2018年6月

2018年06月30日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十三回 「ニセモノ」

夏だな〜。夏だよ〜。夏だぜ〜。

夏といえばお祭りだぞ〜。

 

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まあ、オレの宣伝になるならいっか。って一瞬思っちゃったけど、オレのニセモノでカネ儲けはダメだよな。

新しいものを作るのには、お金と時間がかかるんだから、やっぱりズルはダメなんだヨーソロー。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:06 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年06月29日 (金)

まるで"子どものけんか"みたいに

 

先日、アメリカのバイクメーカー「ハーレー・ダビッドソン」が、ヨーロッパ向けのオートバイの生産をアメリカ国外の工場に移すと発表しました。その理由は、EUが発動した、バイクなどアメリカ産の工業製品への関税措置。このままアメリカ国内で生産し続けていては、「ハーレー」はヨーロッパ市場で販売するために高い関税を負担しなくてはいけません。

それがゆえの工場の国外移転なんですね。

そもそもEUの関税措置は、それより先にアメリカがEU産の鉄鋼やアルミニウムに対して発動した関税への対抗措置です。やられたらやり返す・・・そんな“子どものけんか”のような状態が、今、EUだけでなく世界各国とアメリカとの間で始まっています。特に中国との間では、アメリカは貿易赤字の削減や国内の雇用を守るという目的に留まらない、より「攻撃的」な関税措置を行おうとしているんです。いったいどんな内容で、その目的は何なのでしょうか?そして!「アメリカと中国とか各国の話でしょ。日本は関係ないでしょ」と思ったあなた!実は日本も関係“おおあり”なんですよ!7月1日のせかいまで詳しくお伝えします。

 

さて、話は変わって、盛り上がってますねー、サッカーのワールドカップ!

6月3日のせかいまで、予選リーグの対戦相手国についてご紹介しました。

この時は、各国のFIFA世界ランキング(当時)を見て、素人の私は少し愕然としましたが、初戦では見事にコロンビアを破りましたね!そのコロンビアでは、日本戦の2日前(6月17日)に、2人の候補者による大統領選挙の決戦投票が行われ、「そちらの結果にも注目です」とお伝えしました。

 

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政府と反政府ゲリラ組織の和平合意の是非が争点でしたが、当選したのは、合意の修正(=非)を訴えた候補者でした。世界ではシリアなど各地で紛争が相次ぐ中、対話で成立したコロンビアの和平合意は紛争解決のモデルになりえると注目されていただけに、今後の展開に注目ですね。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月1日のゲストは、初登場!小島よしおさんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:40 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年06月29日 (金)

米朝首脳会談その後の動き

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2018年6月17日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、国際部佐々一渡デスク、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの敦士さん、国際部高木優デスクです。

 

シップが、敦士さん背が高いのかな?って呟いてたけど、圧倒的に敦士さんの方が大きいですよね^_^;

 

歴史的なイベントとして世界が注目した、トランプ大統領とキム委員長による史上初の米朝首脳会談が6月12日に終わりました。

会談では、このような「共同声明」に両首脳が署名しました。

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一見お互いの目標に近い文言が入っているように見えますが、この共同声明をどう評価すべきか、また、その後の動きについて、国際部高木デスクがアメリカ側から、国際部佐々デスクが北朝鮮側から解説しました。

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<高木>

アメリカと北朝鮮のトップ同士が直接会って、「非核化」と「体制保証」の意思を確認したことには大きな意義があったといえます。

その一方、合意の中身は具体性に欠け、“政治ショー”という側面が強くなりました。

 

<佐々>

北朝鮮としては、キム委員長がこの先も国を率いていくことができる約束=「体制の保証」を取り付けたと満足しているはずです。

北朝鮮国内でも、トランプ大統領と堂々と渡り合い世界中が注目する歴史的な会談になったとアピールしています。

 

◇今回の会談でどんな駆け引きがあったのかを「綱引き」で表しました。

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【最初の綱引きでは、北朝鮮が優勢!】

 

