2018年2月

2018年02月04日 (日)

政治の影に揺れる五輪

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2018年2月4日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、国際部塚本壮一デスク、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの川野太郎さん、国際部中島健夫デスクです。

 

2月9日~25日まで、韓国のピョンチャンで行われる冬季オリンピックですが、今回はいつものオリンピックとは雰囲気が違います。

異例の事態とも言えるピョンチャン大会を、中島デスクが解説しました。

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競技の純粋な話題が多くなるべきこの時期に、ここまで選手や競技以外の話題が多いことはありませんでした。

異例なこととは、韓国と北朝鮮の合同チームの緊急結成です。

北朝鮮は2014年のソチオリンピックには出場していませんし、今回のピョンチャンオリンピックへの参加表明もギリギリまで明らかにしていませんでした。

 

そんな中、「南北融和」の路線を進める韓国のムン・ジェイン大統領が北朝鮮に、ピョンチャンオリンピックへの参加を呼びかけていました。

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先月には南北間の閣僚級会談が行われ、そこで初めて北朝鮮がオリンピックへ参加することで合意しました。

開会式の入場行進では同じユニフォームを着た韓国と北朝鮮の選手が、朝鮮半島が描かれた統一旗をもって行進することになります。

 

注目は、アイスホッケー女子の合同チームです。

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通常23人で構成される出場チームですが、韓国と北朝鮮の合同チームは35人の登録が認められました。日本やスイスなど、合同チームと対戦することになる国からは“公平ではない”と、不満の声があがりました。

 

そもそもIOC・国際オリンピック委員会がかかげる「オリンピック憲章」では、原則として「1つの国からの参加」としているため、合同チームは認められていません。

今回は平和の祭典と位置付けたいIOCが、特例として認めたのです。

さらに「オリンピック憲章」には、「政治的な圧力に対抗する」という内容が書かれていますが、オリンピックはその時代の国際情勢や政治に、巻き込まれざるを得ないのが現実です。

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1950年代、当時のドイツは東西に分裂していましたが、IOCが“統一選手団なら”と出場を認めたため、東西の合同チームとしてオリンピックに出場しました。 

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1980年のモスクワ大会では、東西冷戦の真っ最中だったため、アメリカがボイコットを呼びかけ、日本や当時の西ドイツなど、多くの西側諸国がオリンピックに参加しませんでした。

 

次の1984年のロサンゼルス大会では、逆にソビエトなど東側諸国がボイコット。

アメリカのモスクワ大会ボイコットに対する、ソビエト側の報復と捉えられています。 

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1991年には、ソビエトが崩壊したため、ソビエト連邦を構成していた国々が軒並み共和国として独立。各国でオリンピック組織委員会を組織する時間も無かったため、IOCは「EUN代表」という統一チームを認めて、出場する道を開きました。いわば「救済」したわけです。

 

このようにオリンピックは、その時代その時代の政治を強く反映してきました。

大国の政治的な駆け引きの道具にされ翻弄されてきたこともあれば、選手のことを考え救済しようとしてきた歴史もあるのです。

 

そしてもう一つの異例な事態が、強豪国ロシアがいないことです。

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IOCは、ロシアが過去のオリンピックで、国家主導のドーピングを行っていたと結論づけ、ピョンチャン大会では国の選手団としての出場を認めませんでした。

 

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[ロシアのドーピング問題については、オレがざっくり説明しヨーソロー。]

 

さすがに、全員出場禁止というのはクリーンな選手にとって不公平だということで、厳しい条件をクリアした選手には、個人での出場を認めるという「救済」措置を執りました。

ただし、ロシアの旗を掲げたり、国旗の青・赤・白を連想するようなウェアを着ることはできません。

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金メダルを獲得した際も、国歌を流さずオリンピックの歌を流すと決めています。

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こうしてみるとやはり、オリンピックはスポーツイベントの側面に加えて、時代を映し出す鏡のような側面もあるんですね。

 

何はともあれ、4年に1度の冬季オリンピック。世界最高のアスリートたちの真冬の熱い闘いを楽しみたいですね。

 

 

2時間目は、韓国と北朝鮮の思惑を、塚本デスクが解説しました。

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最後にシップから大切なお知らせです!

