2018年7月

2018年07月28日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十七回 「カンボジア」

 

みんなはアジアの国だと、どこが好き?

 

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正直カンボジアの首相のこと

全然知らなかったな〜。

カンボジアの虐殺の話を聞いた時は本当にびっくりしたけどさ…大丈夫なのかヨーソロー?

 

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:38 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年07月27日 (金)

ノーベル平和賞のメダル

 

こちらをご覧ください!

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少し影になっていて分かりづらいですが、これはノーベル平和賞のメダルです。

去年、核兵器を法的に禁止するための条約が国連で採択されました。採択に向けて尽力したのが、ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンという国際NGOです。核兵器の非人道性を訴える国際会議を開くなどしたICANの功績に対して、ノーベル平和賞が与えられたのです。このメダル、実は今、広島市の原爆資料館で展示されています。

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メダルと一緒に展示されているのは、ノーベル平和賞の賞状です。これらは、ノーベル賞を主催する団体が制作した公式レプリカで、ICANで中心的な役割を果たしている世界の10の団体に1セットずつが与えられました。そのうちの1つが日本の団体だったことから、原爆資料館での展示が実現したのです。私が見に行った日、展示の周りにはたくさんの人だかりが出来ていて、「これを見るために今日は来ました」「平和への願いがつまったメダルですね」などと話していました。メダルと賞状は8月6日まで広島の原爆資料館で展示されたあと、8日からは長崎の原爆資料館でも約2週間展示されます。「せかいま」では、この長崎での展示の様子を通して、展示する側の思いと、地元の被爆者や若者の受け止めをお伝えする予定です。来月の放送日が近づいたら、またお伝えしますね。

 

そして、7月29日の「せかいま」が取り上げるのは、カンボジアです。

1970年代、極端な共産主義を掲げたポル・ポト政権による虐殺が行われ、国民の5人に1人が犠牲になったとも言われています。1993年に、国連の統治下で初めて選挙が行われ、放送日となる今月29日には、それから数えて5回目の総選挙が行われます。すっかり平和で民主的な国に生まれ変わったのかと思いきや、実は今も、人々の間にかつてのポル・ポト政権による虐殺の記憶は残っていて、そのことが今回の選挙の行方にも影響しているそうなんです・・・。さらに、カンボジアの選挙の歴史を語る上で、実は日本は欠かせない存在なんですよ。まさに総選挙が行われるその日、カンボジアの「今」を一緒に見つめましょう。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月29日のゲストは、初登場!濱田龍臣さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:52 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年07月26日 (木)

ロシア・プーチン大統領の追い風

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2018年7月22日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの吉沢悠さん、国際部権平恒志デスクです。

 

世界が熱狂したサッカーワールドカップロシア大会、その成功に胸を張るのはロシアのプーチン大統領。

その直後に行われた米ロ首脳会談では、冷戦後最悪と言われた関係の改善をアピールしました。

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国際社会で存在感を増すプーチン大統領について国際部ロシア担当・権平デスクが解説しました。

 

久しぶりに外交の表舞台に戻ってきたプーチン大統領は、「追い風」を利用して狙い通りの結果を演出しました。

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狙いというのは“国際社会で孤立した悪者”というイメージからの脱却です。

 

ロシアはアメリカやヨーロッパからこぞって“悪者”扱いされ、対立を深めてきました。

その主な原因がこちらです。

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いずれもロシアが直接・間接に関わったとされる事件です。

しかしプーチン大統領は、「すべてでっち上げ」と主張しています。

 

中でも「クリミア併合」は、「プーチンのロシア=世界秩序を破壊する悪者」というイメージを決定的にしました。

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4年前、ウクライナの政治混乱に乗じて地元の自治政府が一方的に住民投票を行いロシアへの編入を宣言。ロシアはこれを受け入れる形で併合しました。

欧米各国は、ロシアが武力を背景に一方的に併合したと非難し、G8など国際社会の枠組みから外してロシアへの経済制裁に踏み切りました。

 

また、元スパイの暗殺事件は、イギリス南部の町でロシアのスパイだった男性とその娘が猛毒の神経ガスによって命を狙われたとされる事件です。

イギリスをはじめ欧米各国は、この神経ガスがロシアで製造されたものだとしてロシアの責任を主張、20か国以上がロシアの外交官を国外追放しました。

 

そんな中、プーチン大統領はワールドカップをうまく利用して国際社会での孤立から抜け出し「悪者」のイメージを消し去ろうとしました。

 

