2019年8月

2019年08月31日 (土)

週刊Mr.シップ 第百七十六回 「中国の老人」

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北京の近くの北戴河って場所で行われる会議だから「北戴河会議」って言われてるらしいぞ。

詳しくは明日(9月1日)の放送を見てくれヨーソロー。

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:19:02 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2019年08月30日 (金)

気になります...

ワタクシも夏休みをいただき

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南米・ペルーに行ってきました!

本当です!!

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ズバリ、マチュピチュを訪ねました。

感動して…

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「オレとマチュピチュ」

しっかりセルフショットも・笑。

 

マチュピチュをもっと上から見ようと、

1時間ほど歩いて撮影した写真がコチラ。

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気になったのが、ちょっとガスがかかったように見えたこと。

現地のガイドに聞いてみたところ、

近くで焼き畑をしていることと、

最近マチュピチュの近くで森林火災があったそうで、

その影響かもとのこと。

 

そして初めて知ったのですが、

マチュピチュは、実はアマゾンに近いところにあるんです!

そのアマゾンでは記録的なペースで森林火災が起きていますよね。

初めて訪ねたペルーで、アマゾンの火災がとても気になるようになりました。

 

そこで、今週の「せかいま」では、

アマゾンで一体何が起きているのか、お伝えします!

ぜひご覧ください!!

「せかいま」のホームページ

https://www4.nhk.or.jp/sekaima/ )

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「とても気になります…」

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年9月1日のゲストは初登場!フローラン・ダバディさんです。

 

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:16:16 | カテゴリ:永井伸一の目指せ100点満点! | 固定リンク


2019年08月29日 (木)

異常気象だけじゃない 世界が変わる!?温暖化

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2019年8月25日の出演者のみなさんです。

左から、永井伸一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのサヘル・ローズさん、土屋敏之解説委員です。

 

「世界の天気、なんか最近、変だよな~」。

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家を壊してしまうほどの雨や、作物が枯れてしまうほどの日照り。

そして山火事。

世界で起きている異常気象、地球は大丈夫なのでしょうか。

そこで、きょうの1時間目は、もうホットけない!「地球温暖化」です。

 

温暖化問題は、いまフランスで開かれているG7サミットでも、26日に話し合われる予定です。(8月25日の放送日時点)。

現地で取材している小島記者に聞きました。

議長国フランスのマクロン大統領にとっては、本当に重要な、同時に最も難しい課題となっています。

というのも、大きいのが温暖化対策に後ろ向きなアメリカのトランプ大統領の存在です。

対策を進めたいマクロン大統領との溝は深く、トランプ大統領の方針を転換させるのは簡単ではありません。

一方で、ヨーロッパではいま、温暖化対策を求める若者の運動が各国に広がり社会現象となるなど危機感は高まっています。

サミットの開幕に先立って、会場の近くでは数千人が参加してデモも行われました。

温暖化対策を迫る声が強まっていてG7としてこうした声にどう応えるか問われています。

 

温暖化問題に詳しい土屋敏之解説委員が解説しました。

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こちらの「せかいま温室」で、地球温暖化を見ていきます。

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温室のなかに入っているのが「地球」です。

地球温暖化の原因は「温室効果ガス」。

具体的には、二酸化炭素やメタンなどのことです。

これらは、地球の空気中に言わば熱をため込む働きをするんですが、もともと空気中には自然に温室効果ガスがある程度含まれていて、これが全くなかったら地球の気温は氷点下19度ぐらいだった、とも見積もられています。

温室効果ガスが適度にあるおかげで、私たちが住みやすい温度になっているんです。

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ただ問題は、この温室効果ガスが増えすぎていて「過剰に熱をため込んで温暖化が進んでいる」ということなんです。

18世紀に産業革命が始まりましたが、この温度計はその頃の気温を0℃として、そこからどれだけ世界の平均気温が上昇しているか表しています。

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現在すでに、世界の平均気温は、およそ1度上昇しています。

「たった1度」ですが、それだけでも既に異常気象など被害も出ています。 

さらに、このまま温暖化が進むとおよそ80年後には、最大4点8度上昇するとも予測されています。

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気温が上がると海水が膨張したりして、海面が上昇します。

海抜の低い太平洋の島国などは、今すでに水没の危機にも直面しています。

さらに将来、もし南極などの氷まで溶け出すようなことになれば、もっと大幅に海面が上昇して大変な事態になってしまいます。

 