<高木>

この差がついたのは、そもそも北朝鮮が非核化に向けて何もしていないのに、トランプ大統領がキム委員長に会ったためです。

さらに「非核化」の具体性のなさ・期限を盛り込めなかったことで、北朝鮮が喜ぶおにぎり(パワー)を与えてしまいました。

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<佐々>

北朝鮮はこれまでも核問題をめぐって国際社会と合意を結んだことがありますが、計画の明記や国際機関査察官の受け入れなど、具体的にやらなければならないことが盛り込まれていました。

しかし、今回は具体的なことを約束せずに済んだのです。

 

<高木>

なぜ、具体的な約束をせずに済んだのかというと、非核化を巡る立場の隔たりがあまりに大きすぎたため、首脳会談までに調整が間に合わなかったためです。

それを直前で悟ったトランプ大統領は、「会談は関係構築の機会」だと、自らハードルを下げました。

強引に引っ張って綱を切ってしまっては元も子もないと自ら力を抜いたため、北朝鮮に引き込まれました。

その結果、矢面に立たされて釈明を繰り返したのが、ポンペイオ国務長官です。

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記者から非核化の期限を問われ「2年半以内に大幅な軍縮を達成したい」と初めて具体的な目標を明らかにして理解を求めました。

さらにトランプ大統領自身も帰国後ツイートし、批判の打ち消しに追われています。

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<佐々>

非核化の具体性がないこと以外にも、北朝鮮が望んでいたもので転がり込んできたものがあるんです。

 

<高木>

それは会談が終わった後のトランプ大統領の発言です。

「米朝間で誠実に交渉が行われている限り、戦争のゲーム(米韓合同軍事演習)を中止する」

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【オーエス!オーエス!またしても北朝鮮が優勢です!】

 

合同演習の中止の影響は大きく、日本の安全保障にも関わってきます。

北朝鮮や軍事拡張を続ける中国を念頭に、軍事的な存在感を示すだけではなく、アメリカが後ろ盾にいるのだという政治的な意味合いもあります。

 

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韓国にいる在韓米軍の存在が、北朝鮮への圧力になってきたっていう面もあるんだヨーソロー

 

<高木>

在韓米軍に加え、北朝鮮が特に脅威と感じているのがこちらです。

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グアムに配備されている「B1爆撃機」は超低空飛行ができるため、気付かれないままピョンヤンの心臓部を攻撃することが可能とされています。

演習を中止するとなると、こうした爆撃機を朝鮮半島に近づけて圧力をかけることもできなくなります。

 

一方で「寝耳に水」なのが、韓国です。

ムン大統領はアメリカと北朝鮮の間を取り持ちながら会談を応援してきました。

演習を中止するかどうかは「慎重に検討する」と述べるにとどめ、動揺を隠せませんでした。

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さらにトランプ大統領は会談後の会見で、将来的には在韓米軍を撤退させる意向を示しました。

毎年莫大な予算がかかることが不満なようです。

 

<佐々>

さらに北朝鮮が勝ち取ったと主張しているのが、非核化を「段階的」に進めるということです。

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段階的に非核化を進めたい北朝鮮に対して、時間をかけずに一括で速やかに非核化したいアメリカ。

この点について、北朝鮮は国営メディアを通じ、“アメリカと段階的に非核化を進めることで合意した”、つまり自分たちの主張が通ったと発表しました。

 

<高木>

アメリカ側は公式には「段階的」という言葉は使っていません。

ただ、トランプ大統領は記者会見で気になる発言をしました。

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20%という数字がどこまで意味を持つのかも現時点ではわかりません。

この発言からわかったのは、トランプ大統領は「一定の進展があった段階で見返りを与えてもいい」と考えているということです。

 

<佐々>

合意内容が曖昧であるがゆえに解釈の余地が生まれ、それぞれ自分たちに都合の良い形で解釈しているとも言えます。

 

<高木>

なぜトランプ大統領は北朝鮮側に段階的と解釈されかねない言葉を言ったのか?