「追い風」にちなんで帆船で解説します。

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ワールドカップでのロシア代表の活躍を、プーチン大統領は「何百万人という中で誰1人これほどの結果を予想していなかった」と発言しました。これが最初の「追い風」になりました。

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この「追い風」がもう一つの風を呼びました。大会の盛り上がりに合わせるかのようにヨーロッパや中東、アジアなどおよそ20か国にのぼる首脳や要人が集結しました。

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というのもヨーロッパの一部の首脳は、元スパイの暗殺未遂事件に抗議して、ワールドカップには行かないことにしていました。

ところがふたを開けてみればフランスのマクロン大統領は準決勝、決勝と相次いでロシアを訪問。

プーチン大統領はマクロン大統領との親密ぶりを演出し「孤立なんかしていない」というアピールに成功しました。

 

さらにワールドカップの成功にひと役買ったのが、こちらの「ファンID」です。

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通常ロシアに入国するには面倒な手続きを経てビザを取る必要がありますが、このファンIDはビザの代わりになります。

大会期間中、何度でもロシアに出入りできる上に、これさえあれば開催都市の列車やバスに無料で乗れます。

 

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[サッカーのファンなら簡単にロシアに出入国できる「ファンID」。でも便利なだけじゃなくて違う面もあるんだヨーソロー]

 

プーチン大統領としては、国の威信をかけて何としてもテロを防ぎたかったわけです。

 

ワールドカップ閉幕の翌日にはアメリカのトランプ大統領と首脳会談を行いました。

具体的な成果はありませんでしたが、プーチン大統領にとっては「してやったり」。

 

アメリカ大統領選挙にロシアが干渉したとされる「ロシア疑惑」で、プーチン大統領は「干渉していない」と自らの主張を繰り返し、トランプ大統領もこれに同調したのです。

アメリカ国内から批判が続出して、直後に発言を翻す失態を演じることになりました。

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クリミア併合の問題もプーチン大統領が「解決済みだ」と記者の質問を一蹴したことに対してトランプ大統領は反論せず、ここでもアメリカのメディアや専門家から「クリミア併合を黙認したように受け止められかねない」と批判が出ました。

 

背景にはアメリカとヨーロッパの関係悪化があります。

従来ロシアは、アメリカとヨーロッパの共通の「敵」。

ところがいまやアメリカとヨーロッパは関税や安全保障をめぐって関係が悪化し、本来敵であるはずのロシアとの距離を縮めるという信じられない展開になっています。

 

プーチン大統領にしてみれば長年アメリカとヨーロッパの分断を狙っていたところ、トランプ大統領がみずから各国との対立を深めてくれたのはまさに「追い風」でした。

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「追い風」はまだ終わりません。

ロシアと対立するEU内部からも、ロシアの「ファン」を公言する国の指導者が出てきています。

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ハンガリーでは首相が「プーチン支持」を公言。

イタリアでも先月「プーチン支持」の連立政権が発足。

 

こうした「追い風」をプーチン大統領が黙って見ているはずがありません。

今後のロシアとEUの関係の変化にも要注目です。

 

そんな「追い風」に乗った帆船が次に向かっているのはアジアです。

ロシアの極東・ウラジオストクでことし9月にプーチン大統領が主導する経済フォーラムが開かれます。

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プーチン大統領はこのフォーラムに中国の習近平国家主席や北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を招待しました。

安倍総理大臣はすでに出席の意向を示し、韓国のムン・ジェイン大統領も出席する可能性があります。

北朝鮮は言ってみればかつてのソ連が作った国です。

「ここでトランプ大統領を出し抜いて朝鮮半島の緊張緩和の動きに加わり、アジアでの存在感を取り戻したい。」プーチン大統領にとっては絶好の機会です。ここでさらなる「追い風」が吹くかどうか。

 

表面的にはさまざまな「追い風」を受けて順風満帆のように見えますが、現実はクリミア併合を受けて欧米が科す制裁が解除される見通しはなく、ロシアに暗い影を落としています。

ロシアが国際社会から孤立しているというイメージが払拭され、まるで禊を済ませたかのようですが、疑惑の実態は変わっていません。

 

「追い風」を巧みに利用するしたたかなプーチン大統領が次はどんな一手を打ってくるのか。

このあとロシアのニュースでプーチン大統領の発言や、ワールドカップで見せたような笑顔を見るとき、その発言や笑顔の裏に隠された狙いを想像しながら見ていくと、ロシアの真の姿が見えてくるのではないでしょうか。

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※リハーサル時の写真も掲載しています。


 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月29日のゲストは、初登場!濱田龍臣さんです。

 

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:21:14 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年07月21日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十六回 「開催国ロシア」

 

サッカー⚽️ワールドカップのロシア大会、直接見に行ったやついるか?