それだけではありません。

地球温暖化で鍵になるのは「水の循環が極端になる」という問題です。

ふだん陸や海からは水分が大気中に蒸発し、雲を作り雨になって循環しています。

それが、気温が上がると海や陸から蒸発する水分が増えますから、乾燥した土地はますます水分を失って乾燥が進み、干ばつなどにつながります。

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一方で、その水分が雨になって降る場所では、これまでより大雨が降ったり、強烈な台風・暴風雨に見舞われたりします。

 

具体的な場所で見てみると、日本やアジア南部などのもともと雨が多い地域では、大雨や洪水が頻発するようになっていきます。

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一方、アフリカやヨーロッパなどの降水量の少ない地域では干ばつや森林火災が相次ぐなど、各地で災害が深刻化すると考えられるんです。

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こうした温暖化は、各国の政治的な問題まで引き起こしています。

北極海にあるデンマークの自治領グリーンランドは、島の8割以上が氷に覆われていますが、その氷がいま、急速にとけています。

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本来は氷の上を走るはずの犬ぞりも、溶けた氷の水の上を走っています。

 

そんななか、この氷の中から、ある秘密が呼び覚まされようとしています。

1959年、東西冷戦のさなかに、旧ソビエトに届くミサイルを配備する計画のため、アメリカ軍の秘密基地「キャンプ・センチュリー」が氷の奥深くに建設されました。

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最大200人の兵士が駐留でき、豊富なメニューが揃った食堂や、診療所、さらには教会まで備えた大規模な基地でした。

基地内の発電には原子力が使われました。

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ところが建設開始から8年。

周囲の氷が予想以上に動き、崩壊の危険があることから基地は閉鎖されました。

アメリカ軍は、氷によって永久に封印できると考えて廃棄物を放置していましたが、温暖化によって、その想定が崩れたのです。

 

市民の間には不安と怒りの声が広がっています。

「私たちは海のものを食べていますから心配です」。

「アメリカ軍が除染するべきだったのよ!」。

 

温暖化は、グリーンランドを含めた北極海をめぐる国際情勢に大きな変化をもたらしています。

北極圏の氷が少なくなったことでアジアとヨーロッパを結ぶ新たな航路としての可能性が膨らみました。

天然資源の確保、さらに軍事拠点としての価値も高まっています。

このためトランプ大統領は今月突如、グリーンランドの買収に意欲を示しました。

「戦略的に魅力的だし関心はある。大きな不動産取り引きだ」。

 

沿岸国ではない中国も、北極海の航路を「氷上のシルクロード」と名付け、経済圏構想「一帯一路」を北極圏まで拡大しようとしています。

温暖化で北極圏の氷が少なくなったことがアメリカ、中国、ロシアの新たな覇権争いを引き起こしているのです。

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「われわれも北極圏の開発に関わりたいのです。誰も中国を止めることはできません」。

 

こうした政治的な問題まで起こしている温暖化を何とか食い止めようということで、作られたのが「パリ協定」です。

 

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パリ協定についてオレが説明しヨーソロー

 

世界の平均気温の上昇を1.5℃までに抑えることを目指している「パリ協定」。

しかし、世界で中国の次に排出量が多いアメリカのトランプ大統領は「温暖化対策にはお金がかかる」「アメリカの産業がダメになってしまう!」と、離脱を表明しました。   

 

パリ協定は「各国が温室効果ガスの削減目標を立てて提出する」取り決めですが、これまでに世界各国が提出した削減目標を全部達成できたとしても、世界の気温は3℃上昇してしまうと見積もられています。

つまり1.5℃に抑える目標には、これでもまだ不十分なんです。

それがさらにアメリカの離脱表明で、この3℃さえも怪しい、という非常にまずい状況で、国連を中心に危機感が高まっているんです。

 

去年、スウェーデンなどの科学者グループが発表した報告書によると、

ひとたび世界の平均気温が2度以上高くなると氷や永久凍土などに閉じ込められていた温室効果ガスが大気中に放出されて、対策をとっても温暖化を止められなくなる悪循環に陥ると指摘しています。

国連は、パリ協定の目標が達成されたとしてもこの現象を止められないと排出削減を訴えているのです。

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「温暖化が破滅的に進み、後戻りできなくなるのを防ぐのは人類の闘いだ」。

 