それは会談が決裂することを最も恐れていたのもトランプ大統領自身であり、会談を開かなければ外交の失敗だとレッテルを貼られるのを恐れたからだと思います。

ただ、ダメだと断じるのはまだ早い。切り替えが早いのもトランプ大統領です。

常識にとらわれないトランプは、一旦わざと(綱を)北朝鮮に引っ張らせて北朝鮮に有利な状況を作った可能性があります。

そのヒントが、記者会見場で繰り返し放映されたプロモーションビデオです。

記者たちに見せるというよりは、キム委員長に見せるために制作しました。

 

(ビデオ)北朝鮮が核を放棄し、経済発展の道を選べば手を差し伸べるし、アメリカのような繁栄が待っている。一方核を捨てなければ、最悪の事態すなわち軍事的選択肢が待っているという二者択一を迫る内容でした。

 

さらに、首脳会談では大統領の防弾車の中をキム委員長にわざわざ見せました。

安全上見せてはいけないものまで見せたのは、「誠意にこたえなければ、どうなるかわかってるよね?」とキム委員長の脳裏に刷り込む狙いもあったと思われます。

 

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【ここで、アメリカ側が一気に綱を引きました!】

 

<佐々>

これに対し北朝鮮は周辺国との関係を強化することで、大国アメリカと渡り合おうとしています。

そのためにまず近づいたのが中国です。

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65歳の誕生日を迎えた習主席にキム委員長が5年ぶりにメッセージを送りました。

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さらに北朝鮮が関係を強めているのが、サッカーのワールドカップの開催国・ロシアです。

今回、ロシアの元スパイ暗殺未遂事件を背景に、多くの政府要人が大会に合わせてロシアを訪問することを見送りました。

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しかし北朝鮮は大会に参加していないにも関わらず、14日の開会式に、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長を派遣しました。

プーチン大統領とも会談し、ロシアを重視する姿勢をアピールしました。

 

<高木>

北朝鮮が中国とロシアという大国に接近したことで、アメリカの影響力は低下しました。

さらに気がかりなのは、北朝鮮に対する国際的な圧力包囲網にほころびが出始めていることです。

中国とロシアは、これまで基本的にアメリカ側に同調し、北朝鮮に圧力をかけてきました。

しかし、中国は制裁を緩和する必要性を訴えだしました。

 

<佐々>

関係国ということで気になるのが日本の拉致問題です。

北朝鮮の国営メディアは、拉致問題は解決済みだという従来の立場を繰り返し強調しています。

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アメリカとの交渉や日本の政治状況などを見ながら自分たちにとってプラスになると判断すれば、今後日本との対話の場に出てくる可能性はあると思います。

 

◇アメリカと北朝鮮、今後の日程で気になる注目の動きは?

<高木>

今夜(6月17日)にも行われる電話会談です。

トランプ大統領は会談の際、自分の電話番号をキム委員長に渡しました。

また今後ポンペイオ長官やボルトン補佐官と北朝鮮側の協議を速やかに始めるかで、双方の本気度が見えてきます。

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<佐々>

6月25日は朝鮮戦争が始まった日で、北朝鮮では「反米闘争の日」とされています。

これまでと同じように反米集会を行ない、アメリカへの厳しい姿勢を維持するのか、これまでとは異なった雰囲気を演出するのか、一つの手がかりとなりそうです。

そしてもう一つ注目しているのが、韓国とのさまざまな分野での会議や協議です。

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米朝の仲介役を果たしてきた韓国を取り込むことで、アメリカへの揺さぶりをかけてくることも予想されます。

北朝鮮が長い年月をかけて開発してきた核を簡単に放棄するとは考えづらいですが、北朝鮮としても、ある程度の非核化に応じざるを得ないと考えられる理由もあります。

一刻も早く国際社会から制裁の緩和や経済的な支援を手に入れるためには、非核化への取り組みが不可欠です。

 

<高木>

トランプ大統領の今後の出方も大事です。

短く時間を区切って成果を求める本質は変わっていないはず。

「キム・ジョンウンという男を俺は信頼するが、時間が経てばそれは間違いだったと判断することもあるかもしれない」と言っています。

非核化に向けた交渉が進まなければ北朝鮮との対話路線を一気に転換し、軍事的な緊張が高まることもありえます。

 

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※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年7月1日のゲストは、初登場!小島よしおさんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:34 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年06月16日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十二回 「米朝首脳会談」

前回のオレの予想、当たっちゃったのか?