 

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 なんか聞いたとこによると、サッカーのファンなら簡単に出入国できるIDカードがあるみたいなんだけどさ。

 

カクカクシカジカで、さすがプーチンさんて感じなんだよな…

 

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:48 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年07月20日 (金)

被災地で困っている外国人のために

 

先週の放送で、西日本を中心とした豪雨災害を受けた支援の動きをお伝えしました。日本語が分からない外国人のために、東京の通訳サービス会社が、無料の通訳サービスを始めたというものです。

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こちらのコールセンター、普段は、日本に暮らす外国人からの119番通報や、病院の窓口でのやり取り、銀行での手続きなど、日常の様々な場面での通訳業務を行っています。培ってきた遠隔通訳のノウハウを生かして、おととしの熊本地震や、先月の大阪北部の地震でも同じような通訳サービスを行ってきました。今回の豪雨災害での無料通訳サービスで対応できる言語と、対応時間は次の通りです。

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災害時、日本語が分からない外国人は災害弱者になりがちです。広島で外国人の子どもに日本語を教えている知り合いの方からも、「被災した地域は外国人在住者も多いので、多言語での情報がぜひ必要です」と連絡をもらいました。困っている外国人や、外国人への対応が必要な自治体の職員、避難所の運営者など、必要なときにはぜひ活用していただきたいと思います。この無料通訳サービスの電話番号は03-6436-3677です。

 

さて、7月22日の「せかいま」で取り上げるのは、ロシア。

サッカーのワールドカップ、盛り上がりましたよね!成功裏に終わったこの大会の“恩恵”に預かっているともいえるのが、プーチン大統領。思えば、ワールドカップ前には、イギリスでロシアの元スパイの暗殺未遂事件が起き、これに抗議したヨーロッパの一部の首脳がワールドカップに行かない!と表明するなど、ロシアは国際社会で孤立していたイメージがありました。しかし、ふたを開けてみれば、優勝したフランスのマクロン大統領やサウジアラビアのムハンマド皇太子など、世界の要人が集結しましたね。さらに、決勝戦の直後には、プーチン大統領とアメリカのトランプ大統領との首脳会談も開催、アメリカとの関係改善アピールに成功しました。何だか最近、プーチン大統領の周りには“追い風”が吹いているような…。それがどんな“風”で、それに乗ってプーチン大統領はどこに向かおうとしているのか、詳しく見つめますよ!

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月22日のゲストは、初登場!吉沢悠さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:11 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年07月19日 (木)

なぜいま?プラスチックストロー問題

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2018年7月15日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの古坂大魔王さん、国際部横川浩士デスクです。

いま、環境汚染をもたらしているとしてプラスチックストローをやめようという動きが世界で広がっています。

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その理由を国際部横川デスクが解説しました。

 

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プラスチック製ストローは欧米の各地で禁止され始めています。

代わりに、紙のストローや筒状のパスタが使われています。

 

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さらにアメリカの大手コーヒーチェーン「スターバックス」では、2020年までに全世界の店舗でプラスチック製ストローを廃止し、紙のストローへ切り替えると発表しました。

 

タピオカミルクティが名物の台湾では、プラスチック製ストローの提供を禁止する方針が示され、市民から「これからどうやってタピオカを吸うんだ?」という声が出ています。

 

プラスチック製品の中で、なぜ「ストロー」ばかりが禁止になるのか?

それは“比較的取り組みやすいこと”があげられます。

さらに、ウミガメが鼻にストローを詰まらせ苦しんでいる動画が最近になってSNSで拡散されたことも注目されたことも理由の一つです。

 

ただ肝心なことは、これがストローの問題だけではなく、プラスチックごみ全体の問題だということです。

世界では今、プラスチックごみがどんどん海に流れ込んで深刻な事態をもたらしています。

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プラスチックごみが海の中に入るとどんなことになるのか、こちらで説明します。

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スーパーの袋などのプラスチックごみをクジラやオットセイといった大型生物が間違って飲み込んでしまうと…

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死んでしまったり、破片で体が傷つけられたりします。

 

本来海には存在しなかったプラスチックですが、このように海底に沈んだりすると大型の海洋生物がエサと間違えてしまうなど、海の生態系に深刻な影響を与えてしまうんです。

 