その国連が期待を寄せる新たな技術の開発がアメリカで加速しています。

東部にあるマサチューセッツ工科大学では、地球温暖化対策のイノベーションが行われています。

開発を進めている「蓄電池」は、太陽光や風力といった「再生可能エネルギー」を蓄えることを目的としています。

二酸化炭素を排出しない「再生可能エネルギー」は、発電量が天候などに左右されるため発電できないときも使えるように蓄えておく仕組みがカギとなっています。

今回、完成したのが、2000台あればニューヨーク市のピーク時の電力もまかなえる「蓄電池」。

この蓄電池の開発には、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏が少なくとも40億円を投資したとされています。

アメリカでは、巨額の投資が温暖化対策となる技術の開発に殺到しているのです。

投資は最先端のIT技術が集う西部カリフォルニア州のシリコンバレーで、特に活発に行われています。

空気中から二酸化炭素だけを吸収する装置を開発したベンチャー企業のトップは、いち早く実用化を達成したいと意気込んでいます。

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「気候変動は時間との闘いです。われわれに技術はあります。要は早急に実施できるかどうかです」。

 

ほかにも注目されているのが「水素」です。

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水素を燃料として走る水素自動車は、とても静かですが、力強く走ります。

そして、排出されるのは水だけです。

水素は燃やしても水になるだけで二酸化炭素が出ません。

この水素を太陽光や風力などの再生可能エネルギーで生産して、車の燃料として普及させられれば、有効な温暖化対策になりえます。

ただ水素自動車は、値段は下がってきていますが、普及するにはまだ高価です。

 

このように様々な技術が開発されてはいますが、1.5℃ぐらいまでに温暖化を食い止めるのに間に合うペースでは普及が進んでいないのが現実です。

最初はやはり国などが思い切った政策をとる必要があり、こうした対策を世界的に進めていく必要があります。

 

では、G7サミットでは温暖化対策を巡って、成果は望めるのでしょうか。(8月25日の放送日時点)。

実はマクロン大統領はG7で毎年発表されている首脳宣言をことしは諦めたようで、「とりまとめない」という方針を示しているんです。

トランプ大統領の合意を得るには妥協してハードルを下げる必要があるんですが、それではかえって温暖化対策にはマイナスになる、という判断です。

ですから、今回はいくつか具体策を打ち出してやる気のある国だけでやっていこうと呼びかけています。

少しでも温暖化対策を前に進めるのが狙いです。

それだけ危機感が強いってコトなんですよね。

再生可能エネルギーなどの温暖化対策にはコストがかかり、短期的には経済にマイナスの面もあります。

技術はすでにあるんですが、国民に痛みを強いるのを恐れて、各国政府が思い切った政策をとれない、長年、そういう構図が続いてきました。

ただ、温暖化は「まったなし」となっています。

各国政府の背中を押すためには、結局、国民の支持が必要なんです。

今回のG7や来月の国連総会を通じてどこまで機運を高めていけるかが鍵となりそうです。

 

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キーワードは「つながっている」です。

地球の空気はつながっていますので、自分の国はあまり努力せず他の国が削減してくれたら得になる、という言わば「ただ乗り」する誘惑というのは昔からありますが、やはり世界中の国々が「つながっている」ことを自覚して自分のこととして取り組んでいかなくてはいけません。

日本も各国と技術協力なども含め、積極的に取り組んでいく必要があります。 

 

 

 

【この日の時間割】

1.異常気象だけじゃない 世界が変わる!?温暖化

2.巨大債務&積極進出 アフリカ “中国離れ?”

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年9月1日のゲストは初登場!フローラン・ダバディさんです。

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:15:14 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2019年08月24日 (土)

週刊Mr.シップ 第百七十五回 「温暖化3」

 

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実際に、いろいろな企業がいろいろな方法で温暖化対策に乗り出してるみたいだけど…。

あしたの放送で詳しく解説するヨーソロー。

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2019年08月23日 (金)

まだ暑い日が続くけど...

まだ暑い日が続きますねえ…

そんな中で向かったのが

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東京の八王子にある、コチラの駅。

駅前には…

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雪の結晶が掲げられている施設が!

中に入ると…

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雪遊びをしている人たちが!!

実はここ、1年中雪が楽しめるテーマパークなのです。

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スロープもあって、

そりで滑ることもできるんです。

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外の暑さを忘れて楽しんでしまいましたが、

もし夏に本当に雪が降ったら…

 

間違いなく異常気象ですよね。

今週の“せかいま”は地球温暖化について詳しくお伝えしますよ!