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オリンピックがあるから、せかいまは3回休みだってヨーソロー。

家でまったり、オリンピックでも楽しもうヨーソロー。

 

次回は3月4日放送だぞ。

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雪がキレイだな、よしよし。

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年3月4日のゲストは、森迫永依さんです。

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:08 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


2018年02月03日 (土)

週刊Mr.シップ 第百六回 「ピョンチャン五輪」

いよいよ9日の金曜日、冬季オリンピックが始まるぞ。

人によっちゃぁ、夏より冬のオリンピックの方が好きだったりするよな。

スノーボードとかスキーで、ジャンプしたり回転したりして、いろんな技が見られて楽しいヨーソロー!

 

え?あの問題はどうなったって?

 

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まあまあ、色々あるけどさ、ここまできたらこの問題を楽しむしかないよな。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:37 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


2018年02月02日 (金)

ホスピタル・カー

 

いよいよ始まるピョンチャン五輪!

それにしても、このところ聞こえてくるのは北朝鮮の参加を巡る動きや、

ドーピング問題で国としての出場を禁止されたロシアに関するニュースばかり。

肝心の競技そのものの話題が少ないような気がします・・・。

そもそもスポーツの祭典であるはずの五輪ですが、そこは国と国が関わる世界的イベント。

 

やっぱり時の世界情勢に流されてしまうということなんでしょうか。

韓国と北朝鮮の南北合同チームはうまく行くのか?ロシアの選手がもし金メダルを取ったら、国旗掲揚や国歌はどうなるの??

2月4日(日)の「せかいま」では

異例づくめのピョンチャン五輪について、「せかいま的」見所をたっぷりとお伝えしますよ。

 

さて、先週の番組エンディングで、フランスの病院の話題をお送りしました。

手術を受ける子どもたちが、おもちゃの車にのって手術室まで向かうという取り組みです。

 

少しでも楽しい気持ちになってもらい、不安をなくしてもらおうというわけですね。

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子どもたちの笑顔を見ていると、これから手術を受けるとは思えないほどリラックスしているようでした。私も以前、日本の病院で、院内の壁にカラフルなアート作品を描くことで、子どもたちの気持ちを和まようという「ホスピタルアート」について番組でお伝えしたことがありました。廊下の壁一面に青空と緑の芝生が描かれ、楽しそうに犬やウサギなどの動物が遊ぶ様子が描かれていたと思います。フランスのおもちゃの車も、まさにホスピタルアートならぬ「ホスピタル・カー」といったところでしょうか。こうした取り組みが、さらに広がればいいなあと感じました。

 

「せかいま」は2月11日、18日、25日はピョンチャン五輪放送のためお休みとなります。

オリンピックは、4日の「せかいま」を見て、見所をたっぷりと予習してからお楽しみくださいね!

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年2月4日のゲストは、初登場!川野太郎さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:15:06 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


2018年02月01日 (木)

首都認定で揺れるエルサレム

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2018年1月28日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの古坂大魔王さん、国際部藤井俊宏デスクです。

 

宗教や民族、そして外交が複雑に絡み合う難解なエルサレム問題を、藤井デスクが解説しました。

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地中海の東側、ヨーロッパとアジアと北アフリカをつなぐ場所に位置するエルサレム。

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そのエルサレムでも特に重要なのがこちら。

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旧市街とよばれる城壁に囲まれた1平方キロメートルほどの地区に、3つの宗教の重要な聖地が隣り合っています。

 

ユダヤ教の聖地となっているのは「嘆きの壁」、2500年ほど前に建てられた神殿の跡です。

キリスト教の聖地となっているのは「聖墳墓教会」、イエス・キリストの墓とされています。

イスラム教の聖地となっているのは「岩のドーム」、預言者ムハンマドがこの地から天に昇り神から言葉を授かったという場所です。

 