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[プラスチックが問題になってるけど、プラスチックは海の中だとさらにやっかいな存在になっちまうんだヨーソロー。]

 

アニメの中でマーメイドが言っていた大きな問題というのは、5ミリ以下の「マイクロプラスチック」が、海に残留している有害な化学物質を吸着していくことなんです。

これを魚や貝がエサと間違えて食べてしまうと、マイクロプラスチックと一緒に有害物質を体内に取り込むことになります。

食物連鎖の過程でこれが繰り返されると有害物質の濃度が高くなり生態系に影響が出るおそれがあります。

ただマイクロプラスチックはまだ注目され始めたばかりで、その危険性などまだ研究途上でわかってないことも多いのです。

こうしたマイクロプラスチックは世界の海に5兆個あるともいわれていて、回収するのはもう不可能で今も際限なく増え続けています。

 

プラスチックが登場してから現在まで、地球で排出されたプラスチックごみの積算量は50億トン以上に達します。

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このままいけば2050年にはその量は5倍以上になるとの試算もあります。

 

日本ではごみの分別に積極的に取り組んだりリサイクルに回したりして、プラスチックごみを減らす努力をしてきました。

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でも、リサイクルにまわせるのは、家庭などできれいに洗って、ゴミとしてきちんと分別して出したもの。

事業所や駅などの公共の場で出たプラスチックごみは、油が付いていたままだったり汚れていたりして、国内ではリサイクルされずに中国に買い取ってもらっていました。

しかし、その中国が海外から汚れたプラスチックごみを買い取るのをやめると言い出したのです。

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そもそも中国がなぜ世界中からプラスチックを買い取っていたか?

中国は人件費が安いため石油原料から新たにプラスチック製品を作るより、日本などから汚れたプラスチックごみを買い取って洗浄し、リサイクルした方がコストが抑えられたのです。

こうして大量に安価なプラスチック商品を作ってきた中国ですが、汚れたプラスチックごみを洗浄するときに出る洗剤などによる土壌汚染が深刻化し、プラスチックごみの買い取りをやめました。

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この決定により、日本や欧米では行き場を失ったプラスチックごみが溜まり、もう待ったなしの状態になっています。

 

そんななかすでに動き出している国もあります。

国連環境計画=UNEPが先月発表した報告書では、使い捨てプラスチック製品の禁止や課金する制度を設けているのは世界60か国以上にのぼります。

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さらに先月のG7サミットでも使用するプラスチック製品の具体的な削減量を盛り込んだ「海洋プラスチック憲章」が議論されました。

日本は国内の業界団体との調整がつかないとしてアメリカとともに署名しませんでしたが、来年に向けて「プラスチック資源循環戦略」の策定を目指しています。

これまで以上にプラスチック製品の使用の削減やリサイクルを促進し、世界に巻き返しを図ろうとしているのです。

 

ここでみなさんに覚えておいていただきたいことばを紹介します。

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英語で「ラストストロー」(=最後のわら)という慣用句です。

ストローというのは英語でもともと「わら」のこと。

強靭なラクダにたくさんの荷物を載せて、まだ大丈夫だと思って最後に1本わらを加えたら…

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そのたった1本でラクダが倒れてしまったという話です。

小さな差が、取り返しのつかない重大な結果を招く引き金になるという意味です。

 

今回のプラスチックごみの話のきっかけになったプラスチックストロー。

1本1本は小さなものですが、これが地球にとってのラストストローになって地球の環境に取り返しのつかない事態にならないよう、私たち1人1人が真剣に捉えて取り組まなければいけない時期に来ているといえます。

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※リハーサル時の写真も掲載しています。


 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月22日のゲストは、初登場!吉沢悠さんです。

 

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:20:57 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年07月14日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十五回 「プラスチックごみ」

みんなは、水筒派?ペットボトル派?

それともコーヒーショップ派?

 

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どうやら本当にヤバいみたいだぞ。

俺たち地球で暮らせなくなったらどうするんだヨーソロー。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:37 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年07月13日 (金)

タピオカミルクティー、どうやって飲もうかな...