 

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 「歴史的」と言われた米朝首脳会談が、アメリカの功績になるのかどうかは、今後の成果次第だよな?

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:19 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年06月15日 (金)

会談の、その後で・・・

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こちら、アメリカのトランプ大統領が宿泊していたシンガポールのシャングリラホテルです。

12日の朝、ここを出発して歴史的な首脳会談の会場に向かう映像に、私も東京のニュースセンターで見入っていました。

トランプ大統領が北朝鮮のキム委員長と握手をし、最初は互いに硬い表情だったのが少しずつ笑顔も見えるようになり、昼食後には2人だけでホテルの敷地内を歩く姿も見られました。「さぞ、驚くような内容の合意があったのでは?」と私のテンションも最高潮に上がりました!・・・が、結局、最大の焦点であった非核化については、北朝鮮による核の放棄の具体的なやり方や期限についての言及はありませんでしたね。

 

「政治ショー」だった感の否めない今回の会談でしたが、ここ数日、色々なことが動いています。アメリカのポンペイオ国務長官はメディアの質問に答える形で、初めて非核化の期限の見通しについて語ったり、トランプ大統領が会談後の記者会見で、米韓合同軍事演習の中止の可能性について触れたら、韓国もアメリカの政府高官も「聞いてないよ~!」と言わんばかりに真意の確認や打消しに奔走したり。

北朝鮮も、中国やロシアとの関わりをさらに強めながら、アメリカとのこれからの交渉に臨みたいと考えているみたいですし・・。

 

17日(日)のせかいまでは、世紀の会談を終えた今、各国の最新の動きと、今後の注目点をお伝えします。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年6月17日のゲストは、初登場!敦士さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:09 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年06月14日 (木)

どうなる米朝首脳会談

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2018年6月10日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、国際部禰津博人デスク、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのパックン、国際部佐々一渡デスクです。

 

この日は、歴史的な米朝首脳会談を2日後に控え、

アメリカ担当の国際部禰津博人デスクと、朝鮮半島担当の国際部佐々一渡デスクが、交渉の行方をせかいま流に予測しました。

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<禰津>

首脳会談は現地時間の朝9時から行われると発表されています。

この時間、首都ワシントンを含むアメリカ東部だと、ちょうど夜9時、多くの視聴者が最もテレビを見る、「プライムタイム」にあたります。

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アメリカ3大ネットワークやCNNテレビなども、トランプ大統領とキム委員長との歴史的な会談の冒頭シーンを全米で中継発信するものとみられます。

すなわち、トランプ大統領にとって、この首脳会談は「世紀のテレビショー」であり、アメリカ国民にアピールする絶好の機会だと捉えているのだと思います。

トランプ大統領は、G7サミットが終わるのを待たずにシンガポールに向かい、その飛行機の中でも、「キム委員長に会うのが楽しみだ」とツイートして、会談に強い意気込みを見せています。

 

今回の会談に向けて、トランプ大統領とキム委員長が何を求めようとしているのか、原則的な立場を整理しておきましょう。

 

