2019年05月23日 (木)

1.ケタはずれ!インド総選挙 2.ヨーロッパ議会選挙

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2019年5月19日の出演者のみなさんです。

左から、Mr.シップ、永井伸一キャスター、ゲストの福田萌さん、坂下千里子さんです。

 

この日の時間割です。

1時間目「ケタはずれ!インド総選挙」

2時間目「ヨーロッパ議会選挙 イギリスでは第2の国民投票?」

3時間目「分断のパレスチナつなぐサッカー大会」

 

インドでは、5年に1度行われる総選挙の最終盤。

そのスケールがケタはずれ!?なんです。

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いろいろな数字「9億」「2300」「100万」「7」が書いてありますが、みなさん何の数字かわかりますか?

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有権者の数は9億人。

政党の数は2,300以上。

投票所がおよそ100万か所。

投票は、4月11日から5月19日まで7日にわけて行われます。

こうした規模からインドの総選挙は「世界最大の選挙」と言われています。

 

インドのバラナシという町から太勇次郎ニューデリー支局長が解説しました。

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気温40度のバラナシでは、最後の投票が行われています。

太支局長の後ろに流れているのはガンジス川です。

インド国民の多くを占めるヒンドゥー教にとって最も神聖な川で、ここで沐浴すると罪を洗い落とすことができると信じられています。

 

世界最大の選挙でとにかく時間がかかるインドの選挙では時間を短縮するために、こちらのような電子投票の機械が使われています。

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投票の仕方はとても簡単で、支持する政党のボタンを押すだけです。

インドは読み書きできる人の割合が73%と低く、間違わずに投票できるように政党のマークや写真を使うなどして配慮しているんです。

 

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スタジオにはガンジス川をイメージしたセットを用意しました。

 

今回の選挙は543議席を争う選挙で5年に1度行われます。

各政党は事前に首相候補を決めて選挙にのぞみます。

つまり、事実上の国のリーダーを決める選挙なんです。

現在のインドの首相はこの人。

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モディ首相です。こちらのお面は選挙グッズで、ほかにも、うちわなどもあります。

インドではこうした選挙グッズを使っての選挙戦が、とても盛り上がるんです。

このモディ首相が続投できるかどうかが、今回注目されているんです。

貧しい紅茶売りの家の生まれで首相までのぼりつめ、5年前に首相になってから、次々と経済政策を打ち出しました。

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[インドのモディ首相についてオレが説明しヨーソロー]

 

5年前の選挙では圧勝したモディ首相。

モディ首相の経済政策により、インドは毎年7%前後の高い成長を続けてきました。

この経済政策こそが、今回の選挙の大きな争点なんです。

モディ首相がインド経済を急速に成長させたと評価する人がいる一方で、国民の半分以上を占める農家の人たちは、経済成長の恩恵を受けていないと不満を爆発させています。

その不満の受け皿となっているのが…

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最大野党を率いるラフル・ガンジー氏です。

「ガンジー」と言われると、インド独立の父をとして知られる「マハトマ・ガンジー」氏を思い浮かべますが、その子孫ではありません。

ただ、ひいおじいちゃん、おばあちゃん、お父さんも首相を務めたインド政界の御曹司なんです。

選挙では農家への支援を公約の柱に掲げて支持拡大を図っています。

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投票前の世論調査では、モディ首相が続投できるかどうか微妙だという見方も出ていたんです。

 

そこで、モディ首相が続投の秘策としたのがこちらです。

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ヒンドゥー教はインド国民のおよそ8割が信じている宗教です。

そのヒンドゥー教徒の支持をしっかり固めようとしています。

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しかし、ヒンドゥー教を重視するモディ首相の姿勢は、新たな火種も引き起こしています。

舞台となっているのは、インドとイスラム国家のパキスタンが長い間領有権を争っているカシミール地方です。

ことし2月、インドの治安部隊がパキスタンのイスラム過激派組織から自爆攻撃を受けました。

それ以降、両国の間では軍事的緊張が高まっています。

こうした中、モディ首相はインド北部の町で大規模な選挙集会を開きました。

10万人が参加したこの集会で、パキスタンとの緊張関係を引き合いに出し、ヒンドゥー教徒の結束を訴えました。

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ヒンドゥー教徒の意識が高まる中で、宗教対立が激しくなる心配が出てきました。

国民の分断も高まっているんです。

もともとモディ首相は、ヒンドゥー教徒寄りともいえる方針を打ち出していたこともあり、そうした雰囲気に乗じた過激なヒンドゥー教徒たちによるイスラム教徒を狙った暴動や殺人事件が1年間で800件を超えました。

 

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今回の総選挙のキーワードは「ゾウ使い」。

 

インドはよく大きなゾウに例えられます。

ゾウは、国際社会の中で存在感を高めてきましたが、体が大きすぎるがゆえの難しさも抱えています。

貧富の格差が拡大し、社会の多様性が失われつつあると感じます。

世界最大の民主主義国家のゾウ使いに誰が選ばれるのか、選挙の結果が注目されます。

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2時間目は、EU離脱を控えたイギリスについてお伝えしました。

10月まで先送りが決まったイギリスのEU離脱ですが、5月23日~26日にかけて5年に1度の「EU議会選挙」があります。

EUに加盟している27の国、それぞれの有権者がその国の議会とは別に、EUの議会に送る議員を選びます。

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本来はヨーロッパ全体をどうするかということが争点になる「EU議会選挙」ですが、イギリスでは「大混乱に陥った離脱の問題をどうするの?」という議論ばかりが出ています。

そのため、“2度目の国民投票”とも言われています。

イギリスでは「離脱派」と「残留派」の対立は激しくなっていて、今回の選挙に合わせて新しい政党が次々と出来ているんです。

こちらを使って解説します。

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今、注目されているのが「離脱党」です。

離脱が実現しなくてイライラしている人たちの支持を集めていて、世論調査では支持率は34%とトップを走っています。

 

残留派も「チェンジUK」という名前の新しい政党を立ち上げ、もう1度国民投票を行って、イギリスをEUに残留させるしかないと主張しています。

しかし、こちらの世論調査での支持率は5%と低調です。

ただ、2回目の国民投票を求めているほかの政党の支持率と足すと、残留を求める勢力は31%で離脱党の34%に迫っています。

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メイ首相が党首を務める保守党はというと、もはや選挙で勝てるとは考えていません。

いまの焦点は、いかに党の傷を浅くするかという感じです。

保守党が行った調査では「党員の64%がファラージュさんが作った離脱党に投票する」と答えたということです。

保守党ではEUの議会選挙が終わったらメイ首相が辞任し、その後継者を選ぶ党首選挙が始まる可能性が出てきました。

そもそもイギリスから見ると、縁を切りたいEUに代表を送り込むというおかしな選挙です。

国民からは「どの政党を支持したらいいのかわからない」という戸惑いの声も多く聞かれます。

保守党の中で新しいリーダー選びという内輪の問題に時間をとられていると、あっという間に10月の離脱期限を迎えることになります。

気がついたら秋だったということにならないよう願いたいものです。

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これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年5月26日のゲストは、吉沢悠さんです。

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:13:00


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