タピオカミルクティーって御存知ですか?台湾の名物で、太いストローで、大きなタピオカの粒をすっと吸い上げながら飲むのが特徴です。私も大好きで、台湾に行った時に飲んだのはもちろん、最近では日本でも楽しめる店があります。タピオカが口の中に入ってくる感触が、何とも楽しいんですよ!…ところが、この感触が近い将来、楽しめなくなるかもしれないんです!その理由は、先日、台湾当局が、プラスチック製のストローの使用を規制する案を出したこと。全世界で、年間800万トン出るというプラスチックゴミを何とかしなくてはならないということで、最近、アメリカの大手コーヒーチェーンやファストフード店でも、プラスチック製のストローの提供を禁止するところが出ています。世界中で進みつつある、プラスチックストロー禁止への動き。プラスチックゴミが環境に与える影響は、どこまで深刻なんでしょうか?それにしても、環境に悪いのは分かるけど、どうして今、世界各地で“同時に”規制の動きが広がっているの?7月15日の「せかいま」でお伝えします。

 

さて、こちらの写真をご覧ください。

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「黄ニラの里 岡山」とありますね。黄ニラとは、黄色い色としゃきしゃきとした歯ごたえが特徴の、岡山特産のニラです。西日本を中心とした豪雨で、岡山市北区にあるこちらの黄ニラ畑は水に漬かってしまいました。写真を送ってくださったのは、こちらの方。

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黄ニラ農家の植田輝義さん(44)です。写真は今から10年前、私が岡山放送局に勤務していた時に、植田さんを取材したときのものです。植田さんは、黄色い“つなぎ”がトレードマークの“黄ニラ大使”として、岡山特産の黄ニラを売り出していこう!と当時から意気込んでいました。その後、植田さんは、マイルドな苦みや香りが特徴の「岡山パクチー」の出荷にも力を入れ、黄ニラと岡山パクチーを、いまや地元はもちろん、東京や大阪、北海道など全国に向けて出荷しています。その畑が、今回の豪雨で大きな被害を受けたのです。

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黄ニラは水が引くときに根元から折れてしまったり…

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パクチーは泥水に漬かり、一部は腐ってしまったそうです。

 

植田さんの妻と2人のお子さんは幸いにも無事で、自宅にも被害は無かったそうです。岡山県に大雨特別警報が発表されたあの日、植田さんは地元の消防団員として、土嚢を積んだりして河川氾濫の警戒に当たっていて、とても自分の畑の様子を見る余裕はありませんでした。被害を受けた畑は全部で約2.5ヘクタール。まずはゴミを片付け、土を乾かし、それからもう一度、耕すつもりだそうです。

 

見た目にも鮮やかで、しゃきしゃきとした歯ごたえも心地よい黄ニラ。私も大ファンです。岡山名物の“バラ寿司”(ちらし寿司)に入れても美味しいし、10年前の取材の時に食べた、黄ニラ入りのピザの味は今も忘れられません!昨日、電話を差し上げると、「黄ニラとパクチーを待ってくれている方々のために、がんばります」とおっしゃっていた植田さん。その声が少しだけ明るく聞こえたことが、せめてもの救いです。まだまだ混乱の中ではあると思いますが、また1日も早く、岡山の黄ニラとパクチーが全国に届くことを願っています。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:10~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月15日のゲストは、古坂大魔王さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:00 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年07月12日 (木)

どうなる?トランプ政権下の移民政策

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2018年7月8日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの堀田茜さん、国際部高木優デスクです。

 

いまアメリカで移民政策をめぐり社会を二分する、かつてない激しい論争が巻き起こっています。

国際部の高木デスクが解説しました。

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トランプ政権による強硬な移民政策の結果、中南米の国々からアメリカに不法入国した疑いの親と子が引き離され2000人を超える子どもたちが移民保護施設に収容されました。

「虐待だ!」という声も上がり、結局トランプ大統領は親子を一緒に収容する大統領令に署名しました。

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ところが、トランプ大統領が具体的な方法を示さなかったため、関係機関は混乱。

2000人を超える子どもたちの多くはいまだ親との再会を果たしていません。

先月30日には全米700か所で抗議デモが行われ、ワシントンでは3万人が参加しました。

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注目は、アメリカに住む日系人の団体からも反対の声が上がったことです。

戦前に合法的にアメリカに渡った人たちが、日本人の血が流れているというだけで強制収容され、親子が引き離されたケースがありました。

日系人の全国組織は非難声明で「今、われわれ日系人は移民とともにある」とコメントしています。

日系人からすれば、不法移民とはいえひとごととは思えず、過ちの歴史が繰り返されてはいけないと訴えました。

このことからも、アメリカの移民問題は長年に渡って議論を巻き起こしてきた“古くて新しい”問題だとわかります。

 

なぜこんなことが起きたのでしょうか。

原因はトランプ大統領が移民政策の柱の1つとして、この春に実行に移した「不寛容政策」という政策です。

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“不法移民には一切容赦しない”=拘束すれば全員裁判にかけ、刑事責任を問うという政策です。