「せかいま」のホームページ

https://www4.nhk.or.jp/sekaima/ )

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「みなさん一緒に考えましょう!」

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:18:54 | カテゴリ:永井伸一の目指せ100点満点! | 固定リンク


2019年08月08日 (木)

優遇対象国から除外 "戦後最悪" 日韓関係は

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2019年8月4日の出演者のみなさんです。

左から、永井伸一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの高橋真麻さん、国際部の岩田明子解説委員です。

 

いま、韓国で反日感情が高まっています。

プサンの日本総領事館の壁には、日本政府を批判するチラシ。

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そして、こんな声も。

「私たちは、日本がどんなに悪いか、声をあげるべきだ」。

「東京オリンピックもボイコットだ」。

 

日本では、8月2日の金曜日、政府が韓国への輸出管理を厳しくすることを決めました。

“戦後最悪”とも言われている日韓関係、どうなるのでしょうか。

岩田明子解説委員が解説しました。

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ここからは、こちらのセットを使って説明していきます。

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日本と韓国の間に荷物を積んだMr.シップがいます。

貿易を表しています。

そして韓国には「優遇国」という看板が立っています。

「優遇国」とは、これまで「ホワイト国」と呼ばれていたものです。

 

日本は、8月2日の金曜日、大きな決断をしました。

韓国を、この「優遇国」から外すことにしたんです。

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実際には8月28日からスタートします。

「優遇国」から外れるということは、輸出管理を厳しくするということなんです。

 

そもそも「優遇国」とは何なのか、シップが説明しました。

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最近よく聞く「優遇国」ってのが何なのか、オレが説明しヨーソロー

 

全ての輸出品をチェックするのは、時間も手間もかかりすごく大変なため、

モノを「正しく管理してくれる国にはチェックを簡単にして輸出しますよ」と、日本が「特別扱い」しているのが「優遇国」です。

現在、優遇対象国はアメリカやイギリスなど、27か国。(8月4日の放送日時点)。

日本はこれまでに「優遇国」の認定を見直したことはなく、今回の「除外」は韓国が初めてのケースとなります。

 

「特別扱い」から外れた場合はどうなるのでしょうか。

日本からモノを輸出する場合には、どこでどう使われるのか毎回チェックを受けることが必要にはなりますが、宛先や用途が正しければ輸出はされるんです。

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Mr.シップが荷物を載せて、動き出しました。

荷物もちゃんと韓国に着きました。

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大事なポイントは「韓国に輸出を禁止するということではない」ということです。

チェックさえ通れば、輸出されるんです。

つまり、アジアのほかの国などと、おおむね同じ扱いなるということです。

 

では、韓国側は、禁止ではないのになぜそこまで怒っているのでしょうか。

韓国側は、今回の決定は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題に対する報復だと主張しているんです。

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韓国の人たちがどう考えているのか、せかいま独自に取材しました。

 

「日本製品を買うのをやめよう」という呼びかけが、いま韓国国内のあちこちで行われています。

広場では抗議デモが行われ、日本に抗議の声をあげる人たちが大勢集まり、夜になってもおさまりません。

背景にあるのが、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題です。

去年、韓国の最高裁判所は、日本企業に賠償を命じる判決を相次いで言い渡しました。

韓国の人たちは、その報復として、日本が輸出管理を厳しくすることに踏み切ったと考えているのです。

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「恥知らずの図々しい経済報復をやめるべき」。

インターネット上にも、激しい怒りの声が書き込まれています。

「日本の韓国いじめが終わっても、日本製品を買わず、旅行もせず、この機会に生活習慣にしよう」。

 

その一方で、反発する韓国社会を冷ややかに見る声も上がっています。

「日本は嫌いだけど正直、筋が通っている」。

「客観的にみて日本の主張が正しい。われわれも冷静に考えるべき」。

 

SNSを使って韓国社会が冷静になるよう呼びかけている20代の男性は、日本製品を買わない運動をしている人たちに、こう呼びかけました。

「不買運動をするなら、自分たちの日韓関係の知識が本当に正しいのか、立ち止まって考えてほしい」。

「不買運動で行きすぎた行動をとる人たちだけではなくて、傍観することも状況を悪化させていると私は思います」。

 