<禰津>

アメリカの最大の目的は、北朝鮮の核・弾道ミサイルをめぐる「非核化」です。

非核化を一括で、速やかに実現したい考えです。

そしてこれを実現するまでは、北朝鮮が求めている制裁緩和などの見返りは与えない、というのが基本的な原則的です。

アメリカの非核化への姿勢を表すこちらの言葉「CVID」=完全に検証可能で後戻りできない形での非核化、と呼ばれるものです。

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<佐々>

一方北朝鮮は、キム委員長がこの先もずっと国を率いていけるようにしたい、つまり、「体制の保証」を引き出したいという点です。

北朝鮮にとって、最大の脅威であるアメリカから攻撃を受けることがないような環境を整えたいということです。

経済に力を入れている北朝鮮としては、非核化には段階的に応じ、その都度経済的な見返りを得たい考えだと思います。

それを表すのが、「CVIG」=完全に検証可能で後戻りできない形での体制保証、です。

違いは、最後のアルファベット、「D」と「G」ですが、両国が求めているものが違うことわかる言葉です。

この違いがある中で、話し合いはまとまっていくのでしょうか?

 

<禰津>

トランプ大統領、キム委員長、双方にとっても、ようやく実現する首脳会談ですし、決裂は避けたいところです。

なんらかの合意内容を盛り込んだ共同文書への署名や、共同声明の発表を目指しているようです。

そのため、パンムンジョムでの実務者協議を行ってきました。

 

<佐々>

北朝鮮にとっては、この首脳会談はチャンスです。

自分たちに有利な落とし所を見つけるのではないかと思います。

 

■非核化について

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<禰津>

アメリカとしては、ロードマップを作りたいところですが、期限や手順については、大きな隔たりがあり、トランプ大統領とキム委員長のトップ同士で話し合われることになりそうです。

過去に何度も約束をほごにされていることもあり、北朝鮮の非核化は簡単ではありません。

 

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[北朝鮮の「非核化」っていうけど、1度開発しちゃったものは、そんな簡単にはなくせないんだヨーソロー。]

 

<禰津>

シップが言っているように非核化には多くの複雑な過程があります。

アメリカの専門家は、北朝鮮から核能力を完全に取り除くには10年から20年ぐらいはかかるとも分析しています。

こうした状況を受けてか、最近のトランプ大統領は、かなりトークダウンし、「会談は複数回になる」「何かに署名することはないだろう」など、期待値を下げるような発言が目立っています。

さらに、「最大限の圧力」という言葉はもう使いたくないと述べるなど、融和的とも受け取れる発言を繰り返しています。

非核化について大きな成果を得ることは事実上断念したという見方もあり、長期的な交渉も視野に入れているようです。

 

<佐々>

一方、北朝鮮も、非核化を進めるということでは合意しようということにはなると思いますが、非核化の前に「朝鮮半島全体の非核化」を求めています。

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北朝鮮としては、在韓米軍の縮小、撤退や韓国に対する「核の傘」を排除することを目指しているものとみられます。核関連施設を使えなくしたり、核開発計画を申告したりするなど、少しずつ非核化に向けた取り組みを進め、その都度見返りを得ていきたいという考えです。

北朝鮮は、すでに核実験場の爆破や、核実験とICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験の中止を表明しました。

こうした動きは非核化に向けた本気度をアメリカにアピールする狙いもあると見られます。

 

<禰津>

ICBMの発射を止めさせ、将来的には撤去することがトランプ政権の最優先課題の1つです。

ただ、日本人の私たちには気がかりな部分もあります。

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アメリカに届くICBMの撤去には力を入れていますが、日本などを射程圏内に持つ、短距離や中距離ミサイルについては置き去りにならないのかといった懸念です。

 

このように「非核化」については、どこまで具体的な成果が得られるのか、疑問符が付いていますが、双方歩み寄りやすい目に見える合意になりそうなのが、「朝鮮戦争の終結」です。

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<佐々>

朝鮮戦争の終結は、北朝鮮が最も重視している「体制の保証」につながる面もあります。

アメリカと平和協定を結んで、国交を正常化し双方が大使館を設置するとなれば、北朝鮮にとって「体制の保証」に向けた前向きな進展であることは間違いありません。

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<禰津>

トランプ大統領にとっても「非核化」は非常にハードルが高い交渉だが、「朝鮮戦争の終結」はそれに比べて簡単で政治的パフォーマンスとして有効だと考えているのだと思います。