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不法入国者を見つけたら拘束し入国管理機関で取り調べをします。

親は裁判の判決が出るまで拘置所に入れられますが、刑事責任が問えない子どもは別の施設に収容されるのです。

この結果、親と子どもが引き裂かれることとなりました。

 

前のオバマ政権では、身柄を拘束しても裁判所の処分が決まるまでは親子一緒にアメリカ社会で生活することを認めていました。

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しかし、問題もありました。

一時的に釈放されアメリカ社会で暮らしている最中に、姿をくらませる例が少なくありませんでした。

トランプ大統領はこのやり方を「キャッチ・アンド・リリース」と言い、せっかく捕まえたのに、わざわざ犯罪者を逃した馬鹿げたやり方だと厳しく批判しました。

 

そもそもアメリカは世界最大の移民国家。

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ただ、合法的にアメリカに移り住むのは容易ではありません。

許可を取るハードルが高いため不法に入ってきた移民もたくさんいて、4400万人のうちの1100万人前後は不法移民とされています。

不法移民はアメリカ経済の底辺を担ってきたという側面があります。

白人がやりたがらない仕事もいとわないので人手不足の業種では重宝がられてきたのです。

移民でもちゃんと働いて税金を払って生活をすれば、アメリカンドリームを実現できるということです。

 

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[移民でアメリカンドリームをつかんだ人たちはたくさんいるんだヨーソロー]

 

世界から多様で優秀な移民を受け入れ続けたアメリカですが、トランプ政権が合法的な移民にも厳しい姿勢に出たことから、優秀なIT技術者たちまでがアメリカから流出しています。

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隣国のカナダはこう言った技術者に優遇策を示して、受け入れ始めています。さらにインドや中国もこうした人材獲得に躍起です。

アメリカの成長の原動力だった最先端のテクノロジーがこれまでのように生み出せなくなるかもしれません。

 

それなのになぜ、トランプ大統領は強気なのか?

トランプ大統領にとって移民政策は大事な「政治的な武器」なんです。

大統領選挙の時に「メキシコとの国境に壁を作る」という公約を掲げ一定の支持を集めたように移民政策は有権者の関心を引きつけやすい問題なんです。

 

強硬な移民政策を訴えるトランプ大統領の主張は2つ。

1つは不法移民が増えれば犯罪が増えるという主張、もう1つは不法移民がアメリカ人から仕事を奪い生活を脅かす存在だという主張です。

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しかし実際には、不法移民と犯罪率には相関関係はないとの指摘もありますし、また不法移民はアメリカ人が就きたがらない仕事についているケースも多く、職を奪っているとも言えません。

それでも移民政策にこだわるのは、分かりやすい主張が中低所得者層の白人たちに“受ける”からです。

 

この所得者層の人たちは、新しい移民によって自分たちの地位が脅かされるという危機感があります。

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アメリカは移民の増加で2050年までには白人は50%を切ります。

トランプ大統領はそうした不法移民に不満や憤りを感じている人たちの心理をくすぐる術をよく知っていて政治パフォーマンスを繰り広げているのです。

 

その1つがメキシコ国境に接するアリゾナ州の名物保安官に対する寛大な措置です。

拘束した不法移民にピンク色のパンツや服を着せて屈辱的な思いをさせていた保安官が「人種差別的だ」として有罪判決を受けましたが、トランプ大統領は去年夏この保安官に恩赦を与えました。

 

トランプ大統領は今、議会に不法移民の家族を一緒に収容できるようにする内容を盛り込んだ移民関連法案を早く承認するよう迫っています。つまり「不寛容政策」は皆さんの要求に応じて改めますよ、と。

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ただし関連法案にはメキシコとの国境での壁の建設予算、さらには合法的に入ってくる移民の制限の強化も盛り込まれています。

一部は譲る代わりに、得るものは得ようという戦略(=ディール)です。

 

トランプ大統領が強気でいられる理由の1つが、支持率の上昇です。

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さらにみずからの政策に対して、連邦最高裁判所のお墨付きが得やすくなる見通しがあるんです。

アメリカの連邦最高裁は9人の判事で構成されていますが、トランプ政権は高齢を理由に辞任する中間派の判事の後任に自分の主義主張に理解のある保守派の判事を指名して、判事の構成が5対4で明確に保守派優勢となる見通しです。

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そうなると、社会を二分するトランプ大統領の移民政策は、最終的に最高裁判所が合憲としてお墨付きを与えることになります。

 

ことし11月には議会の中間選挙があり、移民問題が争点になることは間違いありません。

ただ忘れてはならないのは、短期的には移民に強硬な政策が国民の支持を得たとしても、それがアメリカの移民大国としての地位や力を削ぐ結果になるかもしれないということです。

トランプ政権が急激な変化を求めすぎると、その反動・跳ね返りも大きいのです。

寛容さを保つのか、それとも失うのか。注視していく必要があります。

 

 

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※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:10~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月15日のゲストは、古坂大魔王さんです。

 

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:19:21 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年07月07日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十四回 「アメリカの基本」

みんなは自由の女神、登ったことあるか?