ムン・ジェイン政権の対応にこそ問題があるという声も上がっています。

以前、大手新聞社で編集・論説の責任者だった、チョン・ギュジェさんです。

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「徴用をめぐる問題も慰安婦問題も、日本政府との合意を、ムン政権が破ったのです」。

チョンさんは、今回の日本の対応も理解できると言います。

「これまで、さまざまな問題が積み重なったために、日本政府としても、これ以上は見過ごせないと判断したのだろうと思います。決していい流れではありませんが、日本としても避けられなかった選択だったのでしょう」。

 

韓国の世論がどんな状況か、ソウルの高野支局長に聞きました。

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世論調査でもおよそ8割の人が「日本製品の購入を避ける」と答えています。

しかし、知り合いの韓国人たちと話すと、表向きは日本に否定的なことを言わざるを得ない空気があるものの、冷静な対応を望んでいる韓国人は少なくないと言います。

 

そもそも、不買運動や抗議集会などを主導しているのは、ムン政権を支持する革新系の団体で、それ以外の人たちは、まゆをひそめている面もあります。

そして、ムン政権が北朝鮮の方ばかりを見て、日韓関係を放置したためここまで悪化したんだといった声も聞かれます。

 

とはいえ、優遇される国から外されたことで国民感情が刺激されて、反日意識が高まることはありえます。

ムン政権は世論を気にしていますので、これが今後どちらに流れていくのか、注意深く見ていく必要があると思います。

 

 

日本政府は「徴用」をめぐる問題とは別だと説明しています。

韓国で多く見つかっていた不正な輸出を問題視しています。

たとえば、化学兵器の原料となるものや生物・化学兵器の実験に使える設備などが他の国に不正に輸出されていました。

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こうした兵器に転用可能なモノを不正に輸出して摘発された件数が、この4年で156件にも上っているんです。

ちなみに「優遇的な措置」を与えていない、台湾・香港は2年間で4件しかないんです。

日本は3年もの間「ちゃんと貿易管理の制度を整えて」と、韓国側に対話を呼びかけてきたんですが、応じてこなかったんです。

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だからもう「優遇国」という“特別扱い”をやめましょうということになったんです。

つまり、今回の措置は報復ではなく、安全保障が理由なんです。

日本政府は「徴用」をめぐる問題とは別だと説明していますが、これまでにも踏み切る機会はありましたので全く別物とも言い切れないと思います。

「徴用」をめぐる問題を発端に「お互いの“信頼関係”が急速に揺らいでしまったこと」。

これが背景にあると思います。

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ここで、アメリカ国旗の飛行機が飛んできました。

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今後のポイントとなるのがアメリカなんです。

アメリカのトランプ大統領は、今回、ポンペイオ国務長官に対応を任せたそうなんです。

2日、日米韓の3か国の外相の話し合いが行われましたが、その場でポンペイオ長官は「日本と韓国で仲よくして」と、深入りしませんでした。

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でも実は、その前日、日米の外相が通訳だけを交えた2人だけのやりとりをしていたんです。

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河野外相が、今回の措置や「徴用」をめぐる問題の日本の立場を説明すると、ポンペイオ長官は、「よく分かっている」と理解を示したそうです。

 

 

韓国側はどう考えているのでしょうか。再び、ソウルの高野支局長に聞きました。

実は韓国側には、日本に対して打つ手があまりない状態です。

ムン大統領は2日の閣議で「ぬすっとたけだけしい」などと、反日感情をあおるような発言を繰り返しました。

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具体策が少ない中で、国民感情に訴えて求心力を高めたいという思惑がうかがえました。

というのも、ムン大統領、いま苦しい状況にあるんです。

最優先にしてきた北朝鮮との関係は行き詰まっています。

さらに、経済が減速し失業率も上昇して、批判を浴びてきました。

そんな厳しい中で、ムン政権は来年4月に総選挙を迎えるので日本への反発を高めることで国民の目をそらし、支持を得ようとしている、そんな指摘がされています。

実際、「日本に厳しい姿勢を取ることが選挙にプラスになる」と書かれた与党の内部文書が報じられているんです。

韓国社会で、冷静な意見が強まり、大統領への批判が高まらない限り、ムン政権は、強硬な立場を維持して国際社会にアピールし、外圧によって日本の姿勢を変えようとする戦術を続けていきそうです。

 

 