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もう一つ重要なテーマは「人権問題」です。

<禰津>

トランプ大統領は、ことし1月に行われた演説では、「これほど市民を抑圧してきた残虐な独裁体制は他にない」と言って北朝鮮を強く非難してきました。

しかし、先日記者団からの質問に「おそらく話をするだろう」と述べるにとどめただけでした。

また、拉致問題については、「必ず話す」と2回繰り返し強調し、日本側の懸念に応えました。

<佐々>

北朝鮮は、アメリカが人権問題を取り上げるたびに反発してきました。

拉致問題についても解決済みだと従来の主張を改めて強調し、日本は圧力ばかりを叫んでいると日本への批判を強めています。

 

禰津デスクと、佐々デスクの「会談の注目点」は?

 

<禰津>

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トランプ大統領は、大統領就任前、オバマ前大統領からの引き継ぎの際、最も深刻な課題として告げられたのが、北朝鮮問題でした。

北朝鮮の核兵器の脅威は差し迫ったものだと強く認識しているはずですが、パフォーマンスで終わらず、中身でも「歴史的なもの」となるのか、本気度を見定めたいです。

 

<佐々>

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過去の米朝の合意では、同じ合意をしたはずなのに、双方の発表に違いがあることがありました。

今回の首脳会談の結果に関する発表でも、自分たちに有利な文言があえて加えられていたり、不利な部分に踏み込んでいなかったり、そういったことがないか見ていきたい。

もしも双方の発表に違いがあれば、そうしたところから、米朝の本質的な隔たりや交渉の課題が見えてくることもあると思います。

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※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年6月17日のゲストは、初登場!敦士さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:21:53 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年06月09日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十一回 「もうすぐ12日」

 

米朝首脳会談まで、あと3日だ。

みんなは何を期待する?

「史上初」とか「歴史的」って持ち上げてるけど、何だか難しそうだよな。

 

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 今回が、「史上初の米朝首脳会談やりましたよ!オレたちすごいでしょ?」で終わらなきゃいいよな…

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:16:50 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年06月08日 (金)

いよいよ歴史的な瞬間が

史上初の米朝首脳会談が迫ってきましたね。

10日(日)のせかいまも、もちろん、この歴史的な会談を取り上げます!

最大の焦点である、北朝鮮の非核化を巡る議論をはじめ、いったいどんな内容の会談になるのか?アメリカ、北朝鮮それぞれの視点から、その行方を展望しますよ。

 

会場となるシンガポールには、私も2月にせかいまのロケで行ったばかり。その時、取材でお世話になった、現地で日本人向けの学習塾を経営している石川晋太郎さん(詳しくは、こちらのブログをどうぞ→[2018年3月23日のブログ]が、今日(7日)、会場となるホテル周辺の写真を撮って送ってくれました。

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会談が行われる、セントーサ島のカペラホテル周辺の様子です。警察の車が見えますね。

石川さんによると、ホテルそのものに近づくことはできず、写真はホテルに面した道の様子を写したものだそうです。先月下旬から宿泊客以外は立ち入りできない状況が続いているそうです。

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同じくカペラホテルに面した道を写した1枚です。マスコミ関係者と思われる人の姿がありますね。今回、世界中から7000人ほどのメディア関係者がシンガポールを訪れるとの事で、既に取材活動は熱を帯び始めているようですね。

 

写真を送ってくれた石川さんによりますと、シンガポールの街全体としては、

まだそこまで警備が厳しくなっているとは感じないとの事でした。ただ、市内中心部の一部が、厳重な警備の対象となる「特別行事区域」に指定される10日(日)からは少しピリピリするかもしれないと話していました。

 

できれば私もシンガポールに行きたかったですが(笑)、こうして写真を通して少しでも現地の“空気”を感じたいと思います!石川さん、写真ありがとうございました!

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年6月10日のゲストは、パックンです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:15:37 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年06月07日 (木)

コロンビア、セネガル、ポーランド

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2018年6月3日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの藤本隆宏さん、国際部飯沼智デスクです。

 

6月にロシアで開かれるサッカーワールドカップ。

日本の対戦国、知っていますか?

