2019年4月 4日

2019年04月04日 (木)

1.イギリスEU離脱 2.外国人材

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2019年3月31日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの岡田結実さん、国際部及川順デスクです。

 

1時間目は、イギリスのEU離脱の最新情報についてお伝えしました。

2時間目は、外国人材について、国際部及川順デスクが解説しました。

 

イギリスのEU離脱ですが、離脱に向けて進んでいるのでしょうか。

もともとEU離脱の期限は3月29日でした。

メイ首相は様々な条件をまとめた「離脱協定案」の承認をイギリス議会で得なければなりません。

しかし、議会はこれまでに2度否決しました。

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一方、そんなイギリス側の態度に我慢ならないEU側は、首脳会議で期限延長に2つの選択肢を突きつけました。

それが、イギリス議会が協定案を承認した場合の「5月22日」と、否決した場合の来年「4月12日」の2つ。

イギリス側が先延ばしできないように、期限を区切って決断を迫っているんです。

最大の焦点は、議会で協定案が承認されるかどうか。ここまでが先週お伝えしたところです。

 

残念ながら、イギリスは今週も足踏み状態です。

メイ首相は、「私の案を承認さえしてくれれば、私はやめて、あなたたちが好きなリーダーを選べるようにします」と「最後の切り札」まで切りましたが、3回目も承認されませんでした。

 

実はメイ首相は、今回予想外の行動に出ました。

議会にかける案を「分割」したのです。

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1つ目が「離婚の条件」です。

これは、どう離脱するかという条件をまとめたものです。

もう1つが「将来の関係」です。

これはEUと別れた後にイギリスとEUがどう付き合うかについてのものです。

メイ首相に反対してきた議員の中には「将来の関係」は反対だけど、「離婚の条件」については、そんなに反対でもないという人もいました。

そのため、文書を2つに分割すれば、何人かは賛成してくれるのではないかと期待したのです。

しかし、「どうしても内容が嫌だ」「文書をいきなり半分に割るなんて乱暴だ」と言って、与野党とも支持してくれる人があまりいませんでした。

 

イギリス議会では、あす「政策の人気投票」をやろうという動きがあるんです。

例えば「国民投票をもう一度やる」のか、「EUと密接な関係を持つ」などの案です。

どんな案が支持を集めることになるのか、注目です。

 

 

2時間目は、4月1日から法律が変わる「外国人材」について解説しました。

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春ということで桜を用意しました。

下には日本で働く外国人もいます。

ただ、この桜の咲き具合は今ひとつ。

外国の人にとっては、働きにくい環境みたいです。

 

どうすれば、桜満開の働きやすい環境になるのでしょうか。

国際部及川順デスクが解説しました。

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日本でどんな外国人が働いているのでしょう。

まず「働く資格」を持つ人たちです。

会社の転勤で来た人、英会話の先生などです。

また、介護の分野ではアジアの一部の国の人が特別に働くことができます。

そしてブラジルやペルーから来た日系人などもいます。

最近よく見かけるコンビニの店員は、留学生として日本に来てアルバイトで働いているケースが多く、本業は学生です。

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日本はいま、少子高齢化が進んで人手不足です。

そのため、外国から積極的に労働者を受け入れようというわけです。

日本政府は、4月1日から新しいルールをスタートさせて、今後5年間で34万人の受け入れを想定しています。

これは、大津市や旭川市の人口と同じくらいの人数です。

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その人たちは、明日から、新しく「特定技能」という形でやってきます。

どんな仕事に就くかというと、介護、ビル清掃、建設、農業、漁業などの14分野です。

こうした仕事は、体力が必要だったり、地方に行かなければならなかったりして、なかなか人が集まらない職種です。

海外に目を向けると、こうした職種でうまく受け入れている国がいくつもあります。

その1つ、南半球のオーストラリアを見てみましょう。

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オーストラリアに来る外国の若者たちは、働きながら言葉や文化を学べる「ワーキングホリデー」という制度を使って、長い期間滞在しています。

ワーキングホリデーで認められる滞在期間は通常1年間ですが、地方の農場で88日間働けば、滞在期間を2年に延ばせる制度があるんです。

農園には住み込みで働ける宿舎もあり、環境も整えることで、海外の若者を確保しようとしています。

 

日本でも地方の人手不足は深刻です。

例えばこの「橋」のように、地方に人が行くような仕組みが必要です。

こうした仕組みがあれば、外国の人も地方で働きやすくなって、桜もどんどん咲きますね。

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その前に考えなくてはいけないのが、外国人の働く環境です。

 

日本では、ここまで見てきた人以外に、「技能実習生」という外国人がいます。

その働く環境が社会問題になるケースもあるんです。

 

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[外国から日本に来ている「技能実習生」の働き方について、オレに説明させてヨーソロー]

 

日本の技術を学んでもらうつもりが、日本人側が、“安く使える労働者”という考えを持っていたら、

新しいルールで外国人を受け入れても、同じ問題が起きる可能性があります。

 

立場の弱い外国人をめぐる問題は日本の話だけではありません。

例えば、香港では家事を担うメイドとして働く外国人が厳しい状況に追い込まれています。

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香港の共働きの家庭ではメイドを雇うのが一般的で、外国人メイドは37万人もいます。

こちらのメイドの勤務時間は朝6時から夜10時まで。

月収はおよそ6万円ですが、母国より2倍稼げ、その半分以上を息子がいるフィリピンに送っています。

ただ香港ではこうした外国人メイドが金銭トラブルに巻き込まれる被害が相次いでいます。

母国への送金が自分の稼ぎだけでは足りず、借金を重ねる人が後を絶たないのです。

こうした状況を受けて、NGOが外国人メイドの支援に乗り出しています。

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今後日本でも、NGOのような相談窓口、いわば「駆け込み寺」が必要です。

 

日本にやってくる外国人たちはどんな思いでやってくるのでしょうか。

芳川キャスターがベトナム・ハノイで取材しました。

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ハノイにある日本で働くことを目指す人たちの学校では、1200人以上の学生が学んでいます。

学生のひとり、授業は1日8時間、全員寮で生活しています。

 

22歳のフォンさんは、この夏から岡山県の介護老人保護施設で働くことが決まっています。

フォンさんは就職が決まったあと、毎週欠かさずテレビ電話で、岡山の施設を利用している89歳の女性と話をしています。

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施設で働く初めての外国人となるフォンさんの不安を解消しようというものです。

 

フォンさんのように日本に働きにやってくる人たちには、それぞれの夢や目標があるそうです。

芳川キャスターはそんな彼ら、彼女らを日本の側があたたかく迎え入れてあげなくてはいけないなと感じました。

そうすれば、日本にやってくる外国の人にとって働きやすい、こんな満開の桜の下で、みんなで働くことができますよね。

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「受け入れは未来への投資」

働く外国人を受け入れることは、日本の未来への投資をすることです。

財源を十分に投入して、受け入れ態勢をしっかりと作れば、日本にくる人が増え、人手不足は改善するかもしれません。大事なのはこれからです。

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これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:永井伸一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年4月7日のゲストは、サヘル・ローズさんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:13:30 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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