近くに行くとついつい女神の顔ばっかり見上げちゃうけどさ、実は台座に重要なことが書いてあるんだヨーソロー。

 

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投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:17 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年07月06日 (金)

ゼロ・トレランス=不寛容政策

 

「ゼロ・トレランス」…アメリカのトランプ大統領の移民政策は、こう呼ばれます。不法入国者は全員捕まえて裁判にかけ、即座に刑事責任を問う!というものです。最近、中米諸国からアメリカに不法入国した親子が“別々に”収容され、親と引き離された幼い子どもが泣きじゃくっている様子などをニュースで見た方もいらっしゃると思います。「あまりにも非人道的では?!」と批判を集めたことで、トランプ大統領は、親子を引き離さなさずに一緒に収容することを指示する大統領令に署名しました。ただ、いまだに2000人を超える子どもたちが親と一緒になれず、全米各地ではこうしたトランプ大統領の移民政策に対するデモが行われています。

そもそもアメリカといえば、言わずと知れた移民国家。不法移民は、アメリカ人が進んでやりたがらない、危険できつい仕事も担っています。さらに、不法移民に限らず、合法な移民や難民だった人が、ITなどの分野でアメリカで成功を収めているケースも少なくありません。国の成り立ちにとって欠かせない移民に対して、どうしてトランプ大統領は不寛容な政策をとっているんでしょうか?7月8日(日)の「せかいま」で見つめます。

 

 さて、先日、私は、あるシリア難民の女性にお会いする機会がありました。

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リーム・アッバスさん、25歳です。一緒に映っているのは、リームさんの娘のサビーンちゃん、7ヶ月、かわいい!リームさんは、シリア難民の現状を伝えたいと、支援団体の招きで来日しました。2011年、シリア内戦が始まったとき、リームさんは首都ダマスカスの看護学校の学生でした。その学校は、卒業すると軍の病院で働く人も多かったため、体制側と判断されて爆弾が投げ込まれたり、ルームメイトが誘拐されたりすることもあったそうです。自分の身にも危険が迫っていると感じたリームさんはダマスカスを離れ、難民として、隣国イラクの難民キャンプに移りました。ここで、妊産婦支援を行っていたJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)という日本の支援団体に出会い、自分も支援する側に回りました。その後、キャンプで知り合った夫と結婚し、現在も、小児がん支援やシリア国内への医薬品支援を行っています。

 リームさんと日本とのつながりを表すものがあります。それがこちら。

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福島県の郷土玩具、赤べこ…ならぬ、サッカーのユニフォームを着た「サカベコ」です!

リームさんは、原発事故のために故郷を追われた福島の人たちの姿を、内戦のために大好きだった祖国を離れざるをえなかった自分に重ね合わせてきました。支援団体が窓口となって福島の職人さんと4年前から交流を重ね、今後はリームさんが中心になって、この「サカベコ」を商品化し、イラクに暮らすシリア難民のための収入源にできればと考えているそうです。今回、約10日間の日本滞在中、リームさんは初めて会津若松の赤べこの職人さんのもとも訪ね、「サカベコ」作りのコツを学ぶことができたそうです。「もっとうまいサカベコを作れるように、帰ったら他の仲間たちにも伝えたい!」と話していました。

 

お話を伺っている間、リームさんは何度も、泣き声をあげるサビーンちゃんをあやしていました。「日本まで、7ヶ月のサビーンちゃんを連れてくるのは大変だったんじゃないですか?」と聞くと、「だって、一時だって離れたくないから」と笑顔で答えてくれました。慣れない隣国イラクで出産・育児を経験しながら、これからも難民の子どもや妊婦の支援を続けたいと話すリームさん。その志は、自分が母親になって、さらに強くなったのだなと感じました。「サカベコ」がいつか商品化され、リームさんたちの活動がますますうまく行くことを祈っています。リームさん、貴重なお話、どうもありがとうございました。

