなります。

さらに、これまで跳ね返してきた数々の疑惑の追及が厳しくなることが考えられます。

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なかでも政権発足からトランプ大統領の足元を揺さぶり続ける「ロシア疑惑」は、捜査の結果何らかの犯罪の疑いが出れば、「弾劾」つまり、クビにしようという声が高まることもあるかもしれません。

 

そして、トランプ大統領の共和党が反トランプの民主党に負けると、外交問題はどうなるのでしょうか。

 

予測不可能の直感外交がトランプ流の売りなので予測は難しいですが、

北朝鮮の核問題では、歴史に名を残そうと目に見える成果を求めるのではないでしょうか。

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中国に対しては、強硬路線を支持する声があるため、変化はないのではないかと思います。

そして日本とは、貿易交渉が始まったばかり。

通商問題はトランプ大統領にとって最優先事項。より厳しい要求を突きつけてくることが予想されます。

 

中間選挙の結果が外交に影響することはあまりなさそうです。

 

では、トランプ大統領にとって最も重要な目的は何かというと…自分の再選。

つまり2年後の大統領選挙での勝利です。

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そのためには、負けて慎重になるというよりむしろ「うまくいかないのは反対する勢力のせいだ」などと言い出してさらに強硬で攻撃的になるかもしれません。

まさに、トランプ大統領にイエスというか、ノーというかの戦いなんです。

アメリカ国民がどんな審判をくだすのか注目したいですね。

 

 

NHKでは今回のアメリカ中間選挙が詳しくわかるWEBサイトを公開しています。

アメリカ中間選挙2018|NHK NEWS WEB    ※クリックすると情報ページが開きます。

ぜひご覧ください。

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

 

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投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:13:00 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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