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日本代表は、6月19日にコロンビア、24日にセネガル、28日にポーランドの3か国と対戦します。

それぞれの国の世界ランキングは16位、28位、10位と強豪国ばかりです。

 

これらの国がどんな国なのか、国際部飯沼デスク…の前に、、、

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[サッカーワールドカップで日本と対戦する国を、ちょっくら調べてみたぞ。]

 

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概要をシップが教えてくれましたが、詳しい3か国の解説を国際部飯沼デスクが解説しました。

 

コロンビアで有名なのがこちら。

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財政や金融の健全性が高く、物価も安定して、2000年以降ずっとプラスの経済成長を続けています。

 

サッカーは、他の南米諸国と同様にとても盛んで、日本では考えられないくらいに身近です。

貧しい家庭の子どもたちでもボール1つで始められるため、人が集まると即席のチームを作ってにわかに試合が始まります。

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サッカーは、趣味やスポーツを超えて、暮らしの一部であったり、人生そのものであったりするようです。

2016年、政府と反政府ゲリラとの間で和平協定が結ばれたとき、ゲリラの戦闘員たちが野営地でサッカーをして、祝福する“お祝いサッカー”とも呼べる光景が見られました。

 

一方でサッカーへの熱狂が悪い方向へ出たこともあります。

1994年のワールドカップアメリカ大会で、オウンゴールをしてしまった27歳のエスコバル選手。

帰国後銃撃され、死亡してしまいました。

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そんなサッカー熱の強いコロンビアで今、注目の動きがあります。

日本とコロンビアが戦う直前の6月17日、大統領選挙の決戦投票が行われます。

ノーベル平和賞を受賞したサントス大統領の任期が終わり、次の大統領を決める選挙です。

決選投票に進んだ2人の候補者のうち、1人は合意を推進すべき、もう1人は合意の大幅な見直しを訴えています。

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続いては、セネガル。

 

概要情報は、[2018年6月3日放送 Mr.シップのアニメ]を見てね(^-^)

 

かつてフランスの植民地だったセネガルには、その痕跡がいろいろなところに見られます。

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15世紀から19世紀にかけて奴隷貿易の拠点として使われていたゴレ島。

集めた奴隷を収容していた施設が今も残っていて、1978年には、世界遺産に登録されました。

 

また、有名な自動車の大会「ダカールラリー」にも関係しています。

名前の由来は、パリを出発し、セネガルの首都ダカールをゴールとしたためです。

2009年から開催地が南米に変更されましたが、冒険に挑む精神は変わらないとして「ダカールラリー」という名前で続けられています。

 

セネガルではスポーツ全般が盛んで、首都ダカールの海岸付近ではジョギングをしたり体操をしたりする姿が見られます。

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こうした光景は、治安の悪いアフリカでは珍しく、社会が安定しているからこそ残されていたり続いてきたりしたものです。

1960年の独立以来クーデターなどの大きな混乱が起きていないセネガルでは、政権交代も選挙で民主的に行われ、安定した政治が続いています。

だからこそスポーツに打ち込むこともできます。

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セネガルの代表チームには、ヨーロッパのトップリーグで活躍するスピードとテクニックを兼ね備えたスター選手が揃います。

ヨーロッパで活躍したセネガル人選手たちが国へ戻り、今度は指導者として若い才能を見出して育て、かつての人脈を生かしてヨーロッパのクラブへ送り込む。

こうしたサイクルを通じてセネガルのサッカーはますます強くなるという仕組みができています。

 

そして最後にポーランド。

概要情報は、[2018年6月3日放送 Mr.シップのアニメ]を見てね。

 

作曲家のショパンはポーランド人です。

「ショパン国際ピアノ・コンクール」ではこれまでたくさんの日本人ピアニストが出場していて、音楽交流も盛んです。

 