 

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これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月8日のゲストは、初登場!堀田茜さんです。

 

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:41 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年07月05日 (木)

アメリカ VS 各国

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2018年7月1日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの小島よしおさん、国際部布施谷博人デスクです。

 

トランプ大統領が各国を相手に仕掛けた貿易戦争が、世界に、そして日本にどんな影響を及ぼすのか国際部経済担当の布施谷デスクが解説しました。

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アメリカに入ってくる輸入品にかける関税を次々と引き上げているトランプ大統領。

実はめぐりめぐって日本にいる私たちにも影響しかねない問題なのです。

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ことの始まりはことし3月。

トランプ大統領が鉄鋼やアルミ製品に関税をかけることを発表すると、各国がアメリカの輸入品に対して次々と関税をかける反撃に出ました。それが繰り返され、ご覧のようにやったらやり返す状態になっています。

日本もはいまのところ各国のような報復はしていません。

 

そして気になるニュースが先週ありました。

メイドインUSAを象徴するアメリカのオートバイ「ハーレー・ダビッドソン」が、生産の一部を国外に移すと発表したのです。

模型を使ってアメリカとEUが掛け合う関税措置がどんなものか見ていきます。

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EUはアメリカ製のオートバイが入ってくるときに31%の関税をかけることにしました。

アメリカ製のオートバイをEUに輸入するにはこの関税を会社がまるまる負担するか、オートバイを値上げするかしないといけなくなります。

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そのため「ハーレー・ダビッドソン」はこれでは商売にならないと、一部の工場をアメリカの外に移し、オートバイを生産することにしました。

アメリカ製でなければ、関税を上乗せされずにオートバイを売ることができるからです。

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その一方アメリカでは工場の移転で雇用が減るおそれがあります。

アメリカ国内の産業と雇用を守るためだった関税の引き上げが、雇用を失うかもしれない皮肉な結果となりました。

 

これと同じことが、日本でも起きるかもしれません。

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日本の輸出といえば自動車。日本からアメリカへの輸出額の3分の1が自動車です。金額にすると年間4兆5000億円以上。

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トランプ大統領は、この自動車にも高い関税をかけることを検討しています。

そうなると日本の自動車メーカーは、国内の工場を減らしアメリカでの生産をぐっと増やすかもしれません。

自動車の部品をつくる会社も日本国内の仕事がぐっと減ってしまうかもしれません。

 

トランプ大統領がなぜ各国と対立を深めてまで関税を引き上げるのか。

それはアメリカが抱える巨額の貿易赤字が原因です。

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「貿易赤字を生み出しているのは外国なんだから関税をかけて輸入品を締め出して何が悪い」と、トランプ大統領は考えているのでしょう。

赤字が一番大きい中国にはとりわけ厳しく当たっているトランプ大統領ですが、これには貿易赤字だけじゃない理由があるんです。

実は「中国を懲らしめる」という意味合いもあるんです。

 

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[トランプ大統領が中国製品に関税をかけたのは、貿易赤字だけが理由じゃないんだヨーソロー]

 

中国の経済が成長するにつれて、中国企業がアメリカの企業を買収したり、サイバー攻撃でハイテク企業の企業秘密を盗んでいるという声もあります。

 

アメリカによる中国への貿易措置でも、日本が影響を受けるかもしれません。模型で見ていきましょう。

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工場で働く中国製のロボット。中国からアメリカに輸出すると高い関税がかかります。

ところがこのロボット、中を見るとどうでしょう?

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例えば、精密部品はベトナム製、電子部品は韓国製、モーターは日本製など、世界中から材料や部品を買い集めて作るようになっているんです。

 

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中国製と言っても、すべてが中国製ではなく、世界中が繋がっているのです。これが今のものづくり。

これは世界が自由貿易を進めて関税を下げてきたからこそできるようになった仕組みです。

 

この中国製ロボットが売れなくなれば、日本製品のモーターも売れなくなってしまいますね。

そうするとその会社で働く人の給与やボーナスが減ってしまうかもしれないんです。

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中にはアメリカの企業が世界中から部品を集め、中国の工場で組み立てて輸出している例もあるのです。

 

貿易をめぐる争いが始まってしまった今、振り上げた拳をどうやっておろすのか見えない状態です。

世界の貿易が減れば、景気にブレーキがかからないか心配です。

そして日本としても自動車の関税がどうなるか、目が離せない状況が当分続くと思います。

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月8日のゲストは、初登場!堀田茜さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:18:03 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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