2019年5月 8日

2019年05月08日 (水)

ロ朝首脳会談 今後の北朝鮮と関係国は

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2019年4月28日の出演者のみなさんです。

左から、永井伸一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのパックン、国際部佐々一渡デスクです。

 

この日の時間割。

1時間目「スリランカ同時爆破テロ1週間 現地では」

2時間目「ロ朝首脳会談 今後 北朝鮮&関係国は」

3時間目「難民問題訴える “スーパー高校生”」

 

1時間目は、インド洋にあるスリランカの同時爆破テロ事件についてお伝えしました。

日本人も犠牲になったこのテロ事件から1週間が経ちました。

これまでに日本人1人を含む253人が死亡しました。

捜査当局によると実行犯は9人で、ほとんどが裕福な家庭で育ち、高学歴で留学経験がある者もいます。

キリスト教徒のお祭りの日に起きたので、少数派のキリスト教徒や外国人観光客を狙ったのではと見られています。

かぎを握るのは、リーダー格だったザヘラーン容疑者です。

ザヘラーン容疑者は当初は敬けんなイスラム教徒だったそうですが、イスラムの教えを忠実に守ろうと訴える集会をめぐり警察とトラブルになり人が変わったといわれています。

その後、インドなどを転々とし、過激なビデオをインターネット上で発信するようになりました。

そしてその間に接近したとみられるのが過激派組織IS=イスラミックステートなのです。

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一時期、中東で勢力を拡大したISですが、今は弱体化が進み、メンバーはアジアなど自分の国に戻ってきています。

そうした中で、居場所を失ったISの関与の疑いが強まったことで、アジアにとって新たに脅威になりかねない事態となっています。

 

 

2時間目は、

ロシアを訪れた北朝鮮のキム・ジョンウン委員長について、国際部佐々一渡デスクが解説しました。

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ロシアのプーチン大統領と初めての首脳会談を行ったキム委員長ですが、

本当に会いたかった相手は、別にいたようです。

 

それは、アメリカのトランプ大統領です。

今回のプーチン大統領との首脳会談も、トランプ大統領を意識したものだと言えそうです。

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こちら、世界の首脳たちが集うカフェです。

お客さんは、キム委員長とトランプ大統領。

去年の6月、史上初めての米朝首脳会談が行われました。

世界からも注目を浴び、キム委員長も会談は成功したと、とても満足気でした。

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ここにお客さんが入ってきました。プーチン大統領です。

じつはこの頃、キム委員長はプーチン大統領からも会談の誘いを受けていました。

誘いは何度かあって「9月の国際会議に合わせてはどう?」とか、具体的な誘いもありました。

 

ただ、このときはキム委員長はプーチン大統領の誘いには応じませんでした。

具体的な理由は明らかにされていませんが、まずは、トランプ大統領との2回目の会談を成功させたいと考えていたのかもしれません。

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そしてことし2月、キム委員長にとって待ちに待った2回目の米朝首脳会談。

キム委員長は「非核化は進める。その代わりに経済制裁を少しずつでも緩めてほしい」と求めました。

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しかしこの会談は、物別れに終わりました。

キム委員長の主張に対し、トランプ大統領は「非核化が完全に終わるまで、制裁は緩められない」と。

2人はどうしても折り合えず、双方の立場が違うことはわかっていましたが、ようやく会談をしたのに何も決まらずに終わってしまいました。

キム委員長にとっても想定外のことだったと思います。

 

ここで、キム委員長は以前に誘われていたプーチン大統領との首脳会談に応じることにしました。

これが今回のロ朝首脳会談です。

キム委員長は「3回目の米朝首脳会談を開きたい」という気持ちが大きく、そのためには新たな作戦が必要だと考えました。

ロシアは世界でも発言力のある大国です。

北朝鮮にとって、中国のほかに歴史的にも関係が深い国。

しかもこれまでも、非核化を進めれば、少しずつ制度を緩めてもいいんじゃないかと、北朝鮮の立場に理解を示していました。

会談でもプーチン大統領は「キム委員長から朝鮮半島の情勢をめぐる立場をアメリカに伝えてほしいと言われました」と話しました。

つまりキム委員長は、自分の立場をアメリカに伝えて、そしてそれを後押ししてねとプーチン大統領にお願いしたのです。

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プーチン大統領が自分たちの仲間であるとアピールをしたのでしょうか。

キム委員長がプーチン大統領にお願いしてまで3回目の会談を開きたいのは、やはり国際社会による制裁が効いているからなんです。

北朝鮮の国民生活にも影響が出ていて、制裁を緩めてもらいたいと思っているんです。

そのために必要なのが、アメリカのOKをもらうことです。

 

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[北朝鮮への制裁はここ数年どんどん厳しくなっているんだヨーソロー]

 

キム委員長は、経済に力を入れる姿勢を鮮明にしているだけに、何としても制裁を解除してもらいたい。だからここまで、アメリカとの交渉を再開させることに必死になっています。

そのために「3回目の米朝首脳会談を開きたい」と、プーチン大統領と会談するという作戦にまで出ました。

 

ただ、キム委員長の作戦はそれだけではありません。

 

ここで、メニューが届きました。

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トランプ大統領にもういちどテーブルについてもらうために、キム委員長が用意した特別メニュー、「戦術誘導兵器」と「トランプ大統領の側近批判」です。

これは、新型の兵器のようなんですが、写真なども公開されていないので、これがどういったものなのか詳しいことは一切わかっていません。

この兵器の発射実験が、先日、キム委員長も立ち会って行われました。

 

このメニューには、隠し味があるんです。

それがこちら。

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「自分たちのことをしっかりと見てほしい」ということです。

つまり「このまま交渉に応じないと、またかつてのように挑発をすることになるかもしれないよ」というメッセージなんです。

そしてもう1つの「トランプ大統領の側近批判」とは、最近の北朝鮮の高官が、米朝首脳会談にも同行したトランプ大統領の側近に、かなり厳しい発言をしています。

隠し味は「大切なのは大統領だけ」。

というのも、側近は批判しても、トランプ大統領本人については、一切批判しない。

今月もキム委員長「トランプ大統領との個人的な関係はすばらしい」と強調している。

つまり、トランプ大統領と直接話をしたいんだと呼びかけているのだと思います。

 

キム委員長はここまでいろいろしていますが、3回目の米朝首脳会談は本当に実現するのでしょうか。

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「北朝鮮もアメリカ・ファースト」

トランプ大統領の「アメリカ第1主義」とはもちろん違う意味ですが、制裁緩和にしても北朝鮮が何よりも重視しています。

自分たちの国を守るためにも、アメリカが最もカギになる国です。

つまり、北朝鮮のあらゆる行動は常にアメリカを見据えているということです。

そしてそのアメリカの大統領の中で、トランプ大統領は直接話ができた初めての相手です。

北朝鮮としては、今のトランプ大統領のうちに、できるだけ交渉を進めておきたいのが本音だと思います。今後もさまざまな形でアメリカの出方を探り、国際社会にも働きかけながら、自分たちにできるだけ有利な環境を整え、次の直接対話のチャンスをうかがっていくことになると思います。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年5月12日のゲストは、高橋真麻さんです。

投稿者:永井伸一 | 投稿時間:14:18 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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