日本としては、韓国がルールに則ってきちんとした対応をするまで韓国の除外を続ける方針で、その点は譲らない構えです。

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キーワードは「8月24日」。

日本と韓国は安全保障上の機密情報を共有するための協定を結んでいますが、この日が更新期限なんです。 21

韓国は「更新しないかも」と言いだしています。

ただ、北朝鮮問題もあるので、更新しないとなると、日本もアメリカも、そして韓国自身も困ることになります。

なので、アメリカのポンペイオ長官は、韓国側には、協定の更新を改めて求めると話していたそうです。

この日に向けて、アメリカ側が大きく事態を動かすような具体的な仲裁に乗り出してくるのか。

そして韓国側は、「徴用」をめぐる問題や貿易管理の制度の改善で、何らかの具体的な提案を示してくるのか、注目点です。

そして解決に向けた知恵が求められます。 

 

 

 

【この日の時間割】

1.優遇対象国から除外 “戦後最悪” 日韓関係は

2.プーチン大統領に異変!? 広がる反政権デモ

3.加速するAI兵器開発 どうする規制&歯止め

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年8月25日のゲストは、サヘル・ローズさんです。

 

※8月11日、18日の放送はありません。

 

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:16:09 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2019年08月03日 (土)

週刊Mr.シップ 第百七十四回 「優遇対象国」

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明日のせかいまでは、その辺の話をいろいろと解説するぞ。

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:52 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2019年08月02日 (金)

気になります...

去年は韓国でピョンチャンオリンピックがありましたねえ、

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スポーツの国際大会が大好きなワタクシ、現地で観戦してきました!

 

韓国では、

おいしいもの食べたり、地元の人たちと交流したり、

楽しい時間を過ごしました。

 

でも最近の日本と韓国の関係、大丈夫なんでしょうか…

今週の「せかいま」は日韓関係についてお伝えします。

「せかいま」のホームページ

https://www4.nhk.or.jp/sekaima/ )

 

冬のオリンピックといえば…

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ロシアで開かれたソチオリンピックにも行きました!

そのロシアの首都モスクワでは、毎週末、プーチン政権に抗議するデモが起きているとのこと。

一体どうして???この話も「せかいま」でお伝えします!

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年8月4日のゲストは、高橋真麻さんです。

 

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:17:08 | カテゴリ:永井伸一の目指せ100点満点! | 固定リンク


2019年08月01日 (木)

南シナ海は誰のモノ? 中国にフィリピンが反発

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2019年7月28日の出演者のみなさんです。

左から、坂下千里子さん、永井伸一キャスター、国際部の清水一臣デスク、Mr.シップ、ゲストの宮川一朗太さんです。

 

「暑いヨーソロー。こんな時はバナナジュースで元気になるヨーソロー。」

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日本にやってくるバナナの8割以上が、フィリピン産。

そのフィリピンの人たちが今、中国に怒っているんです。

 

国際部アジア担当の清水一臣デスクが解説しました。

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フィリピンのドゥテルテ大統領、中国に対し厳しい姿勢を示すようになっています。

その原因が、南シナ海です。

こちらを使って説明していきます。

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南シナ海は、日本のさらに南にあり、中国とベトナム、フィリピン、インドネシアなどの東南アジアの国々に囲まれた海です。

しかし、中国はこちらの線で囲まれた内側の海や島はすべて自分たちのものだと主張しているんです。

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フィリピンなど周辺の国々は中国の主張に反発しています。

そして、フィリピンもこの辺の海は自分たちのものだと主張しているんです。

 

その南シナ海で、衝撃的なニュースが入ってきました。

中国が弾道ミサイル6発を南シナ海に向けて発射したんです。

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これは、新型ミサイルの発射実験だと見られていて、フィリピンはこうした中国の主張や行動に対して警戒感を強めています。

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中国は、この離れた海「南シナ海」を全部自分たちのものだと主張しています。

 

さらに中国の海南島にはこんな博物館があります。  

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南シナ海の昔の地図や沈没船から引き上げられたとする陶器などが展示されています。

博物館では2000年あまり前から中国人が南シナ海で活動していたと主張しています。

日本円で150億円以上もかけて施設を作り、南シナ海は昔から中国のものだとアピールを強めているんです。

 

そんな中、その姿勢が注目されているのがフィリピンのドゥテルテ大統領です。

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実は、ドゥテルテ大統領はこれまで中国を批判していませんでした。