この3つの宗教の対立、さらには大きく分けてユダヤ人とアラブ人という民族がこのエルサレムをめぐって対立しているのです。

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3000年前から、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と支配者が変わっていき、もともと住んでいたユダヤ人たちは、徐々に世界各地へ離散していきました。

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しかしその先々で迫害を受け、ナチスドイツによる迫害では600万人が犠牲になったこともあり、ヨーロッパのユダヤ人の間で「神から与えられた土地、エルサレムへ戻ろう」という機運が高まりました。

 

ユダヤ人がエルサレムに戻ると、エルサレムにはアラブ人が住んでいたため、当然のように衝突が起きました。

 

この時、この地を保護領としていたのがイギリスなんですが、エルサレムをめぐる争いに手が負えなくなり、国連に助けを求めました。

その結果、1947年の国連総会で「国連決議」が採択、それぞれが住む地域を決め、エルサレムについてはどちらとは決めずに国際管理下に置くことに。

 

しかし、アラブ人側は「数千年前にここに住んでいたからと言って、今住んでいる人を追い出すのは許せない。」と激怒し、国連決議を拒否。

ユダヤ人側が「イスラエル」の建国を宣言したため、戦争に発展しました。

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この中東戦争は1948年から1973年までの25年間に、4回起こりました。

結果的にユダヤ人(イスラエル)が勝利し、支配を拡大、悲願だった聖地の奪還を事実上達成しました。

さらに新しい住居地を作って移り住み強硬姿勢を崩しませんでした。

それにより、多くのアラブ人が難民となり周辺国などに逃れました。

今も530万人余りが国連などの支援を受けて生活しています。

 

そして1980年代後半には、占領下にあるアラブ人たちの大規模な抵抗運動が始まったのです。イスラエル軍に石を投げ、タイヤを燃やして交通を遮断。

こうした民衆蜂起に世界中の視線が注がれ、国際社会でもイスラエル国内でも、事実の打開を求める声が高まりました。

 

そこで打開に向けて、和平への秘密交渉が行われ、合意に達します。

それが、パレスチナ暫定自治合意、いわゆる「オスロ合意」です。

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[イスラエルとパレスチナのオフロ…いや、「オスロ合意」についてオレがお風呂で説明するヨーソロー。]

 

エルサレムをどう扱うか明確にされていない今、トランプ大統領が「エルサレムをイスラエルの首都と認定し、アメリカの大使館をエルサレムに移転する」と発表しました。

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つまり仲介役であるアメリカがイスラエルに肩入れをした形です。

 

実は、“エルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館を移転するということは、アメリカの歴代大統領が選挙の際に言及してきたことなんです。

しかし、和平交渉への影響も考えて実施を見送ってきたんですが、トランプ大統領は“実行する”と言っています。

 

なぜ、大使館移転にこだわるのか。ここでキーワードとなるのがキリスト教の「福音派」です。

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「福音派」には、トランプ大統領が所属する共和党の支持者が多いのです。

また、ペンス福大統領も福音派で、エルサレムの首都認定を後押ししたと言われています。

 

これにパレスチナ自治政府は敏感に反応、「オスロ合意」を凍結しました。

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これに対してトランプは、パレスチナ難民530万人余りに支援を行っている国連機関への拠出金の一部の支払いを凍結しました。

 

中東和平交渉で重要な役割を果たしてきたエジプトやシリアも、2011年に起こった民主化運動「アラブの春」により政権が崩壊し、今はそれどころではありません。

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トランプ大統領の決定を受けて先月国連総会が開かれましたが、エルサレムについてはあくまでもイスラエルとパレスチナの交渉で決められるべきだという国際社会の姿勢が鮮明になりました。

 

エルサレムの扱いは数千年前から長い民族の歴史や宗教が背景にあり、最も解決が難しい問題とされてきました。

トランプ大統領はいわゆるパンドラの箱を開けたとはいえ、中東和平の道のりはより一層不透明になったと言えます。

 

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2018年2月4日のゲストは、初登場!川野太郎さんです。

  

投稿者:スタッフ | 投稿時間:16:13 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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