ポーランドは伝統的な親日国ですが、その理由の一つとして、日露戦争で日本が勝ったことを挙げています。

大国ロシアの侵略に悩まされてきたポーランドは、アジアの小国日本が勝ったことに勇気付けられたとのこと。

 

さらに、ロシア革命直後の混乱の中で、ポーランド人の孤児たち700人あまりを日本が救出して祖国に送り返してあげたということもありました。

そしてもう一つ、第2次世界大戦中の有名な「命のビザ」によっても多くの命が救われました。

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こうした史実が伝えられていることも、ポーランド人が親日的な理由としてあげられます。

柔道、合気道、剣道など日本の武道も盛んで、各地に道場があり、相撲をきっかけとした交流もあります。

日本に来たポーランド人も活躍しています。

カロリーナ・ステチェンスカさんが将棋の女流プロ棋士になりましたが、外国人がプロになるのは男性棋士も含めて初めてのことです。

 

ポーランドで今、心配されるのが政治や社会の右傾化です。

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ヨーロッパ各国の右傾化が警戒されていますが、ポーランドでも、3年前に保守政党がはじめて政権について以降、自国の主権などを主張して、EUとのあつれきが生じています。

難民受け入れの割り当てについても反発しています。

 

さらに、第2次世界大戦中に起きたユダヤ人の大虐殺・ホロコーストをめぐる議論にも規制をかけようとしています。

アウシュビッツ強制収容所に代表されるように、ナチス・ドイツに占領されていたポーランドもホロコーストの現場となりました。

ナチスが行ったホロコーストについて、「ポーランドが国や民族として加担した」と公に発言したり非難したりすることを違法とする法律を成立させました。

これには、歴史の議論を妨げる恐れがあるとして懸念や批判の声が出ています。

 

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ポーランド代表は1974年と82年に3位という輝かしい成績を挙げています。

 

というわけで、ワールドカップで日本が対戦する3か国を見てきました。

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コロンビア、セネガル、ポーランドは、馴染みがなく遠い存在だったかもしれませんが、

ワールドカップをきっかけにこういった国々に興味を持って見るのも良いのではないでしょうか。

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年6月10日のゲストは、パックンです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:15:53 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年06月02日 (土)

週刊Mr.シップ 第百二十回 「サッカー⚽️ワールドカップ」

みんな、6月がやってきたぞ!

ほら、あの、4年に1回のスポーツの祭典が始まるぞ。

 

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よしよし、オレのこと馬鹿にしたよな?な?

まあでも、争いはよくないよな。

困ったらみんなでサッカーしヨーソロー⚽️

 

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:27 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年06月01日 (金)

まずは相手を知ることから!

 

サッカーのワールドカップ、ロシア大会の開催が間近に迫ってきましたね!

日本が予選で対戦するのは、コロンビア、セネガル、ポーランドの3カ国です。

最新の世界ランキングを見ると、どこも強豪のようです。まず目指すは予選の突破、そのためにも相手国を知ることは大切です!そこで6月3日(日)の「せかいま」では、大会前に各国の戦力分析・・・ではなくて、それぞれ、どんな国か知ろう!という授業をお送りします。

コロンビアといえばコーヒーの輸出国としてお馴染みですが、実は日本に輸出されているのはそれだけではありません。セネガルがサッカーの強豪国である背景には、西アフリカでは珍しいある事情がありました。そしてポーランドはヨーロッパ随一の親日国だって知ってました?

戦力分析は他のスポーツ番組にお任せするとして(笑)、今度の「せかいま」を見れば、相手国を知ることで、ワールドカップをより楽しめるようになりますよ!

 

今回、各国の基礎的なデータ紹介をしてくれるのは、こちら。

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シップです。いつもより多めの登場になる事に、本人もテンションが上がっています。

この写真、今月初め、東京の浅草にシップとロケに行った時に撮影しました。後ろにはスカイツリーも映っていますよね。

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3日は、一緒に番組進行をがんばろうね、シップ!

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年6月3日のゲストは、藤本隆宏さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:19 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


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