なぜなら、中国と「ある取り引き」をしていたんです。

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[フィリピンのドゥテルテ大統領、南シナ海について中国と“ある取り引き”をしてたんだヨーソロー]

 

裁判でフィリピンの主張が国際的に認められましたが、ドゥテルテ大統領としては南シナ海の問題で対立を深めるよりも「いまは経済成長が大事だ、支援を引き出したほうが得だ」という考えがあり、中国から2兆5000億円もの経済支援を約束してもらったんです。

 

しかし、最近、中国への姿勢が厳しくなっています。

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「中国出て行け!」。

「フィリピンは私たちのものだ!」。

フィリピンで相次ぐ、中国への抗議デモ。

きっかけは先月、南シナ海で起きた、中国とフィリピンの漁船の衝突です。

フィリピン漁船の乗組員が海に投げ出されたのに、中国の漁船は救助せずに立ち去りました。

これで、フィリピンの人たちの怒りに火が付きました。

非難の矛先は、中国寄りの政策を進めるドゥテルテ大統領にも向けられています。

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「ドゥテルテ大統領は(帝国主義的な)中国に従う子犬のようだ。フィリピンの国民を裏切っている」。

中国の支援で作られている橋の工事は、1年経った今も1割程度しか進んでいません。

そして、合意したはずの2兆円を超える経済支援もほとんど実行されていません。

 

さらに、中国寄りの政策が原因で、生活に困る人も出ています。

街なかで目につくのは、中国人向けのレストランやスーパー。

ドゥテルテ政権は、中国人がフィリピンで働く許可を受けやすくしました。

その影響で、中国人が急増したのです。

そのため、フィリピンの人々のなかには、仕事を失った人や、家の立ち退きを迫られた人もいます。

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「ここはまるで、『中国のフィリピン省』みたい」。

 

フィリピンの多くの若者も中国のふるまいを見過ごす政府に怒りを感じています。

「中国を優遇して、フィリピン人が差別されるべきではない」。

「すでに中国人が多すぎて危機的状況だわ」。

「中国に対する政府の政策に失望しています。フィリピンの将来を中国の支配から守らなくてはいけません」。

「南シナ海を差し出した上に、何の見返りも得られていない」。

いまドゥテルテ大統領に対し、国民から厳しい目が向けられています。

 

 

中国がなぜそこまでして南シナ海にこだわるのか?

南シナ海には、石油や天然ガスなどの海底資源が豊富にあると言われているんです。

さらに、中国や日本など多くの国の船が行き交う重要な海の交通路なんです。

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ただそれ以上に中国がこだわる大きな理由があります。

それが国防です。

フィリピンの東側にはグアムがあり、アメリカ軍の基地があります。  

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沖縄などにもアメリカ軍の基地がありますが、実は中国は国防上重視している線があるんです。

それがこの線。

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アメリカに攻め込まれないように、日本から南シナ海にかけてのこの線の内側にアメリカ軍が入れないようにしたいんです。

南シナ海を支配するために中国は軍事拠点を作っています。

南シナ海にある浅瀬を埋め立てて、滑走路やレーダー施設などを作っているんです。

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さらに冒頭でお伝えした中国のミサイル発射がありましたよね。

このミサイル、新型で、狙われたら打ち落とすのが難しく、アメリカへの強いけん制だと見られています。

 

ただ、アメリカとしても中国が南シナ海でこれ以上やりたい放題にさせるわけにはいきません。

トランプ政権も一歩も退かない考えです。

特に新型のミサイルには危機感を強めて、対抗していこうとしていて米中の対立はさらに深まっています。

そのなかでフィリピンのドゥテルテ大統領も最近、こんな発言をしています。

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「アメリカが中国の前に艦隊を送るならそれに加わる」。

 

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今回のキーワードは「待ったなし」。

ミサイル発射で米中の緊張が一段と高まったのは間違いありません。

日本の船も南シナ海を多く行き交っているだけに、決して他人事ではありません。

「争いの海」とも言える南シナ海を「平和な海」にするため、有効な手立てを見つけることが出来るのか、まさに「待ったなし」の状況です。

 

 

 

【この日の時間割】

1. 南シナ海は誰のモノ? 中国にフィリピンが反発

2. イギリスとも対立イラン 「ウラン濃縮●%」に注目

3. 日本人の若者がケニアへ アフリカ農業に流通を

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年8月4日のゲストは、高橋真麻さんです。

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:16:01 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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